自粛生活、散歩のススメ。自然の力を借りよう♪

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


英国のロックダウン開始から早くも2か月が過ぎ、先日段階的な緩和策も発表されましたが、まだ先行きが不明瞭で不安な毎日を過ごされてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。休日に家でぐーたら何もせず過ごすのは平気でも、長期間外出するなと自由を制限されると、閉塞感を感じてストレスをためてしまうものですね。幸いなことに運動のための外出は許されているので、我が家では毎朝早く起きて人通りの少ない自然の多いエリアを散歩しています。以前はセンターから遠いし近所に何もなくて寂れていて嫌だなーなんて思っていましたが、そのおかげで今は容易にソーシャルディスタンスをキープできるので早朝であれば問題なく散歩が可能。健康維持のための散歩なので会話することもあまりなくひたすら競歩といった感じですが、自然の中を歩くことが心身の健康維持に大いに役立っていると感じています。まさに自然の力を借りているといった感覚です。

以前は便利な車道沿いの道をメインに使っており、めったに歩くことがなかった川沿いの曲がりくねった未舗装のフットパス。ロックダウン直後の早朝は気温が低い日も多く、水面に霧が発生して神秘的な光景を見ることも。普段あまり気にしていなかったすぐ身近にあった風景がこんなに美しいものだったのかと再発見。昔この辺を歩いてる時に通りすがりの人に「この辺の春の風景は格別なんだよ」と声をかけられたのですが、数年たってその言葉の本当の意味を知ることができました。自粛生活の中で沢山得るものがありましたが、これもその一つです。普段忙しくて利便性第一で生活していて、気づいてない事色々あったんだなーと。自分にとって本当に必要なものや今後の生き方などいろいろ考えながら歩くのも楽しいです。

少しずつ気温が上がるにつれて野の花の開花が始まり、5月にはフットパスの両脇が真っ白いカウパセリで覆いつくされました。5月後半にかけてラミウム、カルダマイン、ニンニクガラシ、レッドキャンピオン、ドッグローズと次々に開花。カウパセリの花が疲れてきたころに、低木セイヨウニワトコの白い花、いわゆるエルダーフラワーが咲き始めました。よくエルダーフラワーのコーディアルを作るために花を摘みに行くという人の話を聞くのですが、よくよく考えてみたらうちの庭の片隅にも生えてました。いつも他の木に隠れて見えないのですが、黒い実がなると鳥たちが争って食べているのでいつも実のなる時期に「今年も忘れてた!」と気づきます。今年こそコーディアルづくりにチャレンジしてみるかなー。自粛で暇すぎてなぜかお菓子作りを始めてしまった夫(甘いものが苦手)に言えば喜んでやってくれそうです。

細い小道を歩く際に気を付けないといけないのが、危険な植物。ネトル(セイヨウイラクサ;写真左上、左中)はどこにでも生えている雑草で葉と茎に刺毛があります。触れると刺毛の基部にある嚢が破れ中からヒスタミンなどを含んだ液体が皮膚につきかなりの痛みをしばらく味わう羽目に。ネトルは栄養分が多く抗アレルギー作用もあるとされていて、料理に使われたり乾燥してお茶として飲まれたりする薬効のあるハーブでもあります。コンポストビンの中に入れると生ごみのたい肥化を早くすすめてくれたり、オーガニックな液肥を自作する材料にもなるので、我が家では庭の片隅に生えているものは抜かずに種を付ける前に切り戻して利用していますが、気を付けていても棘が刺さってしまうことがあり毎年痛い思いをしています。ネトルに見た目がそっくりなデッドネトル(写真左下)という植物も近くに生えていて間違いやすいですが、デッドネトルは実はネトルではなくラミウムです。葉はそっくりですが、ネトルが黄緑色の小さい穂状の花を咲かせるのに対し、ラミウムは棘もなくもっと大きなかわいい花を咲かせます。写真真ん中のブランブル(ブラックベリー)の棘にも注意です。今の時期は茎の先端は柔らかく引っかかってもそれほど害はないかもしれませんが、季節が進むにつれて固くなり下手するとかなりのひっかき傷になることも。


ネトル(左上中)、デッドネトル(左下)、ブランブル(中上下)、ジャイアント・ホグウィード(右)

イギリスで最も危険な植物の一つと言えば、上記写真右のジャイアント・ホグウィード。名前の通り大型で2-4メートルほどの背丈になり白いカウパセリのような花を咲かせます。これが非常に危険な植物で樹液が目に入ると失明する恐れがあり、触ると肌にやけどのような炎症や水膨れを生じさせ、人によっては何年も傷跡が残ってしまうそうです。元々は鑑賞用にイギリスに持ち込まれたのですが生育旺盛で庭から自然界に広がってしまいました。今年は暖冬と雨のおかげで例年以上に生育しているらしく、またコロナのせいで駆除も十分にできていない地域もあるそうで、いつも以上に気を付ける必要があります。カウパセリなどジャイアント・ホグウィードに似た植物は沢山ありますが、かなり大きいので区別はできると思います。私も数回見かけたことがあるのですが、背が高く見栄えのする植物でつい近くに行って写真を撮りたくなってしまいました。でも要注意です。

散歩中は植物だけでなくかわいい動物や鳥たちとの出会いもあってとても心が和みます。カモに追われて逃げるリスを見つけたり、カモの赤ちゃんの成長ぶりを毎日眺めたり、いつも見かける猫と仲良くなったり。

道中、NHSスタッフやキーワーカーの皆さんへの感謝のメッセージを伝えるためのパッチワークなどを見かけて気持ちがほっこり。毎日の生活がいかに多くの人々によって支えられているのか、改めて感謝と自粛生活をがんばろうという気持ちが湧いてきます。フットパスなどではソーシャルディスタンスを保つためにワンウェイ・システムの整備がされているので、お互いのためにもルールは守って散歩やジョギング、サイクリングを楽しみましょう。コロナの被害が収まるまでは大勢の人で賑わう場所は避けたいですね。街中にお住まいの方には非常に難しい問題だと思いますが。今後少しずつクローズされていた庭園がオープンしていきます。どこも人数制限や一方通行のみの鑑賞となるようです。またチェックして情報をお伝えできればと思います。

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About Author

ちょしっち

在英17年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。ロビンなどの小鳥に癒されつつも、庭を荒らす狐やリスに頭を悩ます日々。フラワーショーやガーデン巡り、ガーデンセンターでの底値チェックに余念がない、植物オタク。庭と旅とお笑いをこよなく愛し中年生活を満喫中。ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もよろしくお願いします!

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