大変ご無沙汰してます~。フラワーショーや庭仕事で毎日朝から晩まで働きづめの毎日で気づいたらあっという間に6月!庭のお花が次々に開花してますが、楽しむ時間もなく気づいたら花の盛りを過ぎていたり、茂りすぎてとんでもないことになっていたりと大慌ての日々です。バラも開花していますが、先月末にあったチェルシー・フラワーショーで素敵なバラをたくさん見て、また新しいバラがほしくなってしまいました。
イングリッシュローズと言えばDavid Austin。2015年の最新品種はどれも素晴らしかったです。欲しいけど全部は買えないし、選ぶこともできず、結局何も買ってないんですけどね^^;リアンダー・ハイブリッドのThe Ancient Marinerはかわいらしいピンクのバラ。イギリスの詩人Samuel Taylor Coleridgeの作品The Rime of the Ancient Marinerから名前がつけられたそうです。ミルラの強い香りがあり、中央は濃い目のピンク、中心から外の花びらに向かうにつれて薄くなっていきます。
こちらはDesdemona。シェイクスピアのオセロに出てくる不運な女性の名前からつけられたそう。蕾はピーチ・ピンク、淡いピンクがかかった花びらが咲き進むと白っぽくなってくるそうです。開花したばかりだったからか、どれも淡いピンクの花に見えました。こちらも強いミルラ香があるそう。
オールドローズのハイブリッド、Sir Walter Scott。スコットランドの詩人・作家の名前がつけられたバラ。スコティッシュ・ローズの交配種だそう。小さめの葉っぱ、背丈が低めで密に茂るスコティッシュ・ローズの性質を持っていますが、繰り返し咲くそうです。オールド・ローズらしいロゼット咲きの姿はクラシックな雰囲気で素敵です。今年のDavid Austinの最新品種は全部ピンクっぽいんですね~。
イギリスの有名なバラの育苗業者の一つハークネス。素晴らしいバラを数多く作出している名門です。オベリスクに絡ませたつるバラBridge of Sighsのかわいらしさに一目ぼれしました!通り過ぎる人がみんな足を止めてラベルの確認と写真撮影をしてました。はちみつのような香りは素晴らしく、何度も嗅ぎたくなりました。ハークネスのバラは香りの強さを10段階で評価しますが、こちらのスコアは6でした。
この写真は実際の色より濃い目にうつってますが、実際の色はもう少し薄めのアプリコットオレンジ。(目で実際に見た場合、上記の写真のほうが正確な色に近いです)。ハークネスの最新品種のDebbie Phillips rose、I Am Macmillan、Susieはサーモンピンク、ゴールデンイエローなど少しオレンジがかったような暖かい色みのバラたちのようです。前者ふたつのバラは癌の慈善団体に関連した名前がつけられています。
こちらも最新品種ではないですが気になったバラの一つ、ブッシュローズのChannabelle。コンパクトにまとまるフロリバンダなのでボーダーの前面や鉢植えにして使うのもいいかもしれません。
こちらはゴールデン・アンバーの繊細な色合いがかわいらしい、St Richard Of Chichester。小型のシュラブローズだそうです。
こちらも有名なバラのナーサリー、PETER BEALES ROSES。Redwood Stone社の廃墟風のストーンワークとClassic Garden Elements社のパビリオンにバラを誘引していてとっても素敵でした。欲しいけど高いから手が出ない~。
ちょっとシェイディなペール・アプリコットがユニークなシュラブ・ローズ、The Churchill Rose。香りもよく、大きな花はセミダブルからダブルのカップ咲き。BEALES社が作出したバラで、Churchill College Cambridgeの50周年記念として名づけられたそうです。
こちらも同じくシュラブ・ローズのWesterland。ドイツのコルデス社のバラ。明るいアプリコット・オレンジで香りがとてもよいそう。濃緑の照り葉とのコントラストがきれい。
バラは次から次へと最新の品種が作出されるし、どれも魅力的でいくつあってもついまた新しいバラが欲しくなってしまいますね。フラワーショーできれいに咲かせているバラを見ると特に心が惹かれます。イギリスにはバラで有名なガーデンがたくさんあるので、バラの見ごろの今のうちにどこか見に行きたいと思います。皆さんもバラの季節を楽しんでくださいね。