時間がないので近場のガーデンを見に行こうとオスタリー・パーク&ハウスへ行ってきました。ロンドンからピカデリー・ラインでヒースロー空港に向かう途中のZone4エリア内にあるOsterley駅を降り、徒歩10分ほどで到着します。広大な公園の敷地内には立派なお屋敷やガーデンがあります。こちらの建物は元々16世紀に建てられたチューダーハウスを18世紀後半に改築したものだそうです。
屋敷内も一般公開されています。白とグレーでまとめられたネオクラシズムの美しいエントランスを抜けて階段を登ると、一部屋一部屋異なったデザインで、ファブリック類の刺繍や天井に施された装飾、家具や素晴らしい絵画のコレクションなど見所が満載です。お庭を見る前後にぜひ建物内の見学も忘れずに、そしてゆっくり楽しめるよう時間に余裕を持ってスケジュールを組んでくださいね。私は時間がなくてカフェやショップを除く時間がありませんでした・・・。お屋敷内の公開箇所や日時は時期によって異なるので、事前にナショナル・トラストのホームページでご確認ください。
お屋敷内の見学を終えて、ガーデンへ。まずはレンガの壁に囲まれたウォールド・ガーデンへ向かいました。ガーデンすぐ横の建物も同じくレンガ造りで素敵な雰囲気。壁にはたくさんのつる性のシュラブや植物が誘引されていました。ウォールド・ガーデンの入り口にはグラス類とアスターやアコニタムなどのお花が咲いていました。
10月は紅葉が楽しめる季節ですね。紅葉で有名なガーデンに行くのもよし、いつものお庭で紅葉を楽しむのもよし。イギリスのお庭にはもみじをはじめ、紅葉が美しい木々がたくさん植えられているのがうれしいですね。子供たちが競ってきれいな葉っぱを集めている光景などを見てるとなんだかなごみます。
こちらのお庭は年月とともに成長しすぎた植物に覆われ荒れていたそうですが、庭を修復し18世紀のころのハーベイシャス・ボーダーをはじめ、各ガーデンを復活させたそうです。壁をつたう植物(バージニア・クリーパーかな?)の真っ赤な紅葉がきれいですね。同じエリア内にあった切花専用の花壇、カット・フラワー・ガーデンには菊、ダリア、アスター、カレンデュラ、ルピナス、バラなどが咲いていました。
オーナメンタルなキッチン・ガーデンには野菜とともにカンナ、ダリア、スパニッシュ・フラッグ、ナスタチウムが植えられていて、収穫時期の盛りを過ぎて寂しくなった畑に彩を添えていました。洋ナシやりんごの木も美しく植えられていて、果物がたわわに実っていました。
白い建物はガーデン・ハウス。中には耐寒性が強くない植物がたくさんおかれていました。ガーデン・ハウスの周りにはポットに植えられたレモンの木が並べられていました。フラワーベッドにはアスターとバラ。こちらのエリアにはフラワーベッドがたくさんあっていろんなシュラブやお花が植えられていました。
新しく作られたウィンター・ガーデン。冬に美しい幹を見せてくれるコーナスや常緑の木々が植栽されてました。アジサイも花は枯れた姿のまま楽しめるようにカットせずにおいておかれるのかな~。冬にもお庭を楽しめるってうれしいですね。
お屋敷周辺のロング・ウォーク沿いに歩くと湖やウッドランド・ウォークが楽しめます。道沿いの落ち葉の中にポツポツとコルチカムが咲いてました。お屋敷裏にはグレート・メドウと呼ばれるワイルド・フラワーの草原が広がっているようですが、時期的に遅くすべて刈り取られた後のようでした。メドウを楽しむためには夏に来ないとだめかな?
ロンドンからも近く地下鉄でも行ける距離にあるのに、静かなカントリーサイドの雰囲気をたっぷり楽しめます。ヒースロー空港からだとさらに近く、車で20分、地下鉄で30分くらいの距離にあるので旅行者の方にも気軽に行けるナショナル・トラストのプロパティだと思います。公園は年中通してほぼ毎日オープンしていますが、お屋敷は冬の一時期は閉まっているようなので、出かける前に公式ウェブサイトで営業日時をご確認のうえお出かけください!
ガーデン名 | Osterley Park and House |
最寄り駅 | Osterley |
住所 | Jersey Road, Isleworth, Middlesex, TW7 4RB |
電話番号 | 020 8232 5050 |
営業時間 | 詳細はこちらの公式ウェブサイトをご確認下さい |
URL | http://www.nationaltrust.org.uk/osterley-park/visitor-information/ |