Tatton Parkで日本庭園を眺める

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


2016年もあともう少し、今年もあっという間に1年が過ぎ去ろうとしています。夏からいろいろありましてしばらく庭仕事もブログも出来ずにいたのですが、気づいたらもうクリスマス!一般公開されているガーデンも冬季休業に入るところがあってしばらく寂しい季節になりますね。そんな中でも冬にオープンしているガーデンもあるので、ちょこちょこ見に行っています。先日はチェシャーにあるナショナル・トラストのプロパティ、Tatton Parkに行ってきました。広大な敷地内には50エーカーのガーデン、1000エーカーに及ぶ公園、ファームなどがあります。まずは18世紀に建てられたネオ・クラシック様式のお屋敷前にあるイタリアン・ガーデンを見に行きました。ロンドン万国博覧会でクリスタルパレスを設計したジョセフ・パクストンのデザインだそうです。

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1818年に作られたCharlotte’s Gardenには巨大なトピアリーやエレガントなガゼボが。その近くには同じ年にルイス・ワイアットによってデザイン・建設され、2010年に修復されたコンサバトリーがありました。中は温暖な気候の中で育つ植物で埋め尽くされ、カラーやブーゲンビリアなどが満開でした。寒い時期に温かいコンサバトリーの中でお花を楽しめるのがいいですね。

22dec2016g3トピアリーの横には壁に囲まれたタワー・ガーデンとローズ・ガーデンがありました。タワーの壁を覆いつくす植物や周囲の植栽は今の時期は葉やお花がないため少し寂しいですが、とても静かで落ち着くスペース。1911年ごろに作られたローズ・ガーデンにはビザンチン様式のプールが。バラはまだ蕾をつけているものもたくさんありましたが、この寒さの中では開花せずに蕾を落としそうに見えました。また来年までのお楽しみですね。

22dec2016g2Tatton Parkのガーデンの中で最も有名なのは日本庭園かもしれません。日本政府が共催して1910年に行った日英博覧会にインスピレーションを受けてこのお庭が造られたそうです。200年の長い歴史を誇るガーデンの中に立派な日本庭園があるのがちょっと不思議な気もしますが、日本風や中国風のガーデンが一時期非常に人気があったそうです。その後時代とともに廃れてしまったものが多く、このようにきれいにメンテナンスされ長く人々に楽しまれているのを見ると日本人としてうれしく感じますね。

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パインツリーの林や池、ウォールに囲まれたキッチン・ガーデンや果樹園、グラスハウスなどもありました。木で作られた迷路は落葉樹のため、冬の間は葉を落として迷路の役割は果たしていませんが、1700年代後期には既にガーデン内に迷路が作られていたそう。

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敷地内にはシカがたくさん!時間がなくて寄っていないのですがファームもありました。動物たちに餌をあげることもできるんだとか。プレイグラウンドもあって子供さんが楽しめるアトラクションも充実。冬の間はお花や緑が減りますが、天気の良い日に冬のガーデンや公園内を散策するのも悪くないですね。

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ガーデン名 Tatton Park
最寄り駅 Knutsford
住所 Knutsford, Cheshire, WA16 6QN
電話番号 01625 374400
営業時間 詳細はこちら
URL http://www.tattonpark.org.uk/home.aspx
https://www.nationaltrust.org.uk/tatton-park

★情報は2016年12月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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