チェルシーフラワーショー2017②アーティザンガーデン

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


5月末に5日間に渡って行われたチェルシーフラワーショー。前回はショーガーデンをご紹介しましたが、その後残りのガーデンの写真をアップしようと思いつつ、気づいたらもう7月!いまさらですが今回はチェルシーフラワーショーのアーティザンガーデンを取り上げたいと思います。アーティザンという名の通り、クラフトマンシップに特化した工法や素材を使った庭です。今年数が激減したショーガーデンとは反対に、アーティザンガーデンは数が増えて9つでした。ショーガーデンが減ったことを受けRHSが働きかけたようで、声がかかり急遽参加を決めたお庭もあったそうです。いつものスペースには収まりきらず、今年は2か所に分けて展示されました。そのためお庭を探して彷徨う人もいました。

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今年は日本人デザイナーさんの素晴らしいガーデンが2つ造られました。左上は赤と白のコントラストが美しいお庭、Hagakure。ベンチの部分には畳が使われており、クラフトマンシップを感じます。植栽のカラースキームは神聖さを象徴する白。白い花の咲くヘレボラスやコーナス(左下)、斑入りのホスタが美しく涼やかな空間を彩っていました。右上は緑青の色と岩に生した苔が長い時の流れを感じさせるGosho no Niwa。色とりどりのモミジが鮮やかに庭を取り囲んでいました。大きな池の中に浮かぶ建物だけでなく、床や階段もガラスで造られており、ガラスの階段、床、壁を通して水の流れや池の中の美しい石や植物を眺めることができました。建物の中に入ると、息を飲む美しさとオープンスペースの解放感を同時に感じます。お花はアヤメやドウダンツツジくらいで少な目ですが、苔や松、モミジが織りなす緑の美しさ(真ん中下)と3つの滝の流れが奏でる水の音(右下)が、人があふれて騒がしいチェルシーの会場内に心落ち着く空間を創り出していました。

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左上は過酷な環境でネグレクトの状況にいる馬を助ける慈善団体のためのお庭。馬のスカルプチャーはいろんな方から提供された蹄鉄でできているのですが、ロイヤルファミリーや有名な競走馬からの提供もあったそうです。アーティザンガーデンの中でPeople’s Choice Awardに選ばれました。同カテゴリー内でベストに選ばれたのは右の写真にあるインダストリアルなお庭。こちらは放置された産業スペースを有効なアウトドアスペースに変えた点が評価されたそう。使われている重機はデザイナーさんの働くナーサリーに放置されていたものだそうです。こちらのデザイナーさんは2年前にもアーティザンガーデンでベストを受賞されていました。左下はポエトリー・ラバーズ・ガーデン。庭のデザインは詩からインスパイアされたそう。庭の前で詩の朗読をされていて素敵な空間でした。石の壁と美しい植栽はコテージスタイル、この庭のために造られたシルバーのウォータフィーチャーと椅子のコンテンポラリーなデザイン。ジャッジはミスマッチと見なすかもしれないですが、実際に一般の人が自分の家に欲しいと思う庭ってこういう庭ではないかなと思いました。

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フレッシュガーデンのカテゴリーにも素敵なガーデンがいろいろとありました。メキシコの建築家からインスパイアされたカラフルな壁と乾燥に強い植物が使われたお庭(左上)、鬱に苦しんだ経験を持つデザイナーがメンタル・ヘルスに問題抱える方たちへのメッセージを表現した庭(右上)、屋外にスペースがないアパート、マンション暮らしの人たちへ建物の中での庭づくりを提案するお庭(左下)、乳がん患者のための庭(右下)など様々な庭がありました。

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チェルシーフラワーショーはフラワーショーのオリンピックのようなものと言われるだけあって、世界中のデザイナーの方が出展を夢見、厳しい審査を通過した人のみが庭を造ることができるイベントです。それだけにチケットは高額で入手も難しいので、行きたい方は早めにオンラインで購入するのがおすすめ。主催者である英国王立園芸協会は提携先のチケット販売会社のみから購入するよう、ダフ屋から買わないように買っても入場は保証しないと言っており、リスクはおかさず正規のルートで購入したほうが良いと思います。来年のショーも今から楽しみですね!

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About Author

ちょしっち

在英15年目に突入、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。ロビンなどの小鳥に癒されつつも、庭を荒らす狐やリスに頭を悩ます日々。フラワーショーやガーデン巡り、ガーデンセンターでの底値チェックに余念がない、植物オタク。庭と旅とお笑いをこよなく愛し中年生活を満喫中。ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もよろしくお願いします!

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