南ウェールズのエドワーディアン・ガーデンDyffryn Gardens

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


秋の気配が日々強くなっていますが、今年の夏は皆さんどちらで過ごされましたか?毎年夏にイギリス内でドライブ旅行を楽しむのが習慣になっているのですが、今年は8月後半にロングウィークエンドで南西ウェールズに行ってきました。ウェールズと言うと北ウェールズの絶景やガーデンが有名で本当に素晴らしいのですが、南西もなかなか良かったです。今回ご紹介するのはカーディフから車で30分弱ほど西に位置する、南ウェールズのヴェール・オブ・グラモーガンにある庭、Dyffryn Gardens。2013年からナショナルトラストによって管理され一般公開されています。お屋敷前には野菜とお花で綺麗に彩られた花壇、ハーベイシャス・ボーダーには夏らしいホットカラーのお花とグラス類で埋め尽くされていました。
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全体で55エーカー以上ある広大な敷地には、お屋敷、壁やヘッジに仕切られたいくつかのガーデンと森林園、キッチン・ガーデンやグリーンハウス、子供が遊べるプレイグラウンド、ショップやカフェなど盛りだくさん。1900年代初頭にエドワード朝時代のデザイナーによって設計されたフォーマルとインフォーマルが融合したお庭。オーナーとそのご子息が植物や園芸に造詣が深く、彼らの意向が反映されたデザインになっているそうです。お屋敷南側には広大な芝生グレート・ローンが広がり、その端にはワイルド・フラワーのボーダーに囲まれたパス。ワイルド・フラワーの間から眺めるお屋敷の姿も素敵でした。周囲をレンガ造りのアーチと白いラティスに囲まれたラベンダー・コート&フォーリー。中では満開のラベンダーと共に淡いピンクのバラが開花していてとってもロマンチックな空間になっていました。

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かつてのお屋敷のオーナーがイタリア旅行にいってインスパイアされてできたお庭ポンペイアン・ガーデンの屋根やアーンにはシルバーリーフと赤いお花が。お隣のペイブド・コートには色とりどりのベッディング・プラントが咲き乱れていてとってもきれいでした。さらにその隣には池のあるお庭ではアガパンサスが満開でした。これらの庭は1900年代初頭に造られた当時のデザインに沿って修復されています。私が訪れた際にも、ヘザー・バンク、薬草園、メディタレイニアン・ガーデンなどが修復されているところでした。こちらであったウェールズにお住まいというご夫妻が「訪れる度に何かが変わっていてそれを見つけるのが楽しいのよ」とおっしゃっていました。

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壁に覆われたウォールド・ガーデンの中にはキッチン・ガーデンとグラスハウス。グラスハウスの中には鉢植えのペラルゴニウムをはじめとした寒さに弱い植物が置かれているエリアとサボテンなどの多肉植物のエリア、ブドウが植えられているハウスがありました。キッチン・ガーデンには野菜だけでなくコスモスやコレオプシス、ダリア、ガイラルディアなどが咲いていました。キッチン・ガーデン横にある建物の中では昔のガーデニング・ツールが展示されていたのですが、アンティーク・ショップのようでガーデニング好きの方には楽しく見学できると思います。見どころがたくさんあり、植物や庭づくりに興味のある方はもちろん、素敵な景色の中でゆっくり過ごしたい方にもおすすめのお庭です。

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ガーデン名 Dyffryn Gardens
住所 St Nicholas, Vale of Glamorgan, CF5 6SU
電話番号 +442920593328
営業時間 12月25日26日を除き毎日営業。詳細はこちら
URL https://www.nationaltrust.org.uk/dyffryn-gardens

★情報は2017年9月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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