クリスマスローズと冬を彩る花々

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


寒い日が続きますが、庭の植物を見ていると少しずつですが着実に春に近づいてることに気づかされます。寒いから庭に出たくないなぁ~なんて思う日もあるのですが、さぼっていたらあっという間に春になってしまいそうです。冬の間にしかできないことをやっておかないと夏に後悔するぞ!と自分を励ましつつ庭に出たら、ずっと開花を待っていたヘレボルスがかわいい花を咲かせてました。がんばったご褒美かな^^

IMG_7159_convert_20150131051455Helleborus Double Ellen White Spotted

本当は八重咲きで花びらにスポット(斑点)が入るタイプの品種なのですが、どういうわけかこんな感じに咲いてます。去年購入した小さいプラグ苗から育てているのですが、これが初めての開花です。株が充実したらちゃんと咲くかな?ヘレボルスにはスポットやブロッチ(中央に円形に現れる色の模様)、ピコティー(花びらの端に縁取りのように入る模様)などが入る品種があり、コレクター心をくすぐります!

IMG_7158_convert_20150129221327続々新しい交配種が作られているヘレボルス

原種のヘレボルス・リビダスも知らないうちにひっそりと開花。交配種と比べて華やかさに欠けますが、原種らしい控えめな美しさ。小さい丸っこいコロンとした花がたくさん咲きます。葉は少しシルバーがかった緑、白っぽい色で網目状に入った葉脈が模様のようにきれいなので、花のない時期でも魅力的な品種です。

IMG_7157_convert_20150129221308Helleborus lividus

クリスマスローズと呼ばれるヘレボルス・ニゲルも開花中。クリスマス時期に咲き始めることからこの通称で呼ばれていますが、うちではいつも1月に入ってから咲いてます。それでも他の交配種よりも早く開花します。少し後のレント(キリスト教の四旬節:イースター46日前から前日まで)の時期に咲くヘレボルス・オリエンタリスやその交配種はレンテン・ローズと呼ばれるようです。ローズといってもどちらもバラとは全く関係はありません。

IMG_7151_convert_20150129221150Helleborus niger

シルバーグレーにクリーム色の縁取りが入るきれいな葉を持つシキミア。こちらはヨーロッパで作られた品種。もともと日本で仏壇にお供えするお花ミヤマシキミ(シキミア・ジャポニカ)がヨーロッパに持ち込まれ、いろんな品種が作られています。ウインターガーデンで必ず見かける人気のシュラブです。常緑で葉がきれいなうえに花は秋から早春まで持つので、1年中観賞価値が高いシキミアです。

IMG_7167_convert_20150129221618Skimmia japonica ‘Magic Marlot

ヘザーも開花中。ヘザーにはカルーナ、エリカ、ダボエシアがありますが、これはエリカ・カルーナ。冬から春にかけて開花します。ヘザーはピンクと白の花が咲きます。葉は濃い緑や黄緑、シルバーリーフなどいろいろあり常緑、中にはきれいに紅葉するものもあり、1年中楽しめます。ちょっと地味ですが。こちらで売られてるものの多くは夏から秋にかけて咲くものと、冬から春にかけて咲くものがあります。成長がゆっくりなものが多いのでコンテナ栽培にも便利。しばらくの間は植え替えしなくてもコンパクトにまとまります。

IMG_7148_convert_20150129221052Erica carnea f. alba ‘Whitehall

シクラメンもやっと開花。こちらも葉がきれいなので開花時期以外でも楽しめます。室内で育てるタイプの寒さに弱いシクラメンは花が大きくゴージャスなものが多いですが、屋外で育てる耐寒性の高いガーデン・シクラメンはお花が小さめのものが多いです。このシクラメンは2年前に購入したのですが去年開花後に種ができていたようで、最近鉢の中に小さい葉っぱがたくさん出てきてます!ミニチュアみたいな赤ちゃんシクラメンは小さいものの葉には親株と同じ模様がしっかり入っていてかわいいです^^

IMG_7189_convert_20150129222207Cyclamen coum

プリムローズも開花中。淡いクリーム色の八重咲きのプリムラです。ホームセンターの処分セールで青とクリーム色の2鉢を購入したのですが、クリーム色のほうは生育旺盛で株分けを繰り返し、一株から今では10株以上に増えてます。青色のほうは一つも開花してません!

IMG_7183_convert_20150129222121プリムローズはなめくじや芋虫にけっこうやられます

こちらは一重咲きのラベンダー色のプリムローズ。本来プリムローズは冬の終わりから早春にかけて開花する気がするのですが、今年は冬の初めが暖かかったせいか大分前から開花してます。ヨーロッパに自生する原種のプリムローズは黄色ですが、春の訪れを知らせる花として愛されてます。早春にウッドランドガーデンに行くと木々の根元でかわいい黄色の花を咲かせている姿を見ることができます。

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1年ほど前まで毎日庭にやってきていたロビン(ヨーロッパコマドリ)。手のひらの上で餌を食べたり、私がロビンに気がつかないと手に乗ってきて餌をおねがりしてくるくらい慣れていたのですが、去年数ヶ月家を留守にして戻ってきたらいなくなっていました。それ以来、庭作業中に私に近寄ってくるロビンがいなかったのですが、先日ペンキ塗りの作業してたら私の近くでちょろちょろしてるロビンを発見!もしやこの子は手乗りロビンになる可能性あるかも?手のひらに餌を載せてみたのですが、こちらをじっと見てるものの手の上に飛んでくることはありませんでした。前のロビンはお隣の庭にいても私が呼ぶと飛んできてくれたのですが。これから時間をかけて慣れてくれたらいいなぁ。毎日きてくれたらいいけど。

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畑や花壇を掘ってるとミミズなどの昆虫が出てくるので、庭作業をしてる人がいると近くまでやってくるロビンはけっこういるそうです。うちでは前のロビンが2年ほど毎日私の庭でちょろちょろしてたのですが、他のロビンはまだ近くまできたことはありません。縄張り意識が非常に強く、他のロビンが来ると追い出してしまう習性があるのですが、今はうちの庭を縄張りにしてるロビンがいないようでほとんどみかけることはありません。今回来ていたロビンがうちの庭をなわばりにしてくれたらいいのにな~。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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