水仙はまだかな?Claremont Landscape Garden

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Uk☆エコ・ガーデニング格闘記


3月に入り少しずつ気温が上がって春の訪れを感じられるようになってきましたね!つい先日まで寒いよ~暗いよ~とブツブツ言っていたのですが、いつの間にやら急に気温が上がって庭のあちこちで芽吹きや開花が見られるようになりました。やばいです、冬の間にやっておくべき仕事がやっぱり今年も終わらなかった!まぁ毎年のことですし、ぼちぼちがんばるしかないと自分に言い聞かせ、気分転換に近くのガーデンへ行ってきました。

IMG_9084_convert_20150314213142今回の目的は水仙。ちらほら咲いてました

うちの庭やご近所でもやっと水仙が咲き始めたところなので、まだ早いだろうとわかっていたものの、ヘレボルスもスノードロップもたっぷり鑑賞したし、水仙の開花状況を確認がてら近所のClaremont Landscape Gardenへ。サリー州にあるナショナルトラストが管理している風景式庭園です。水仙の葉っぱがしっかり伸びていて、開花もちらほら始まってましたが、満開までにはまだ少しかかりそうでした。わかってはいたけどちょっと残念^^;

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早咲きの水仙だと思うのですが、ポツポツとしっかり開花してる株もありました。寒い時期に開花するものから暖かくなってから咲くものまで、品種によって開花時期が違うので、いろんな種類を植えると長い間水仙を楽しむことができます。もともと花持ちが良いこともあって、切花にもいいですよね。

IMG_9062_convert_20150314204756色は黄色、白、クリームからオレンジやピンクがかったものまでいろいろ

英国王立園芸協会の資料によると、これまでに登録されている水仙の品種は27,000ほど あるそうです。中には重複しているものや、違う品種に同じ名前が使われていたり、既に市場から消えてしまった品種も含まれるそうですが、それでもすごい数ですよね!フラワーショーではいろんな品種を見かけるのですが、ガーデンセンターや街中で見かけるものってけっこう限られている気がします。そんなたくさんあるとは知りませんでした。

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2年前にいろんな種類の水仙を植えたところ、切花にして家の中に飾ったり、花束にして友達にプレゼントしたりと楽しむことができました。また楽しもうとほりあげて保管していた球根を去年の冬に植えようとしたら、なんか球根の様子がおかしい!球根が柔らかく、中がなんとなく茶色っぽくなってました。おそるおそる球根の中を見てみたら幼虫が!!調べたらヨーロッパに自生する害虫のスイセンハナアブの幼虫でした。ユリ、グラジオラス、アイリスの球根も食害するそうです。おかげで今年の水仙はほんの少しだけになりそうです。皆さんもお気をつけください!

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ガーデンに入ってすぐ見かけたプレイ・グランド。よく見たら、こちらのガーデンにある塔やコテージなどを再現しているみたいです。かわいらしい建物の中で遊べるので子供が喜びそうですね。ちなみにビクトリア女王は子供のころClaremont Landscape Gardenで遊ばれていたそうです。林の中にかわいいコテージがあって、そこには伝統的なおもちゃやゲームなどがあるそうです。子供が喜びそうな施設や企画がいろいろありました。

 

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ガーデンの中央にある湖。湖の向こうの小高い丘のように見えるところは、芝生のアンフィシアター。水鳥や白い鳩など鳥がた~くさん!鳥たちがすごいスピードで芝生を食べていました。この辺りは芝刈り機いらないだろうな~。餌をあげてる小さい子供に鳥が群がってました。キオスクには鳥の餌があるそうです(代金は寄付制のようですが確認してないです)。動物好きの子供さんは喜びそうですね。

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湖の端にはグロットがありました。湖の中には島があって、そこには小さなパビリオンが建っていました。湖の周りには白いベンチがあちこちにおかれています。散策しながら気に入った景色を見つけたらベンチに座っておしゃべり、なんてのもいいですね~。犬を連れて散歩してる方もいらっしゃいました。こちらでは冬の間のみ犬を連れてきても良いそうです。

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芝生のアンフィシアター。半円形の階段状になったスペース。ここで湖を見ながらお弁当を食べるのも楽しそうだなぁ。こちらのガーデンは、ジョン・ヴァンブラ、チャールズ・ブリッジマン、ウィリアム・ケント、ランスロット・ブラウン(ケイパビリティ・ブラウン)といった高名な造園家、建築家によって手がけられたそうです。湖の右側に見える大きな木はレバノン杉。ケイパビリティ・ブラウンは好んでレバノン杉を使ったそうなのですが、こちらのレバノン杉も彼によって植えられたものとされているようです。ということは18世紀からこの木はここにあるんですね~。

 

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ゆるやかな斜面に沿った道を登っていくと、カメリア・テラスに到着。テラスに植えられた椿の数は思ったより少なかったけど、比較的花が少ないことが多い風景式庭園では貴重な存在なのかな。冬に咲いてくれますし。

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丘の上にあったベルヴェデーレ・タワー。こちらは春から秋まで毎月2日ほど週末にオープンしてるそうで、塔の上から景色が楽しめるそうです。この日は閉まっていたので遠くから見ただけです。塔に向かって2本のライン用のようきれいに整えられた長いヘッジが続いていました。

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最後にカフェでお茶をしました。サツマ(日本のミカン)とジンジャーのケーキ。サツマは酸味がなくケーキにぴったり。ジンジャーがかなりしっかりきいていてなかなかおいしかったです。カフェには屋内席と屋外席があって、屋外には湖が見えるテラス席もありました。木があるので一部からしか見えないのですが。

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規模はそんなに大きくないですが、ロンドンから近いし、子供さんや家族連れでピクニックするにはぴったりのガーデンだと思います。まだ少しかかりそうですが、水仙が満開になるころにいってみるのもいいかもしれませんね!入園用が高いのがネックなので、ナショナルトラストの会員になってしまうのも一つの手かも!

ガーデン名 Claremont Landscape Garden
最寄り駅 Esher
住所 Portsmouth Road, Esher, Surrey, KT10 9JG
電話番号 01372 467806
営業時間 4月から10月 10.00pm – 6.00pm 11月から3月 10.00pm – 5.00pm
URL http://www.nationaltrust.org.uk/claremont-landscape-garden/

★情報は2015年3月時点のものです。事前に必ず公式サイトで詳細を確認してからお出かけ下さい。

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About Author

在英20年、ロンドン郊外の自宅の庭で節約とリサイクル・無農薬をテーマに土いじりに奮闘、花や木、ハーブ、野菜や果樹などいろいろ挑戦中。3年間のカレッジ生活を経て園芸とガーデンデザインの資格を取得。フラワーショーや造園現場の通訳・コーディネイト、デザインや園芸相談、メンテナンスサービス、ガーデンガイド等10年ほどやってます。庭と旅とお笑いをこよなく愛する植物オタク。ここ数年家族の闘病等でガーデニングもブログもサボってました(;^ω^)ぼちぼち復活できるかな?ブログ「イギリスの片隅で庭仕事」http://gardenuk.blog.fc2.com/もそのうち復活する予定。

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