第40回 『言い訳』をミニマイズ(後編)

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minimalist


Chapter 5.9

『言い訳』をミニマイズ パート2

〜〜前回の続き〜〜〜〜

「時間がなくて」「お金がなくて」「自信がなくて」。

これはヒトが行動できない時に使う世界三大言い訳。

私もずっと言っていたし、そう信じていました。3つどころか数えきれないほどのナイナイ尽くし。「外国行きたいけど言葉がわからないし、お金もない」「経験・能力がないから無理」「こんなルックスじゃダメだろうな」「家族いるし…」「時間ないし才能もテクニックもないし、人脈もチャンスも全然ないしな…」などなど。

でもこんな時、本当に足りていないのは時間でもお金でも自信でもなくって、実は想像力なんです。

自分の置かれた状況のせいにして、行動したくないだけ。行動してダメだったら…とびくびくしているだけ。

もう少し詳しく説明すると、「時間、お金、自信、経験、能力、若さetc.が足りないのでムリ」という自分の思い込み・自分への言い聞かせのせいで頭がマヒしてしまい、実現方法を探すのを最初から諦めている状態なんだと思います。

「○○だからできない」と思っているのは誰でもない自分自身ですね。このどんより色のサングラスをかけて、しかもうっかりそのまま生活していると、全てがナイナイ尽くしの世界に見えてしまう。
サングラスを外したら周りが明るいことに気がついてびっくりするかもしれません。

前回の優先順位の話に戻ると、「夜型なので早起きなんて一生無理」と思っていても、念願のホリデーのフライトが早朝なら、友人にモーニングコールを頼むなり、徹夜するなりしてちゃんと飛行機に乗れるもの。
忙しくても、好きな人にデートに誘われたらなんとかして時間を作ろうとしませんか?
「どうしてもコレをやらなければ。手に入れなくては。でもお金が…」と思ったら人に借りたりカンパを募ったり、低価格や無料でできる方法を見つけられる。チャンス到来の際にあまり自信がなくても、できる限りの準備をしておいて、あとは天に任せればちゃんと乗り切る事ができます。
(まだやってもいないことに自信満々になれることの方がヘンともいえるけれど。)

何が優先・大切なのかが決まれば、なんとかなるのです。

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ラブラブな2人を、思わず後ろからパシャーリ。メリークリスマス♪

自分への言い訳はミニマイズ。そして、アクションは自分の気持ちランキングで決める(「やるべきランキング」ではないですよ!)。実現方法は考えたり探せば必ず見つかる。

考える力、想像力、妄想力。呼び方は何でもいいけれど、みんなに平等に与えられたツールなのだから、もっと活用していきたいですね。

気をつけたい点は、例えば人見知りで悩んでいる人が「社交的な性格に変身する」というように自分を否定する方向に行くのではなく、「人見知りのままの自分で交友関係を増やす」方法を探していくということかな。

こういう気分でいると、不思議なことに夢だったことがするっと実現してしまったり、面白い形でチャンスがやってきます。「できない」色のサングラスが外れて、自分を押さえつけていた足かせがまた一つ取れて、軽やかになったご利益なのかもしれないですね。

そして「○○だからできない」という状況にいる自分を惨めに感じたりすることもなくなるので、ハッピー度も倍増です。

さて、次回はいよいよ最終章。どうぞお楽しみに。

みなさま素敵なクリスマスをお過ごしください。

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About Author

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写真家&ライター。東京で広告制作・編集と撮影の仕事を経て2003年渡英。フリーランスで活動中のアーティスト。ロンドンをベースにアーティストや作家をモデルにした絵画的なテイストを持つポートレート制作などを行う。英国をベースとしたエキシビションを開催。日常系ミニマリズム研究家。「あぶそる〜とロンドン」編集長、江國まゆ氏と共に2018年に『ロンドンでしたい100のこと(自由国民社)』(執筆&撮影)、そして2020年には『レス・イズ・モア 夢見るミニマリストでいこう。』を出版。

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