【ロイヤルな英国】コッツウォルズ☆ごく私的にデラックス滞在

0

th_The Lodge_banner


さて「ロイヤルな英国」シリーズ、まだまだ続きます ^^

先日はチェルトナム競馬場について書きましたが、今回と次回はその周辺の宿泊施設についてご紹介していきますね。

今回スポットライトを浴びるのは、元病院を相当な規模でドラマチックに改装したThe Lodge at Winchcombe / ザ・ロッジ・アット・ウィンチカム。オープンしてまだ数年の宿泊施設はチェルトナムから北東へ10キロ弱の場所にあります。歴史あるウィンチカムのヴィレッジからもすぐ、チェルトナム競馬場からもほど近いロケーションにあるため、観光目的の利用だけでなく、レース開催時、あるいは近隣の森で狩猟を楽しむため(!)の拠点にされたりしているようですよ。

th_The Lodge_0
はちみつ色のコッツウォルズ・ストーンを使った立派な建物ですよね〜。じつはここ、ホテルではないのです。借りるなら一軒全部、丸ごとどうぞというプライベート宿泊施設で、ホテル形式の部屋貸しはしていないのですが、よくあるセルフ・ケータリング施設なのかというと、そういうわけでもなく。希望すれば三食の食事も用意してくれるビスポークな高級宿泊施設、と言えばいいでしょうか。全部で11室(うち1室は責任者の女性が使っているので実質10室)あるので、家族や友人同士がのびのびとグループでリラックス滞在するのに、まさに打ってつけなのです ^^

右中の男性が、オーナーのデイビッド・アットウッドさん。楽しい方です!

右中の男性が、オーナーのデイビッド・アットウッドさん。楽しい方です! 中下は、階段にかけてある額縁でワイン・ラベルに関係しているのだと思いますが・・・詳しくは失念してしまいました すみません。ただ単に私の好きなポール・デルヴォーのイラストだったので載せていますw

th_The Lodge_2
お部屋はそれぞれにインテリアが異なり、フラワー系の可愛らしいデコレーションもあれば、ニュートラルなチェック柄を基調としたお部屋もあります。私はちょっとお澄まし感のあるゴージャス系「Charlton Abbotts」という部屋に泊まりました。申し分のない快適さです♪(ただしバスタブのある部屋は少ないので、気になる方は春夏の滞在をおすすめします)

アメニティがロクシタンなのが嬉しかった♪ 左上の写真に写っている

アメニティがロクシタンなのが嬉しかった♪ 左上の写真に写っているPHYTO 5っていうブランドの試供品が1セットあったのでいただいて帰ったのですが、これがすごーーくよかった!♡

私たち旅の一行は遅いランチタイムに到着したので、とってもヘルシーで美味しいサラダ・ランチを用意してくださっていました。スモークサーモンや生ハム、アボカドやトマトのサラダなど、どれも新鮮で美味。夕飯がとっても楽しみになりました!

こういうランチ、私はほっとしますw よっぽど英人化しているのでしょう。。

こういうランチ、ほっとしますw よっぽど英人化しているのでせう。。

個別の部屋貸しはしていないので、ホテルであってホテルではない。とはいっても、とても親切で気配りのできるスタッフの方々が常駐していらっしゃるので安心です。しかも高級ホテルとほぼ同等のサービスを受けられることの証として特筆したいのは、マッサージやエステの設備が整っていること! 私たち全員、それぞれフェイシャルやヘッド・マッサージ、ネイルといったメニューから好きなものを選んで、夕食前のちょっとしたリラクゼーション・タイムを満喫させていただきました・・・ああ、なんてゴージャス♪

th_The Lodge_6

私はヘッド・マッサージにしました。旅の始まりに心地よいリラックスが得られてよかったです♪

そして時間があれば、ぜひ敷地内を散策してみてください。お隣にデイビッドさんのご自宅があり、お話する機会があれば散策のヒントなどもいただけると思います ^^

敷地の裏にあるガーデン。デイビッドさんの趣味で日本風にしつらえられているパートもあります

敷地の裏にあるガーデン。デイビッドさんの趣味で日本風にしつらえられているエリアもあります。あ、右下はデイビッドさん私邸の庭であります!

さて、夕方近くになると、それぞれが部屋から出てきてラウンジに集合。居間的なスペースは4つもあるので、いろいろなイベントに使えそうです。しかもバー設備も完備。この日はウェルカム・ドリンクとして、オーナーのデイビッド・アットウッドさん自らが地元の果物であるスローベリーを使った自家製「Sloe Gin / スロー・ジン」とプロセッコを割ったカクテルでもてなしてくださったのですが、これが上品な甘さで美味しい☆ 「このカクテル、なんて呼ばれてるか知ってる? スロー・ジンで気持ちよくなるから『スローガズム』なんだよね、わははは」と豪快に笑うデイビッドさん・・・とても愉快でユニークなおじさまでした ^^

th_The Lodge_7

バーの付いたラウンジで交流のひととき・・・

そしておまちかね、ディナータイム・・・ ^^

th_The Lodge_8
この日は専属シェフの方が非常に味のよい3コースを作ってくださいました。前菜はマッシュルームのクレープ。生地が小麦粉じゃなかったのですが、忘れてしまいました、すみません。すごく美味しかったのです。そしてメインはチキン・シュプリームとポテト・マッシュ&野菜付け合わせ。そしてデザートはティラミス。最上等の家庭料理、と言えば、なんとなくお味のイメージが沸くでしょうか? ティラミスはおそらく前日に作りおきしておいたのか、ちょっと水分が多く出過ぎていた難がありましたが、前菜、メイン料理ともに、温かいもてなしという意味でも完璧でした。

th_The Lodge_9

左上が「スローガズム」。スロージンはクセになるリキュールだと思います。

快適な一夜が明けて・・・早朝、窓を開けるとこのゴージャスなカラー・・・

th_The Lodge_10
建物が建っている敷地の外にも、広大な私有地があります。朝は少しだけ早く起きて、ぜひ散策を楽しんでくださいね。

このフェンスの向こうに広大な土地が広がる・・・

このフェンスの向こうに広大な土地が広がる・・・

散歩の後の朝食は最高! 地元産リンゴのピュアなジュースや、コッツウォルズのハチミツが、食卓を豊かに彩ります♪

th_The Lodge_12
元々は個人宅として1904年に作られた建物だそうです。それが1926年に病院となり、1948年にNHSの一部となってからもずっと地元の人びとに頼りにされていたウィンチカム病院。2008年に諸々の理由でクローズし、しばらくは資材置き場のように使われていたみたいです。それがついに売りに出されることになり、もともとお隣に住んでいた森林業を営むデイビッドさんが好ましくない開発を防ぐために2013年に購入したのだそうです。当初はどのように利用するのか白紙だったそうですが、このように華麗に生まれ変わりました! 地元の観光業にも貢献する有益な投資だったようです。

th_The Lodge_13

ビルの裏手の勝手口の上に、1904の文字が見えます。左下はデイビッドさんの自宅プール。ロッジのものではないけれど、デイビッドさんと仲良くなれば入れてもらえるような気がします。確かではないですが・・・

さて、ウィンチカムに滞在するなら、決して忘れてはいけないロイヤルゆかりの場所が、このロッジから散策がてら歩いていける距離にあります。それはスードリー城

ヘンリー8世とアン・ブーリンが初めて出会った場所とも言われている城で、ヘンリー8世の最後の妃、キャサリン・パーが亡くなるまで住んだ城としても知られています。古典的なチューダー様式の美しい古城と、好事家の注目も集める見事な庭園・・・。そして、敷地内には立派な教会があり、そこにキャサリン・パーが眠っています・・・スードリー城は、国王の妃だった人物が、英王室が所有しない土地に葬られている唯一の場所だそうです。ウィンチカムと言わず、コッツウォルズに来られたら一度は訪れてみたい名所なんですね〜。その他、コッツウォルズの見どころはこちらで♪

いかがでしたか?

仲のよい家族同士で、たまにはこんな場所に滞在してみるのも趣きがありますよね。ちょっとした合宿にも使えそうですし、特別なおもてなし招待などには言わずもがな。食事は事前に予約することもできますし、自分たちで用意することも可能。フレキシブルに利用できるので、興味ある方はぜひ問い合わせてみてください。

あ、ちなみにここの当主のデイビッドさんは、ウィンザー城で開かれたエリザベス女王の90歳の誕生日パーティーに招かれたそうなので、ここにもまた、ロイヤルなつながりがありましたね ^^

The Lodge at Winchcombe
Cheltenham Road, Wichcombe, Cheltenham, Glocestershire GL54 5NQ
ロンドン・パディントン駅からチェルトナム・スパ駅まで電車で行き、その後車かバス。
ロンドンから車で約2時間半。

英国政府観光庁ホームページ
https://www.visitbritain.com/jp/ja

Share.

About Author

アバター画像

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

ウェブサイト

Leave A Reply

CAPTCHA