【ロイヤルな英国】スコットランドの古城でクレー射撃♪

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ケンブリッジ公爵家に次男が誕生し、ヘンリー王子とメーガン・マークルさんの婚礼を5月に控えてお祝いムードに湧く英国から、またもやロイヤルな英国情報をお届け ^^

昨年秋、英国政府観光庁さんのプレス・ツアーに参加し、さまざまな貴重な体験をさせていただいた。

→ チェルトナム競馬の楽しみ方
http://absolute-london.co.uk/blog/20750
http://absolute-london.co.uk/blog/20770
→ チェルトナムの王様
http://www.british-made.jp/stories/travel/201803020021693
→ ロイヤルにステイ♪
http://absolute-london.co.uk/blog/21284
→ ポロ体験!
http://www.british-made.jp/stories/weekend/201802020020746
→ セント・アンドリュースのゴルフ体験
http://www.british-made.jp/stories/travel/201804060022549

そして今回ご紹介するのは、スコットランド貴族の館の広大な敷地内で楽しむ

クレー・ピジョン射撃

クレー射撃にはちょっぴり興味はあった。日本に住むクレー射撃が趣味の友人からもさんざん誘われたことがあって、なんとなくリサーチしてみたり・・・しかし本格的に始めるまでには腰が上がらなかったのだが、ついに実体験することができて素直に嬉しい。しかもかなり本格的! 今回のプレス・ツアーで、じつはイチバン楽しみにしていた体験でもあった。

やってきたのはエジンバラ郊外のイースト・ロージアンに佇む貴族の館、Winton House / ウィントン・ハウスだ。

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12世紀にスコットランド王から下賜された見事なエステート。今の建物は数百年後に再建されたもの。

ここは12世紀から600年間にわたってスコットランド王家に連なる貴族、シートン家の人びとが住んでいた城である。ボニー・プリンス(可愛い王子さま)の愛称で親しまれるスチュアート朝のチャールズ・エドワードの蜂起の際は、ウィントン城が拠点となったそうだ。シートン家の没落にともなって18世紀後半に同じくスコットランド貴族、ハミルトン夫人がエステートを購入し、その家族の時代に華麗に改装されてネオ・ゴシック様式となった。コンスタンス・ネズビット・ハミルトン夫人がアンガス地方の貴族、ヘンリー・オギルヴィ卿と結婚したことで、その後はオギルヴィ家の屋敷となっている。現在の当主はフランシス・オギルヴィ卿。この方、エリザベス女王の従姉妹アレクサンドラ王女の甥っ子さんにあたるそうだ ^^

このロイヤルな屋敷を取り巻く広大な敷地はウィントン・エステートと呼ばれ、サー・フランシスとそのチームがさまざまな事業やアクティビティを通して21世紀の生き残りをかけている。林業、農業、バイオマスなどの再利用可能エネルギー開発、コテージやファーム・ハウスの貸し出し、結婚式などのイベント会場としての運営はもちろん、素晴らしい環境を利用したさまざまなスポーツ・アクティビティも主宰している。その中の一つが、クレー・ピジョン射撃。

森の奥深くに入っていく・・・

嗚呼、英国カントリーサイドの醍醐味・・・

ブーツは屋敷で借りることができる。

ブーツは屋敷で借りることができる。

インストラクターはスコットランドのクレー射撃チャンピオンを含むベテランのおじさまたち。カントリーライフをめいっぱい楽しめそうな快晴のこの日、気持ちのいい森の中へといざなわれ・・・

いかにもスコティッシュマンといった雰囲気だったおじさまたち。ありがとうございました♪

いかにもスコティッシュマンといった雰囲気だったおじさまたち。お世話になりました♪

昔は本物の鳩を撃っていたことから名付けられた「クレー・ピジョン・シューティング」。今はこういったクレーを狙い撃ちする。

昔は本物の鳩を撃っていたことから名付けられた「クレー・ピジョン・シューティング」。今はこういったクレーを鳩に見立てて狙い撃ちする。

簡単な説明の後、あっという間に散弾銃を渡されて射撃が始まった! もちろんインストラクターたちのやさしくも的を得た説明による十分な安心を胸にして。

ガールズたち奮闘! 最初の一回で「衝撃に耐えられない」とやめてしまったガールズもいた。

ガールズたち奮闘! 最初の一回で「衝撃に耐えられない」とやめてしまったガールもいた。

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他の場所がどんなプログラムで進めているのか知らないが、このウィントン・ハウスでのクレー射撃は、私にとっては最高の体験となった。撃つときはイントラクターがちゃんと傍らにいて肩と銃に手を添えてくれるのだが、当たり前のことだが実際には銃を構えるのも撃つのもあなた自身。散弾銃は、予想以上に重い。少し構えているだけで腕がだるくなってしまうほど、ずっしりとした重みがある。そして、引き金は想像を超える軽さだ。ほんの少し引くだけで銃弾が飛び出る仕組みとなっている。だからか、狙いを定めるときに引き金に指をかけると、息を詰めて「まだだ」と制される。まったく間違ったタイミングで、ずぶの素人にぶっぱなされては困るといった空気を感じる。

確かに私たちは超のつく初心者だった。そんなガールズたちのために「私がNow!と言ったら引き金を引くんだよ」とおじさまたちが指導してくれるのだが、これが最初はあだとなった。

狙いを定めて引き金を引く。これが射撃の基本であり、本来は銃を持っているあなた自身が飛んで来るクレーに意識を集中して引き金を引くタイミングを計らなくてはならない。それを、隣に立っているおじさんが「Now!」と言うのを待っていては・・・絶対にタイミングを逃してしまう・・・!と私は思う。ただし、以前も同じようなツアーに参加したという上海ガールは、「Nowと言われたタイミングで引き金を引くと不思議に当たるのよねぇ」と言っていたが・・・これは私には当てはまらなかった。というのも別の理由もあり・・・(他のガールズも言っていたことだが)おじさまたちの英語が素敵なスコットランド訛りだというのもあって「Now」が「No」に聞こえてしまうという致命的な問題があったのだ・・・w

そこで、私はおじさまのタイミング出しを無視することにした。最近の銃は優秀で、ちゃんと照準を合わせればクレーが見える。だからタイミングさえ合えば当たるはずなのだ。事実、私はこの方針に変えてからガンガンと当たり始めた・・・

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私たちは3種類の射撃体験をさせてもらえた。一つは上空にまっすぐ放たれるクレーを狙うもの、もう一つは高く打ち上げられたクレーが曲線を描いて落ちる瞬間を狙うもの、最後は野生の小動物になぞらえ、低地のサイドから放った複数のクレーを狙うものである。最後の低地に放たれるものが意外と難しかったが、クレー射撃はやみつきになる面白さを経験することができた。

低地を横切るクレーは素早く、狙うのも難しい

低地を横切るクレーは素早く、狙うのも難しい

最後はベテラン・インストラクターのおじさまが、ガールズたちが投げ上げるクレーを狙って撃ち落とすという素晴らしい芸術を見せてくださった♡ お見事!!

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クレー射撃を経験できる場所はロンドンも含めて英国内にたくさんあるとは思うが、こういった古城の敷地内で体験するクレー射撃は昔の貴族が楽しみとしていた狩猟文化の片鱗を伺うことができて面白い(狩猟の是非については横においておいて)。伝統的なおもむきの散弾銃も美しいエンボスが施されていたり・・・おそらく都会の射撃場で使っているものとはひと味違う美しさがあるのではないだろうか。

スコットランドの古城で体験するクレー射撃、めっちゃおすすめです ^^

次回はウィントン城のお宅拝見!!

英国政府観光庁
www.visitbritain.com/jp/ja

Winton House
www.wintoncastle.co.uk

ウィントン・ハウスのクレー・ピジョン射撃
www.wintoncastle.co.uk/activities/clay-pigeon-shooting

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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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