【ロイヤルな英国】家族に愛される城 Winton House

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5月19日に華麗に執り行われたヘンリー王子とメーガン・マークルさんのロイヤル・ウェディング、皆さんはどのようにご覧になりましたか? あたかも新時代の幕開けのような印象を受けたのは、私だけではないはず。格式の中にフレッシュな風が送り込まれ、また新しい伝統が築き上げられていく、そんな予感いっぱいの楽しげな婚礼でした ^^

英王室のメンバーの挙式ということで公的な意味合いも多々あるのでしょうけど、いちばん大切なのはご本人同士が愛し合い慈しみ合い、幸せなご家庭を築き、またその幸せを周りに伝えていくことですよね。公の立場の方の輝きは周囲に影響を与えやすいので、生まれや立場を超えてお二人からさらに幸せの輪が広がっていくといいなと純粋に思いました。

さて、そんなロイヤルな話題に事欠かない英国。またまた【ロイヤルな英国】シリーズの続きです♪ 先日、人生初のクレー・ピジョン射撃体験をさせていただいたことについて書きましたが、その環境があまりに素晴らしかったので、ホストしてくださったWinton House / ウィントン・ハウスについてもご紹介しますね。

どこまでも続く土地・・・

どこまでも続く大地・・・

ウィントン・ハウスは15世紀に遡ることができる古城で(1960年代以前はウィントン城と呼ばれていました)、イングランドとの戦いでヘンリー8世に焼き払われた後、1620年に再建されました。このルネッサンス様式の建物と敷地を最大限に利用し、現在はビジネスやレジャー用のイベント場として、また宿泊施設としてその一部が貸し出されています。

この敷地が、本当に広い! クレー・ピジョン射撃はもとより、鷹狩り、アーチェリー、四駆ドライブやハイランド・ゲームまで(!)、屋敷も広大で様々なアクティビティに使われているんですね。エジンバラ中心部から東へほんの20キロほどと、立地的にも便利で申し分のないロケーションです。

どんなアクティビティができるのかは、こちらで♪
www.wintoncastle.co.uk/activities

そして、お城のホストはというと・・・現在の当主であるサー・フランシス・オギルヴィその人。そうです、ここはサー・フランシスと奥様、そして4人の子どもたちが暮らすマイ・スイート・ホーム、でもあるのです〜! オギルヴィ家は脈々と続く由緒あるスコットランド貴族で、現在の英王室とも縁のある間柄。サー・フランシスはエリザベス女王の従姉妹にあたるアレクサンドラ王女(オギルヴィ令夫人)の甥っ子さんなのです ^^ 年に一度だけ一般開放されるチャリティ・デーに、一昨年はカミラ皇太子夫人が訪れて親交を深められたそうですよ。

屋敷の中を、こちらに長年務められている男性がスコットランド・キルト姿で案内してくださいました♪ まず目を引くのは、蔵書の多さ! 17世紀頃からの古書が惜しげもなくゲストがアクセスできるライブラリーに並べてあり、手に取って見ることができます。

中世の部屋に迷い込んだようなライブラリー

中世の部屋に迷い込んだようなライブラリー

チャールズ1世の肖像画(右上)が掲げられているのは、1663年にウィントン伯爵を王様が訪れたことを記念したもの。17世紀に造られたオリジナルの天井にもチャールズ1世来訪の栄誉を記念したデコレーションが施されている。

チャールズ1世の肖像画(右上)が掲げられているのは、1663年にウィントン伯爵を王様が訪れたことを記念したもの。17世紀に造られたオリジナルの天井にもチャールズ1世来訪の栄誉を記念したデコレーションが施されている。

メインの居間に続く手前にある部屋。ここにも本棚がいっぱい。

メインの居間に続く手前にある部屋。ここにも本棚がいっぱい。

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広い居間には家族の歴史や思い出の品々が並べられ、思いのほかコージーな佇まい。と言っても壁や天井は数世紀もの深い歴史が刻まれているのですが。

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ご家族の写真が飾られたテーブルの上(左上)。右下は案内してくださった男性のお気に入りだという日本の古い写真。

メインの居間。暖炉はオリジナルだとか。

メインの居間。暖炉はオリジナルだとか。

ホールの全景写真がなくて恐縮なのですが、英国の田舎の館らしく、玄関ホールには野外アクティビティを楽しむ人達のためのブーツとソックスが揃えてあるところがさすがと思いました。雨の多いスコットランドで、ぬかるみの中を歩くのにしっかりとしたブーツは欠かせません。そしてホールのすぐ奥にはちょっとした食事ができるスペースがあります。私たちはクレー射撃を楽しんだ後、こちらの専属女性シェフさんに作っていただいた食事を堪能しました♡

居間の窓から見える美しい風景にうっとり・・・左はホールの意匠です

居間の窓から見える美しい風景にうっとり・・・左はホールの意匠です

調理長の女性。屋敷中のスタッフに尊敬されているという雰囲気が伝わってきて・・・ ^^  ご飯、美味しかったなぁ♪

調理長の女性。屋敷中のスタッフに尊敬されている雰囲気が伝わってきて・・・ ^^  ご飯、美味しかったなぁ♪

デザート類は絶品!!

デザート類は絶品!!

この食事が、本当に味がよく美味しかったのです。ラムの煮込み、野菜のグラタン、温野菜など、心のこもった最高のカントリーご飯。そしてほっぺたが落ちるほど美味しかったのは、デザート類。手作りのアップルパイやチーズケーキは機会あれば絶対に試していただきたい素晴らしいお味でした。

もちろん宿泊施設も完備。母屋に造られた8つの客室のほかにも離れのコテージも用意し、24名までは宿泊できるようになっています。(コテージはセルフ・ケータリング)

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こんなところに泊まってみたい♡

こんなところに泊まってみたい♡

ビジネス目的のカンファレンスやイベント、パーティー、映像撮影などにもよく利用されているみたいですが、やはり結婚式会場としての人気は高いようですね ^^

かのロバート・ブルースやチャールズ1世にゆかりのウィントン・ハウス。ロイヤルな英国を存分に体験できると同時に、森あり池ありの広大な敷地では文字通り完璧なブリティッシュ・カントリーサイドの楽しみを堪能できます。サー・フランシスは、この豊かな自然を守り持続させながら、多くの方に楽しんでいただきたいと、現在のビジネスを始めたカントリーサイド観光資源活用のエキスパートでもあります。

何より、ウェブサイトなどで拝見したサー・フランシスのご家族の写真が現代という時代にマッチしていて素敵なのです。そこに暮らす家族に愛される、ゴージャズなカントリーハウス、特別な体験が待つスコットランド旅行の拠点に、ぜひ利用してみてくださいね。私はと言えば、クレー射撃を再体験しに、ぜひまた訪れたいと思います ^^

Winton Castle
Pencaitland, East Lothian, EH34 5AT
enquires@wintoncastle.co.uk
www.wintoncastle.co.uk
@wintoncastle

英国政府観光庁
www.visitbritain.com/jp/ja

ロイヤルな英国と言えば、ハリー&メーガンのロイヤル・ウェディングを記念したスペシャル版チョコレートが、ダイアナ元妃も愛したPrestat プレスタから出ています♡

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プレスタはロイヤル・ワラントを持つブランドらしく、パッケージが高級でピカピカしていてお土産に重宝しています♪ 割引クーポンがH.I.Sさんで扱っているみたいなので、ぜひこちらからご利用くださいね。いつも楽しいH.I.Sさんのブログはこちら! ^^

チョコレート・トリュフが3種入っているチョコレート・ボックスなんですけど、クレメンタインの甘酸っぱさが薫るダーク・チョコが花婿、アール・グレイ風味のスムーズなミルク・チョコがベストマン、そしてロンドン・ジン&レモンの繊細な風味をまとったホワイト・チョコが花嫁を象徴しているそうですよ。お味のほうですが、これが相当デリケートなフレーバーで美味しいのです。もちろん、チョコですもの、甘いと言えば甘い。ちょうど、お二人のようにね ^^

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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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