ロンドン、再オープン!

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先週末(7/4-5)からロンドンを含むイングランドは、本格的に復活してきています^^

先々週から少し規制緩和が起こってはいるのですが、7月4日が飲食店の本格再オープンとなったため、土曜日のパブは相当混んだみたいですね。うちの近所のパブは4日からさっそく開いたお店と閉めたままのお店とに分かれていて、今後どのタイミングで全ての店舗が再オープンするのかも気になります。

私自身は、規制が緩んですぐの頃から外には頻繁に出かけているのですが、ここぞとばかり先週末は晴れ晴れとした気持ちで両日ともに外へ飛び出してしまいましたw  いったい世界はどうなっているんだろう? そんな気持ちで探検に出かけたのです。今日は、ロックダウンが事実上半分解けたロンドンの飲食+小売店の様子を私なりの視点からレポートしますね。

まずは小売店の状況から。

靴や洋服を探して何軒もお店を回ったのですが^^  店によって対応が全く異なるところがとっても興味深くて「政府のガイドライン」はあっても、それをどのように反映させるかはお店次第なんだなーと思いました。

高級なお店になればなるほど、規制を厳格に取り入れている印象でした。厳しいところはハンドサニタイザーは「マスト」。それなしでは入店させてもらえないところもありましたが、入り口にハンドサニタイザーを置いているだけで、強制ではないところが大半だと思います。手荒れを恐れて一度ハンドサニタイザーを拒否したら、簡易ビニール手袋を勧められるところもあって臨機応変さがいいなと思いました。

7月5日(日)の早い午後のコベント・ガーデンは空いていたのですが、午後遅い時間から賑わってきました

コベント・ガーデン・マーケットでは外に座れるスペースを新設し、人々を歓迎していました!

開いている飲食店は賑わっていましたよ^^

靴屋さんは、たいてい爪先用のストッキングを装着してから試着します。ただし全てのお店ではなく、勝手に手にとって試着できるところもありました。そのため、あるお店に入った時、他のお客さんが自由に靴を試しているような印象を受けたので、勝手に試着しているとお店の人が飛んできて「あなたがカバーなしでそれを履いたから、その靴は◯時間の隔離をしないといけないわ〜」困り顔で言われたりしたことも^^;

同じように、洋服屋さんは今のところ試着室が使えないところがほとんどだと思います。試着をさせてもらえる小さなお店の場合は、人が使った後は、気休めの10分程度の間をおいて次の人を入らせるなどの工夫がされています。買って帰って気に入らなかった場合は「返品をどうぞ」というシステムが多いようですね。

おしゃれカフェ、ABUELOでランチ♪  外スペースをうまく利用してました。

オックスフォード・ストリートは賑わいを取り戻しています!

ではでは飲食店はどうでしょう?

ロックダウン後、事実上の本格オープン日となった土曜日は「Super Saturday」なんて呼ばれてメディアでも注目されました。

現在は2世帯が一緒に普通に外で会えるようになったので、友人同士で食事に出かけることも可能になりました。飲食業界と政府で話し合いが行われ、ソーシャル・ディスタンスもついに2メートルから1メートル強に変わり、安堵のため息が広がったのではないでしょうか。2メートルのソーシャル・ディスタンスでは採算が取れない店が多く、そこが話し合いの焦点にもなっていたからです。飲食店にとっては死活問題なんですよね。

チャイナタウン。これまで見たどのエリアよりも活気がありました^^

Sohoも週末は賑わってましたね〜。

しかし店内スペースだけだと、満席にできないとなるとどうしても無理が出てきてしまいます。そこで古き良きSohoの保護活動を行なっている団体、Save Sohoと地元の不動産業者が一致団結し、今年の夏だけの限定期間、ソーホー・サマー・ストリート・フェスティバルと称して屋外テーブルを設けようとウェストミンスター行政区に対してロビー活動を行なっていました。そしてついに! 7月4日の直前に承認を得ることに成功したのです〜^^

Greek Street、Dean Street、Old Compton Street,、Frith StreetなどSoho内の7つのストリートが路上マーケットに変身。アルフレスコ・ダイニングを満喫できます。詳しくはこちらのキャンペーン・サイトで。

お祭りだぁ。

週末は比較的お天気も良かったので、大変賑わっていました^^  ただ、路上マーケットの許可が下りていないその他の通りにしてみれば、お客さんの流れが滞ってしまうという側面もあり、それはそれで問題のようです。通常の店内での食事を希望される皆さんは、その他のエリアにあるお気に入りレストランもぜひのぞいてみてくださいね。

解除後の初外食♪   カーナビー地区にあるKolambaっていうスリランカ料理のお店。

実際の食事では、外テーブルの場合はあまり気にせず隣り合わせでも座らせているみたいですが、店内テーブル席の場合は両側に別のグループがこないようなプランにしているところが多いようです。私はSohoのカーナビー地区にあるスリランカ料理の店に行ってみたのですが、どんどん人が入ってきてすぐに“満席”状態になっていました。

そして初スイーツ! SAIDでチョコ三昧しました♡

SAID名物のチョコレートがけコーヒー! チョコもダーク、ミルク、ホワイトから選べるチョコ・ヘブンです♪ 私はもちダークです♡

ランチ後にお茶をしに訪れたローマ発のチョコレート・ブランドSAIDのカフェは、仕切りが増えてコロナ仕様になっていました。こんな可愛らしいお店の中で、おしゃべりを楽しみながら美味しいスイーツをつまめるなんて・・・コロナ前は当たり前だったことが、今の私たちには本当に素晴らしいことに思えます。

ロックダウン中に「エッセンシャル」なものって何かと考えさせられた人も多かったのではないでしょうか。生活必需品は確かにあります。でも、個人によって本当に必要なものは多種多様であるはずですよね。外で外食すること=食事作りに煩わされずに純粋な会話を持てること+プロの芸術に触れることは、まさに心の栄養♡  人と人の交流の大切さを改めて感じた3カ月半でもありました。

ロンドン、いよいよ再始動です! イギリスへの入国時も、隔離条件がなくなったのですぐに観光を始められます。美術館の再オープン日については、こちらのTimeoutの記事をご覧ください^^

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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