生まれてきてくれてありがとう

『かみさまとのやくそく』というドキュメンタリー映画では、つい子どもたちが話す胎内記憶や生前記憶などに関心を奪われがちですが、根幹にあるテーマは「親子の絆」であり、「親子関係の癒し」ですよね。

百人いれば百通りの親子関係がありますが、それがどんな形であれ、そこには愛のエネルギーが必ず存在します。先日、バタシーのテムズ川沿いを散歩した際、よちよちと親ガモの後をついて歩く子ガモたちの愛らしい姿を見て、そんなふうに思いました。『かみさまとのやくそく』は、言わば両親へのエール、なんですよね ^^

親になるというのは大変なことだなって、両親を見ていても思います ^^; 初めてお子さんを持つお母さんの不安は並大抵ではないでしょう。そんなお母さんを妊娠・出産・育児のすべての面から応援する女性の職業「ドゥーラ」ってご存知ですか？

私はまったく知らなかったのですが、イギリスで「ドゥーラ」として活躍しておられる木村章鼓さんに昨年出会い、その役割について教わりました。ドゥーラの語源はギリシャ語。「女性に寄り添う者」、「仕える者」という意味を指す言葉で、現代では助産師さんとは別に、「母親に寄り添い支える人」のことをドゥーラと呼ぶのだそうです。

日本におけるドゥーラ協会の顧問であり、東京大学大学院医学系研究科家族看護学教室の助教、助産師でもある岸利江子氏によると、ドゥーラという概念は、世界中の国々で古くから存在していたそうです。昔は家庭で赤ちゃんを産むことが多かったので、必然的に出産する女性をサポートする身近な女性がいたんですね。それが近年、出産が「医療化」されて病院で産むのが普通になり、さらに地域社会に頼る人がいない孤独な子育てをする人が増えてお母さんのストレスも増えてしまった。

そのギャップを埋め、お母さんを身近な女性として支えるのが、ドゥーラというわけです。ようはお母さんに「愛」と「やさしさ」を届ける職業なんですね ^^ 章鼓さんはイギリスで「ノマドゥーラ・ウェルネス」という名前でドゥーラの活動をされています。もう明日になってしまいましたが、ノマドゥーラ・ウェルネスで毎月開かれているトーク／ワークショップ「らくだの会」がありますので、ご案内しますね。興味ある方は下記をご覧ください。

そしてなんと章鼓さんは、『かみさまとのやくそく』にも出演されている産婦人科医の池川明先生に10年以上前にインタビューされたことがあるそうです。そのインタビュー内容はまだ発表されていないそうなのですが、今回『かみさまとのやくそく』をご覧になったことを機に、「このインタビューは眠らせておいてはいけない！」と強く思われ、なんとあぶそる〜とロンドンに発表の場を譲ってくださったのです。近々、編集長ブログに掲載しますので、乞うご期待。章鼓さん、多謝♪

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 ノマドゥーラ・ウェルネスより５月の「らくだの会」のご案内
〜産むかもしれない方、妊婦さん、ママさんへのお知らせ〜

【日時】5月13日（水）11:00 – 13:00
【会場】6 Montrose Avenue, London TW2 6HB
【費用】10ポンド
【内容】今回の会では、妊娠前から考えておきたい免疫づくりについて学びます。「お腹の中から胸の上」へと続いていく子産み子育てのために健康な心身はどうやって培っていけばよいのでしょうか。最新のお役立ち情報をシェアします。またロンドンで活躍されている日本人のNHS助産師さんによる「母から子へ～スキンtoスキンで受け渡していく免疫～」のゲスト・トークと、イギリスの出産シーンを描いた英国ドキュメンタリー映画「マイクロバース」鑑賞も予定。

【お申し込み・お問い合わせ】
akikobirthdoula@gmail.com
※興味のありそうな方への転送歓迎
こちらのユーチューブ動画で「らくだの会」の雰囲気をご覧いただけます。

ちょっとシュールな光景w