Gail’s Bloomsbury ゲイルズ ブルームズベリー店
今となっては飛ぶ鳥を落とす勢いと言っても過言ではない猛スピードでチェーン展開しているベーカリー・ショップのGail’sは、もともとチェルシーにあるアルチザン・ベーカリー「Baker & Spice」で腕をふるっていた伝説のパン職人、ゲイル・メジーアさんのレシピを元に作られた店。今はビジネスの目のつけどころが素晴らしかった創業者たち、そしてゲイルさんの技と情熱を受け継ぐパン職人の皆さんによって、ロンドンにおけるパンのクオリティを底上げしている有り難いブランドです。
どうしてチェーン店なんかを紹介するのかって? なぜなら私がGail’s 中毒だからです〜(笑)。という理由も非常に大きいのですがw このブルームズベリーにあるショップは他店とは一線を画す歴史とスペースがあるからなのです ^^
ここは3年前、「Gail’s Kitchen」という名前で温かいビストロ・メニューを充実させた当ブランドとしては初めてのカフェ・レストランとしてスタート。ホテル内レストランという体裁と味の良さで当初はとても話題になり、私もこの3年間、ずっと試してみたいと思っていたにもかかわらずチャンスがなくて・・・先日、ブルームズベリーで用事があったついでにようやく立ち寄ってみると・・・
イメージしていたビストロ・メニューとは全然違います。しかしテーブル・サービスだったので、ランチにキヌアと生野菜のサラダ+ババ・ガヌーシュ+ビートルートのディップ添えを注文。プロテインも欲しかったのでスクランブル・エッグを付けてみたら、あら、通常のGail’sのサラダに似てるわ〜しかもこの卵の出し方w と思ったんですが、後ほどリサーチしてみると、Gail’s Kitchenは1月にクローズして、通常のGail’s に吸収されていることが分かった次第。どおりで店内でサンドイッチを食べている人がいたはずです(昔はKitchenにサンドイッチのメニューはなかったと思います)。
というわけで残念なことにGail’s Kitchenでの食事はマボロシとなってしまいましたが、通常のGail’sのサンドイッチやサラダの大ファンの私としては問題なしw しかもこのブルームズベリー店はさきほども書いたようにテーブル・サービスがあるうえに、とても落ちついたインテリアなので十分にカフェ・レストランとして使えるのです ^^
それではここで、Gail’s中毒の私が、いくつかおすすめのアイテムをご紹介。(写真がなくて恐縮ですが)
今シーズンのおすすめサラダはビートルートとレンティル、ゴート・チーズのサラダ。ランチにしてはヘルシーすぎると思ったあなた。いえいえ、使われている材料の数にも現れていますが(全部ナチュラルな素材)、モラセスを使った微かな甘さや、ほどよいアクセントを与えるサンドライトマトの使い方、ゴート・チーズの塩気、そしてローストしたヘーゼルナッツの歯ごたえがチェーン店とは思えないワンランク上のサラダを実現していて満足度十分なのです。
他にもワイルドライスと緑の豆類のさわやかサラダもイケますよ ^^ 秋冬シーズンには、ローストしたバターナッツ・スクアッシュとメープル・ピーカン、ドライ・クランベリー、ワイルドライスを組み合わせたサラダにハマり、何パックお世話になったことか〜(笑)。今年も登場するとよいな♪
おすすめのサンドイッチはニース風サラダのチャバタ・サンド。フィリングとなるサラダが丁寧に調理されていて、味のバランスがよい極上サンドなのです。チーズと野菜をのせて焼いた惣菜ペイストリーも美味しいですし、ソーセージ・ロール、ベリー&カスタード・ブリオッシュ、シナモン・バン、キャロット・ケーキ、たまに登場するメキシカン・ウェディング・ケーキ(ピーカン入りの小さな白いクッキー)などなど、お気に入りを挙げるとキリがありませんw
2005年、記念すべき第一号店がハムステッドにできたときは、その美味しさにすぐさま常連さんが付いたものです。2016年の現在、ロンドン市内に30店舗近いショップを構えているGail’s。独立系ショップとはまったくもって言い難いのですが・・・このクオリティならいくらあっても許したくなる、そんな店。まだまだGail’s 通いはやめられそうにありません。