The Coleman Coffee Roasters コールマン・コーヒー・ロースターズ
2010年、南ロンドンはCamberwellの産業地区で、一人のコーヒーマンが焙煎所をひっそりと立ち上げました。彼の名はジャック・コールマン。なんと、ロンドンの元祖アルチザン・コーヒー焙煎所、コベント・ガーデンにあるモンマス・コーヒーの上階にあるフラットで育ったという筋金入りです。文字通り本物のコーヒーの薫陶を受けてしまったジャックの将来は、すでに決まっていたのかもしれません・・・。
まださほどファッショナブルになる前のバーモンジーはMaltby Marketの近くに焙煎所を移したのが2011年のこと。そして、今では稀少となったイタリア生まれの1950年製焙煎機「Otto Swadlo」で少量ずつ丁寧にローストされるアラビカ・コーヒー(ブラジルとガテマラ)が、この春からWaterlooの裏手にあるレトロな下町商店街、Lower Marshでも飲めるようになりました ^^
ロウアー・マーシュほどロンドン中心部にありながら古きよき下町の佇まいを残している通りは少ないと思うのですが、このコールマン・コーヒー・ロースターズほど、2016年の現在にあって、この通りに出店するのにふさわしいカフェもないと思うのです。まさにベストマッチな組み合わせ。店のインテリアも適度にトレンドを取り入れつつ、それでもなぜか懐かしさを感じる。そんな絶妙の造りは、裏手にひっそり息づいている小さなパティオにとどめを刺します。
どうです、なかなか味のあるパティオでしょう? 木漏れ日の差し込む午後、コーヒーを飲みながらゆっくりお気に入りの本に目を通していく。そんな過ごし方が似合うとっておきの空間です。コーヒーだけでなく、朝食やランチもじわじわ人気が出てきています。こちらのスペシャリティはスタッフォードシャー名物の「Oaties / オーティーズ」。オート麦のパンケーキです。見た目はそば粉のガレットに似ていますが、もっと素朴な味なのかな? 食事系数種とスイーツ1種から、2枚のパンケーキを焼いてくれるのですが、レビューを見るととっても美味しそう♪ 次回、必ず食べてみたいものリストに加わりました ^^