シチリア島の北に浮かぶ小さな火山島、ストロンボリ島をテーマにしたお洒落なシシリアン・カフェ。ヘルシー志向のセレブたちに人気という卵白だけのオムレツを私が初めて食べたのは、何を隠そう2015年のオープン直後のIdduでした。アスパラガスが申しわけ程度に入った白いオムレツがちょこなんと鎮座している白い皿を見た私は、そのショックがあまりにも大きくて(笑)しばらく足が向かなかったのですが、その後、何度かカフェとして利用してファンになりました。ミュージアム群が密集するサウス・ケンジントン駅北側の喧噪を避け、ゆったりと午後のひとときを過ごすのにはおあつらえ向けのリラックス・カフェなのです。(ちなみに今はメニューも変わり、卵白のオムレツは載っていない様子 ^^; )
ランチどきに訪れたことはないので何とも言えないのですが、私が訪れる遅い午後の時間帯はいつも空いていて、スタッフの皆さんも一日でいちばん忙しいときを終えてのんびりムードになっていることが多いです。カウンターの上はシシリア島やイタリア本土の甘いものがぎっしりと並んでいて見た目も美しく興味津々なのですが、ケーキはまだ試したことがなく。しかし美味しそうなイタリア風のビスケットをお茶請けに注文してみると・・1ポーションが3枚でかなりのボリューム ^^ とても美味しくいただきました。
そしてある日、食事も美味しいんだよという評判を聞きつけ、近くで働く友人を誘って軽いディナーを試してみました。これがとっても美味しかったのです。メニューはとてもシンプルで、タパス的な前菜が9品ほど、そしてメインもサラダやパスタなどの軽めメニューが6品ほど。タコがあると自動的に頼んでしまうのですがw ここのグリルしたタコも柔らかくて塩加減もちょうどよく、大変美味しくいただきました。最近、ロンドンのレストランではタコのメニューがとても多いのですが、いずれも上手に調理されているなと感じることが多いです。
そしてマグロのタルタル! これもアボカドとのレイヤーで、とてもフレッシュ。味付けも上品にされており、デリケートな一品でした。写真は小サイズで10ポンド。パスタにはピスタチオ・ペストのタグリオリーニを。艶やかなオリーブ・グリーンのソースが美しくコクもあり、イタリアンにしては塩控えめでこちらも大変美味しくいただきました。全体的に塩を最小限にしか使っていないのが好印象です。
カフェの隣には会員制クラブ、サウス・ケンジントン・クラブがあります。ここの共同創業者であるルカ・デル・ボーノさんがカフェ・オーナーなのですけど、相当なやり手と見ました。ただしIdduに関して言えばすごく儲かっている風には見えないのですが ^^; 会員制クラブに併設しているカフェくらいの位置づけなのかもしれません。ちなみに・・・店名の「Iddu」は現地の古語で「Stromboli」を意味する言葉、実際の意味は「he」なのだとか。英語で言うと「it」みたいな感じなのでしょうか。地元の人々は、つねに活動しているIdduの勇姿に、惚れ込んでいるのだそうです。
朝食、ランチ、そして週末のブランチ(週末は混むみたいです)。それぞれにメニューも変えて楽しませてくれます。サウスケンのミュージアム群に行かれるとき、前後のブレイクはちょっと逆方面に歩いてみると、新たな発見があるかもしれませんよ ^^
※カフェの公式ウェブサイトですが、なんだかハッキングされているように感じるので(汗)、facebookのほうをリンクしています。復旧したらそちらとリンクしておきますね。
あぶそる〜とロンドンのレストラン・カフェ・パブ検索機能では、
ジャンル、エリアの両方から検索することができますので、
しっかり活用してくださいね〜!
↓
http://absolute-london.co.uk/fooddrink