Coffee Zee Islington コーヒー・ズィー・イズリントン
最近、ロンドンの動向について取り上げるときにメディアからよく聞こえてくるのは「Gentrification」(中産階級化)という言葉です。ロンドンは伝統的にエリアによってクラス(階級)の棲み分けが成されていることが多い都市ですが、最近はゾーン2内くらいだとどこも均一に不動産価格の高騰と再開発が進んで物価が上がり、低所得者層が住むとされているエリアも安全で清潔な方向へ向かっていく一方で、もともとそこに住んでいた人たちがもっと地価の安い地域に移り住まなければならないという現象が起こって問題になっています。都市が開発されるとは、そういう問題が必ず背後にあるということです。
北ロンドンのホロウェイからアーチウェイにかけてのエリアは中心部に近いですが、かつては地価も比較的安くていろいろな人が住んでいました。それが今、この辺りに引っ越してこようと思うとなかなか家も高くなっちゃってたいへん・・・というエリアの一つです。そんな中産階級化は、ハイバリー&イズリントン駅方面からズズっと北のアーチウェイ方面に向かって進んでいると感じるのですが、目抜き通りであるHolloway Road沿いのお店もここ数年でずいぶんと入れ替わりました。お洒落なカフェが増え、しかもチェーン店も増えています。あるエリアへのチェーン店の登場は、中産階級化とイコールではないのですが、密接に関わっています。
そんな中で昨年後半にHolloway Road駅の近くに登場したのが、こちらのCoffee Zee。中産階級の人が多く住む西ロンドンのEaling Broadwayに一号店があり、こちらでもレビューしましたが、その第2号店となります。
一号店とは違ってホロウェイっぽい、よりカジュアルな雰囲気。だけど自家焙煎しているだけあってコーヒーにはこだわりがあり、アルチザン・コーヒー好きの友人も「美味しい」と言っていました。特筆すべきは軽食類にも力を入れていることです。サラダ、ホット・サンドイッチ、どちらも上品に丁寧に仕上げてあって大満足♪ アスパラガスとズッキーニのサラダもトマト・サラダも新鮮で素材の味の良さが伝わってきました ^^
私自身は、お洒落で興味深い独立系カフェができること自体は大歓迎。でも、昔ながらのCaffを好む人びとも確実に存在し、両者がうまく共存しながら地域を盛り上げていけるといちばんいいのになと思います。パブにも同様の問題があり・・・全てのパブがお洒落にガストロパブ化してしまうと、昔ながらのパブを好むおじさま方が憩う場所がなくなってしまうという切実な問題が発生します。交流の場が減るってことですものね。。
しかしHolloway Road沿いはここ2、3年で新しい独立系カフェが雨後の筍のようにできていて、まだ訪問できていない場所がいっぱい。すぐになくなってしまいそうでない場所を選んでw 紹介していきますね。
長らく放置していたツイッターのアカウントを昨年末から活用し始めました。
いろいろつぶやく予定なので、見てみてくださいね♪
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@absltldn