ヒップなオレンジのカバが目印。「カバにキスを」という不思議な名前のコーヒー・ショップはOxford Circusから歩いてすぐ、フィッツロヴィア側に佇んでいます。
一号店はリッチモンドに2018年オープン。2019年秋にこのフィッツロヴィア店が立ち上がりました。ここは3年連続してUKバリスタ選手権でチャンピオンになっている!注目のカフェであり、自分たちで生産者の元を訪れ厳選し、販路を開拓したオリジナル・コーヒーの販売を手がけるコーヒー・エキスパートでもあります。
ロックダウン中の現在はもちろん店舗は臨時休業ですが、ウェブサイトでコーヒーやグッズの販売を続けています ^^ トレードマークであるオレンジのカバにクスっとさせられる商品パッケージやマグカップは抜群のセンスでデザインされ、クオリティとあいまってプレゼントに最適。オンラインで注文すれば簡単にデリバリーしてもらうことができます♪
・・・いや、それだけではありません。キス・ザ・ヒポのコーヒーを飲むことは、コーヒー産業がかかわる全体の環境保全、生産者サポート、サステナビリティへとつながっていくのです・・・。
キス・ザ・ヒポでは、ブラジル、コロンビア、ガテマラ、ホンジュラスなど主要なコーヒー産地のほか、中国やイエメンといったあまり産地として馴染みのない国とも取引をしています(といっても中国は世界第8位のコーヒー生産国だと知りませんでしたが)。
彼らのウェブサイトを読んでとても感じ入ったのは、オーナーが生産者とじっくり会話することで、環境、生産者、消費者のループが最もサステナブルな美しいハーモニーを描くよう、微に入り細に渡って事業形態を整えていることです。
キス・ザ・ヒポのコーヒーはどの国から取り寄せていてもほぼオーガニックですが、それは最も環境に良いと信じていることからの選択であり、有機栽培でないコーヒーが健康に悪いという事実はないとはっきり明記しています。それは殺虫剤がコーヒーの果実が実る前に使われるだけで、豆が200度の温度で焙煎される頃には全く味にも成分にもケミカルの影響がなくなるからであると。そしてコーヒー豆の生産国の生活水準を考えると、生産性という意味で非有機の選択はあり得るとの考えを示しています。
でも、キス・ザ・ヒポでは有機栽培を選ぶ。それは環境への負荷を減らすベストな選択であり、生産者の健康にも良いからです。またコーヒーや商品の売上の一部を、生産国の人々が清潔な水を飲めるようチャリティに寄付したり、熱帯雨林の保護のための寄付に回したりと、ループは温かく美しい輪を描いています。
そして極め付けは焙煎機にもこだわっていること。彼らが使っているのは世界で最もエネルギー効率が良く、温暖化排気ガスの排出が少ないというLoring Smart Roaster。構造的に熱の循環に滞りがなく、温度コントロールをしやすいとのこと。だからキス・ザ・ヒポではシングル・オリジンにこだわることが可能で、その土地の土壌が育んだ味を損なわないよう、大切に焙煎するのだそうです。
私たちがいただくカップ一杯のコーヒー。彼らは「final cup 」と言っていますが、確かに一杯のコーヒーがそのカップに注がれるまで、本当に数多くの手が関わっているのですよね。コーヒーの木が種から育ち、世話をされ、コーヒー豆を収穫し、消費者が待つ国へと輸送され、焙煎され、そして職人によって淹れられるまで。さらにキス・ザ・ヒポの場合は、消費者が支払うお金が、また生産者の人々へと還元されていきます。
その一つ一つの工程を、とても大切に、誇らしく感じている様子がウェブサイトから伝わってきます ^^ みなさんも、そのループに入ってみませんか?
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https://kissthehippo.com/collections/all-products