イギリスが誇る偉大な建築家、クリストファー・レン卿の設計といえばセント・ポール大聖堂が有名ですが、シティのど真ん中に立つ小さなセント・メアリー・ル・ボウ教会も、レン卿による作品として忘れてはならない秀作です。そしてこのボウ教会、鐘付きのタワーでロンドナーたちに愛されています。「コックニー訛りを話す生粋のロンドンっ子」というのは「ボウの鐘が聞こえる範囲で生まれた者」という基準があるほど。ボウの鐘はイースト・ロンドンのボウにある教会の鐘ではなく、ここ、シティのど真中にある鐘のことだったのですね〜 ^^
この歴史ある教会で20年以上に渡ってシティ・ワーカーたちに親しまれているのが「カフェ・ビロウ」=地下聖堂カフェ。オーナーのビルさんは元々シティで経理の仕事をしていた方で、「シティには美味しいクイック・ランチを食べられる場所が必要」という信念を抱いてこの記念碑的な場所にカフェ・レストランをオープンしました。今でも家族経営でがんばっていらっしゃるみたいです。
2009年まではベジタリアン・カフェだったのですが、その後、野菜料理の充実度はそのままに、肉や魚料理もサーブするようになりました。毎日フレッシュな材料で作られる日替わりメニューの数々は、そういうわけで野菜たっぷり。10ポンド以下で味も栄養バランスもよい料理が食べられるとあって、長年に渡ってシティ・ナンバーワンの憩いのランチ・スポットとして愛されています。
カウンターで注文するセルフ・ケータリング形式なのも気安く利用できる理由。数年前からは水曜から金曜までディナータイムも営業開始し、ますます便利に! オーガニック・自然派ワインと一緒に素敵なランチ&ディナーを♪