英国ネイティブでいこう

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Native   ネイティブ

コベント・ガーデンのプレミアム・ロケーション、Neal’s Yardに今年2月にオープンした小さなモダン・ブリティッシュ・レストラン。デヴォンにあるRiver Cottageで「イギリスの旬」を学んだイヴァンさんと、大学時代に出会ったカントリー・ガール、イモージェンさんが目指すのは、食における「ブリティッシュ・ネイティブ」のワイルド・パワーを、クリエイティブな料理に反映すること。さてさて、そのお手並みやいかに。

ニールズ・ヤードの奥にある小さな店。入り口は居るとすぐにオープン・キッチンがあり、カウンターにも数席。

ニールズ・ヤードの奥にある小さな店。入り口はいるとすぐにオープン・キッチンがあり、カウンターにも数席。

スターターには旬のアスパラガスを。これは完璧な火の通り具合で、風味も豊か、さすが野菜の力を引き出すスキルはハイレベルのようです。自家製と思われるパンもなかなか美味しかったですよ ^^

ダイニングは地下にある。旬のアスパラガス、抜群の火の通し具合で美味しかった♪

ダイニングは地下にある。旬のアスパラガス、抜群の火の通し具合で美味しかった♪

メインはヘイクのソテー、カリフラワーのパコラとダール添え、そして山羊肉のカツレツ、キヌアのタブレ、フレッシュ・チーズ添えをシェア。

右上がインド風のスパイスで仕上げたヘイクのソテー。右下はパースニップスのサイド・ディッシュ。イングリッシュ・ワインが相当美味しかったです

右上がインド風のスパイスで仕上げたヘイク。右下はパースニップスのサイド・ディッシュ。イギリス産白ワインが相当美味しかったです ^^

初めて食べる山羊肉のカツレツ。

初めて食べる山羊肉のカツレツ。

ヘイクは肉質がしっかりした魚なので、火を通すと堅くなって口の中でボソボソしてしまうのと、ダールの味が「スパイスはどこへやら?」という感じでぼやけてしまっていたこととテクスチャーも堅すぎたことが敗因で、イマイチの皿でした。カリフラワーのパコラは味のアクセントになって美味しかったんですけど、特筆するほどでもなし。アイデアは分かるんだけど、素材の選び方と組み合わせがイマイチね、という感じ。いうなれば家庭の味であってプロっぽくはないという。単価の安い素材をプロの腕で上等品に引き上げるという手法が報われない結果に・・・。

一方の珍しい山羊肉のカツレツは丁寧な下ごしらえで上手に焼けていました。さっぱりといただけるキヌアのタブレとの相性もよく、成功していたお皿。「ネイティブ」と「ワイルド」がキーワードの当店、ゲーム肉にとくに力を入れているみたいで、メニューには鹿肉のステーキもありました。

で、デザートに進もうとメニューをもらうと、スタッフの女性が「このビールは甘くて、チョコレートみたいな風味がして食後にいいわよ」としきりにビールをすすめてくるのです。でもデザートにビールという気分ではなかったので、「けっこうです。コーヒーください」と言うと、「ごめんなさい、コーヒーは今のところおいていないの。コーヒーはイギリス・ネイティブじゃないから。でもこれからどうしようかと思案中」とのこと。なんと! そこまでネイティブにこだわっているとは・・・でもワインには他所のものもあったのになぁw・・・「それじゃ紅茶ください」とお願いすると、「紅茶もないのよ〜」とのこと。ありゃりゃ、これはネイティブ云々というよりもエスプレッソマシンがないからかもな・・・と考えたりしてw 結局、デザートは食べずにお茶のできるところに移動したのでした。

なんだか尻切れとんぼのような食体験でしたがw いつかコーヒーマシンも入れるんじゃないかな〜って思います。紅茶はぜひトレゴスナンのものを。コーヒーは・・・まぁ、市内で焙煎しているところから仕入れるくらいでいいんじゃないでしょうか・・・ ^^;  ちなみにイギリス産ワインはとっても美味しかったです! グラスもいくつかおいてあるので、ぜひ♪

1階はカウンター数席のキッチン・バー、地下がダイニング。ともすれば暗くなりがちな地下空間を上手にデコレーションし、元気な音楽で盛り上げていて、若い才能ががんばっているんだなぁという印象を受けた店でした。すべての皿がもう少し洗練されてくると、このプレミアム・ロケーションもペイオフできるのではないかと思います ^^

3 Neal’s Yard, London WC2H 9DP

店名Native
最寄り駅Covent Garden
住所3 Neal’s Yard, London WC2H 9DP
電話番号020 3638 8214
営業時間毎日 12:30 – 14:30 / 17:30 – 22:00
URLhttp://www.eatnative.co.uk
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About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にAbsolute Londonを立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。

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