ヨーロッパの名だたるレストランで経験を積んだドイツ人兄弟がキャノンベリーに昨年末に開いた上質なネイバーフッド・レストラン。「やぁ!」という気取らないフランス語を店名に、カジュアル路線で提供しているのは北欧、フランス、ドイツといった大陸の影響を受けたモダン・ヨーロピアン。盛りつけも美しく、満足度の高さは保証付きです ^^
この日は軽くランチをということで、スープ、サンドイッチ、キノコのパイをいただきましたが、マリネしたエリンギやマイクロ・ハーブがトッピングされた濃厚なマッシュルームのスープがいちばんシェフの力量を示しているように思えました。キノコのパイは、マッシュルーム・ソテーの量が半端なく一口目は美味しかったのですが、ちょっと塩気が強かったので途中から飽きてきて残念賞。
人気のデザートから、ポーチド・ペアとマリネしたベリー類、ホワイト・チョコレートのムース、ヘーゼルナッツ・クランブル添えをシェア。かなり素朴かつストレートなお味で、アイデアはいいし見た目もキレイなんですが、なんとなくボンヤリとしたお味でさほど印象には残りませんでした ^^; 正直なところ、もう少し違うメニューを頼んでみないと実力がよく分からない感じもしましたが、しっかりと地に足着けてがんばっているコンテンポラリーなヨーロピアン・ビストロ、といった感じだと思います。
そうそう、最近はどことなく和の趣を感じさせる食器を使っているレストランが多いですが、ここは極めつけで、日本人アーティストが作陶するという有機的な三角形のお皿がお料理を盛り立てていて素晴らしかったのです♪ レストランが面しているのは大通りのEssex Road。トニー・ブレア元首相も住んでいた高級住宅地キャノンベリーと、公営住宅が多数あるディープな庶民エリアとの中間に位置しているため、とても不思議なミックス感覚のあるロケーションです(笑)。