ウズベキスタン。日本人にとってはあまりなじみのない国ですが、ここロンドンではどんな国の料理だって食べられます! 今年8月、グルメなスパニッシュ・タパスの先駆け的な名店として一時はキラ星のごとく輝いていたFinoがクローズし、跡地にこのサマルカンドがオープン。ウズベキスタン料理というコアなジャンルでこのゴージャスなスペース……。ちゃんとお客さんは入るのかな、半年でクローズしたりしないのかな、なんていう心配をよそに、評判も上々でしばらくは安定していそうです ^^
住所はCharlotte Streetになっていますが、入り口があるのはRathbone Street沿いなのでお間違えなく。ちょうどRokaの裏側です。ウズベキスタンの古都サマルカンドは、モスクを彩るラピスラズリの蒼穹のごときブルーを讃えて「青の都」とも呼ばれていることから、当店のテーマ・カラーはサマルカンド・ブルー。なかなか趣あるインテリアなのです。
この日はたぶんオープン後1ヵ月くらいしか経っていなくて、予約した全員が揃わないうちに早々に温めたパンが出てくるというサービス面の拙さが目立ちました。このパン、ジャマイカの白パン(ハード・ドゥ・ブレッド)みたいにキメ細かくむっちりしていて、温めたものが冷えると元よりも固くなってしまうのですw とはいえ料理が一つひとつ出てくるうちにスタッフたちも持ち前のフレンドリーさを発揮して一安心でしたが。
さて、ウズベキスタン料理! 私は初挑戦でした。実を言うとさほど期待はしていなかったのですが・・・さすがFinoの跡地にできただけありw 筋はかなり良いです ^^ 伝統の味に現代風のひねりを効かせているのは当たり前なのですが、なかなかどうして成功しているではありませんか。
中央アジアの国ウズベキスタンは中国にも近くて肉饅頭(Manti)が伝統食としてあるのですが、これはまぁ、個人的には次回は注文しなくてもいいかなという感じでした ^^; 肉餡がもっさりしていて味が薄く、ソースを付けても今一つポイントが分からないかった、と言えばなんとなく分かっていただけるでしょうか。ベジタリアン用のパンプキン饅頭もあるのですが、これも水っぽくてリピートしたいと思うほどのお味ではなく。ただしメニューも独立したカテゴリーを立てているなどお店では名物として力を入れたいらしく、サーブされるやいなや「とにかくすぐに食べろ」とアドバイスされます。やはり熱々のところを食べるのがベストみたいなので、写真なんて撮ってちゃダメみたいですな ^^;
そんな冴えない第一印象ではあったものの、しかし! 他のメニューはとても美味しかったのです♪
メイン・コースのおすすめは、ウズベキスタン伝統の味、ビーフのピラウ・ライス。ビーフのショートリブはほろほろで、ライス部分もしっとりと美味しい。塩加減はお好みがあるかもしれませんが、薄味でも旨味があるので量を食べられる感じです。そしてこの日、いちばん美味しく感じられたのは、スクアッシュにワイルド・ライスや野菜を詰めて焼いたベジタリアン・ディッシュ。手が込んでいて、パンプキンの火の通り具合や詰め物の味付けなどが絶妙。量も多くてシェアするのにぴったりです。付け合わせに頼んだ小さなサラダ「Achichuk」もとてもフレッシュでドレッシングも美味しく感動。そしてデザートにBaklava Cakeというのを頼んだのですが・・・これがまた超好みの味で・・・全部一人で食べたかったです♪
ウェブサイトを見てみると、2コース15ポンドのランチをやっているので、もし興味があればぜひウズベキスタン料理、試されてみては? このパンプキン料理は単品だと16ポンドするのですが、ランチ・メニューのメインにもあるので超お得ではないでしょうか? 私はこのパンプキンのメインとバクラヴァ・ケーキを食べるために、またランチで利用してみたいと思います♪ 他にも肉ウドンみたいなメニューなど興味は尽きないのでも・・・また来てみます ^^