洗練のウズベキスタン料理とは?

0

th_samarkand_banner

Samarkand  サマルカンド

ウズベキスタン。日本人にとってはあまりなじみのない国ですが、ここロンドンではどんな国の料理だって食べられます! 今年8月、グルメなスパニッシュ・タパスの先駆け的な名店として一時はキラ星のごとく輝いていたFinoがクローズし、跡地にこのサマルカンドがオープン。ウズベキスタン料理というコアなジャンルでこのゴージャスなスペース……。ちゃんとお客さんは入るのかな、半年でクローズしたりしないのかな、なんていう心配をよそに、評判も上々でしばらくは安定していそうです ^^

th_samarkand1

ロゴはウズベキスタンの国旗にも使われているHumaという霊鳥みたいです。ペルシャ神話に出てくるんですって。

ゴージャスな地下空間☆

ゴージャスな地下空間☆

住所はCharlotte Streetになっていますが、入り口があるのはRathbone Street沿いなのでお間違えなく。ちょうどRokaの裏側です。ウズベキスタンの古都サマルカンドは、モスクを彩るラピスラズリの蒼穹のごときブルーを讃えて「青の都」とも呼ばれていることから、当店のテーマ・カラーはサマルカンド・ブルー。なかなか趣あるインテリアなのです。

みっちりしたパンは温かいままで今度は食べたい ^^

みっちりしたパンは温かいままで今度は食べたい ^^

この日はたぶんオープン後1ヵ月くらいしか経っていなくて、予約した全員が揃わないうちに早々に温めたパンが出てくるというサービス面の拙さが目立ちました。このパン、ジャマイカの白パン(ハード・ドゥ・ブレッド)みたいにキメ細かくむっちりしていて、温めたものが冷えると元よりも固くなってしまうのですw とはいえ料理が一つひとつ出てくるうちにスタッフたちも持ち前のフレンドリーさを発揮して一安心でしたが。

さて、ウズベキスタン料理!   私は初挑戦でした。実を言うとさほど期待はしていなかったのですが・・・さすがFinoの跡地にできただけありw 筋はかなり良いです ^^   伝統の味に現代風のひねりを効かせているのは当たり前なのですが、なかなかどうして成功しているではありませんか。

Mantiはお好みで〜 ^^;

Mantiはお好みで〜 ^^; トップに挿入したMantiの写真の奥に見えている野菜のピクルスは美味しかった! 手前のスモークしたナスもグッドだす♪

中央アジアの国ウズベキスタンは中国にも近くて肉饅頭(Manti)が伝統食としてあるのですが、これはまぁ、個人的には次回は注文しなくてもいいかなという感じでした ^^;  肉餡がもっさりしていて味が薄く、ソースを付けても今一つポイントが分からないかった、と言えばなんとなく分かっていただけるでしょうか。ベジタリアン用のパンプキン饅頭もあるのですが、これも水っぽくてリピートしたいと思うほどのお味ではなく。ただしメニューも独立したカテゴリーを立てているなどお店では名物として力を入れたいらしく、サーブされるやいなや「とにかくすぐに食べろ」とアドバイスされます。やはり熱々のところを食べるのがベストみたいなので、写真なんて撮ってちゃダメみたいですな ^^;

そんな冴えない第一印象ではあったものの、しかし! 他のメニューはとても美味しかったのです♪

ビーフを食べないようにしている私でも美味しいと感じた伝統のピラウライス

ビーフを食べないようにしている私でも美味しいと感じた伝統のピラウライス

この詰め物をしたパンプキン焼き、旨いです♪

この詰め物をしたパンプキン焼き、旨いです♪

実は写真を載せるのを忘れてしまったのですが、お友達がベイビー・チキンをマリネして焼いたものを頼みました。友人は酸っぱすぎると言ってましたけど、私は好みでした♪

写真を載せるのを忘れてしまったのですが、お友達がベイビー・チキンをマリネして焼いたものを頼みました。彼女は酸っぱすぎると言ってましたけど、身も柔らかくて私は好みでした♪

メイン・コースのおすすめは、ウズベキスタン伝統の味、ビーフのピラウ・ライス。ビーフのショートリブはほろほろで、ライス部分もしっとりと美味しい。塩加減はお好みがあるかもしれませんが、薄味でも旨味があるので量を食べられる感じです。そしてこの日、いちばん美味しく感じられたのは、スクアッシュにワイルド・ライスや野菜を詰めて焼いたベジタリアン・ディッシュ。手が込んでいて、パンプキンの火の通り具合や詰め物の味付けなどが絶妙。量も多くてシェアするのにぴったりです。付け合わせに頼んだ小さなサラダ「Achichuk」もとてもフレッシュでドレッシングも美味しく感動。そしてデザートにBaklava Cakeというのを頼んだのですが・・・これがまた超好みの味で・・・全部一人で食べたかったです♪

この写真の右手の奥に、バーエリアがあります。カクテルにはめちゃくちゃ力入れてるらしく、とくにウォッカはすごいみたいですよ。

この写真の右手の奥に、バーエリアがあります。カクテルにはめちゃくちゃ力入れてるらしく、とくにウォッカはすごいみたいですよ。

ウェブサイトを見てみると、2コース15ポンドのランチをやっているので、もし興味があればぜひウズベキスタン料理、試されてみては? このパンプキン料理は単品だと16ポンドするのですが、ランチ・メニューのメインにもあるので超お得ではないでしょうか? 私はこのパンプキンのメインとバクラヴァ・ケーキを食べるために、またランチで利用してみたいと思います♪ 他にも肉ウドンみたいなメニューなど興味は尽きないのでも・・・また来てみます ^^

33 Charlotte Street, London W1T 3RR

店名Samarkand
最寄り駅Goodge Street
住所33 Charlotte Street, London W1T 3RR
電話番号020 3871 4969
営業時間火・水 12:00 – 15:00 / 18:00 – 23:00 木〜土 12:00 – 15:00 / 18:00 – 01:00
URLhttp://www.samarkand.london
Share.

About Author

アバター画像

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

ウェブサイト

Leave A Reply

CAPTCHA