俺様の料理

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Chriskitch Hoxton   クリスキッチ・ホクストン

「クリスキッチ」と言えば、北ロンドンはマズウェル・ヒルの小さなカフェから出発した知る人ぞ知る名店ですが、今やエッジーなホクストンに進出し、オーナー・シェフのクリス・オナーさんが着々とクリス帝国を築き上げています。

前回のホクストン店デリ・コーナーをレポートした際に、「レストラン部門も近々訪れたい♪」なんて書いたのですが、その機会が巡って参りました。じつは当店、another skyっていうテレビ番組で紹介されたらしくて、その直後はあぶそる〜とロンドンの紹介記事へのアクセスもうなぎ上りでしたよ ^^

さて、クリスキッチ・ホクストン店、夜来るとこんな感じ。

オールド・ストリートのホリデー・インの裏手でーす

オールド・ストリートのホリデー・インの裏手でーす

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昼間のさわやかデリの顔とはまったく異なり、大人の雰囲気を漂わせております。デリでの食事も含め、こちらの名物の一つは自家製パンですが、シンプルなパンというよりは限りなくケークサレに近いお食事ブレッド。すでにお味がついているのでそのままでも楽しめます。

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この日は年も明けて早々だったこともあり、お客さんはまばらでした。そのおかげで牡蠣を使った前菜がサービスで登場し、お正月気分を味わえました♪

せっかくのサービスの牡蠣でしたが、いかにも西洋風の調理法でソースがいっぱい。牡蠣のお味が隠れてしまって残念でした

せっかくの牡蠣でしたが、いかにも西洋風の調理法でソースがいっぱい。牡蠣のお味が隠れてしまって残念でした

上の写真の左上の小さなアミューズは、ケールを使ったヴィーガン・カナッペ。こういったお客さんを喜ばせようとする心遣いが嬉しいですよね。写真右上はサバとビートルートの前菜。グリルしたサバは2切れがのっかり、ボリューム満点でこれだけでもお腹いっぱいになってしまう ^^

料理はバクハツだっ! みたいなプレゼンテーションでした ^^;

料理はバクハツだっ! みたいなプレゼンテーションでした ^^;

こちらは今、ロンドン中のレストランでトレンドになっている食材、カリフラワーですが、クリス・バージョンはすごい! グリルしたカリフラワーを彩るのはジェノベーゼに似たグリーン・ソースとゆで卵、ガーリックのコンフィにケイパー、ナッツ類などなど。淡白なカリフラワーだけに、こういった個性の強い面々でリズミカルに主役を盛り上げるというアイデアは悪くありません。

シェフも盛りつけを楽しんでそうw

シェフも盛りつけを楽しんでそうw

そして、驚きの主菜はこちら、ポーク・ベリー。プレゼンテーションがすごすぎますw 真ん中にそそり立つ白い塔はパリパリのポーク・スキンで、豚の鼻を象っているかのよう。右に見えるもう一つの塔はとても上手に調理され甘味に酔えたパースニップのローストです。その下に柔らかく火を通された豚バラの塊肉が鎮座し、甘さみは感じるか感じないかという程度のコクのあるリダクション・ソースがポークによくからまります。

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前菜と主菜の間には、パルメザンせんべいがこんな面白いプレゼンテーションで登場。ともかく飽きさせないおもてなしに終始舌を巻きました。

さて、お料理の総合レビューなのですが・・・お味のほうは文句なく美味しい。一言だけ提言するなら、すべてにおいて使っている素材が多く、そのせいで口の中に到達する風味が複雑すぎて伝えたい味のポイントがぼけてしまっている傾向があるので、個人的にはもう少しだけ味もプレゼンテーションもシンプルにしたほうがいいのかなと思いました ^^

とはいえ、クリスさんはロンドンのトップ・レストランのシェフを経験している強者ですから、おそらくこれがクリス・スタイルなのでしょう。トレンドなんかクソくらえ!  とばかりに我が道をゆくクリス・オナーさんの飽くなき創作料理を食べたい方は、ぜひぜひお試しあれ。

5 Hoxton Market, London N1 6HG

店名Chriskitch Hoxton
最寄り駅Old Street
住所5 Hoxton Market, London N1 6HG
電話番号020 7033 6666
営業時間火〜土 18:00 – 22:30
URLhttps://www.chriskitch.com
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About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にAbsolute Londonを立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。

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