Mr. アサートンの二枚目ニューヨーク・イタリアン♪

0

th_Hai Cenato_banner

Hai Cenato   ハイ・セナート

ジェイソン・アサートンというシェフ兼レストラン事業家がロンドンにいなければ、どれだけこの街の食シーンが色あせてみえることだろう・・・な〜んて普段は考えたりはしないですがw   彼が成し遂げてきたことをこうやって改めて見返す機会を与えられると、やはり彼なくして今のロンドンのレストラン・シーンは語れないなと思うわけです。

Pollen Street Socialを皮切りに、Social Eating Houseその他を通過しBerners Tavernでモダン・ブリティッシュを極め、最近はスパニッシュ・タパスのSocial Wine & Tapasや日本食のSosharuで新しい路線を攻めてきているなと思ったら、今度はニューヨーク風のイタリアンです ^^  そして、どんなスタイルのレストランをオープンしても、クールにバシっと決めてくる彼のセンスには、やはり舌を巻かざるをえないわけで・・・

そんなアサートン氏の9つ目のロンドン・レストラン「Hai Cenato」。ニューヨーク大好きな彼が考えるニューヨーク・スタイルのイタリア料理は、ものすごく近代的なビルの中に、今年2月にできました ^^

ビクトリア駅北側の再開発エリア。いろいろな飲食店が入ってまっする

ビクトリア駅北側の再開発エリア。いろいろな飲食店が入ってまっする

それは近いうちにきちんと探検してレポートしたいなと思っているビクトリア駅北側の再開発エリアです。「Creative Victoria」というコンセプトでさまざまな飲食店が入る一帯を見れば、今ロンドンでどんな店やブランドがいちばん勢いがあってお金も集まるのかということが一目瞭然で、それは飲食チェーンのトレンド・マップでもあります。

その中にドドンとオープンしたアサートン氏のハイ・セナート。2階に「Drunken Oyster」というバーを併設していて、確かにNYのどこかにあっても可笑しくないアメリカンな風貌です(このDrunken Oysterという店名とロゴを見て、「Family Guy」に登場する常連バー、Drunken Clamを思い出したのは私だけではないであろうw アサートン氏もファンなのかも?ww)。

いかにもクールなバー

いかにもクールなバー。しかしてその奥にはピザ窯がチラリ。

しかし店内はDrunken Clamとは似ても似つかない、いかにもアサートン氏が好きそうなシックなバー・レストランに仕上がっています。暗すぎてレストランというよりもバーの照明ですが、おつまみも本当に美味しいの〜?と疑問に思うのは最初だけ。テーブルに座ってしまえば、なぜかしっくり落ちついて、出てきた料理の美味しさに度肝を抜かれること間違いなし。というのは大げさだとしても、この日注文したリンゴとパルメザンソースのサラダ、イカとタコのグリル+レンティル添え、アサリのカンパネッレ・パスタは、どれも「さすが」としか言いようがない現代人の舌にマッチする濃厚で後をひく美味しさでした。

パルメザン・チーズのソースがリーフの一つひとつにまんべんなくコーティングされているのです。リンゴの酸っぱさとあいまって、なかなかのお味でした ^^

パルメザン・チーズのソースがリーフの一つひとつにまんべんなくコーティングされているのです。リンゴの酸っぱさとあいまって、なかなかのお味でした ^^

右はイカとタコのグリルの下に、レンティル煮とサルサヴェルデが添えられている一皿。いろいろな意味で完璧な一皿。左はクラムのパスタなんだけど、これもまたコクがあって旨いのれす〜食べてみてみて

右はイカとタコのグリルの下に、レンティル煮とサルサヴェルデが添えられている一皿。いろいろな意味で完璧な一皿。左はクラムのパスタなんだけど、これもまたコクがあって旨いのれす〜食べてみてみて

メニューは大きくアラカルト小皿、パスタ&リゾット、ピザ、グリルに分かれています。中でもピザにはすごく力を入れていて、トマト・ソースと非トマト・ソースのベースから選べて種類も豊富なのですが、実は毎月、ゲスト・シェフに特別にピザのトッピングを考案してもらって、1ヵ月にわたってそのピザをマンスリー・スペシャルとして出すという試みをしています。

で、今月はコーンウォールのPadstawを拠点に活動しているミシュラン・スター・シェフ、Paul Ainsworth氏が考案した魚介ピザだったのです。

ちょっと塩辛かったけど平らげてしまったゲスト・ピザ。右下はポールさんではないと思うのですが、毎月のゲスト・シェフの顔を、こうやってイラスト化していくコンセプトみたい。やるなぁ。

ちょっと塩辛かったけど平らげてしまったゲスト・ピザ。右下はポールさんではないと思うのですが、毎月のゲスト・シェフの顔を、こうやってイラスト化していくコンセプトみたい。やるなぁ。

海老とスモーク鯖、アンチョビがのっかったピザは・・ピザ生地は流行りのもっちり歯ごたえの薄いタイプ。これはおそらくハイ・セナートで他のピザにも使っている生地だと思うのですが、トッピングが塩辛かった(笑)。海老はぷりぷりに上手に調理してあるのですが、塩気で口の中がいっぱいw 塩加減って個人によって好みが違うのでなんとも言えないですが、連れの2人も塩がキツいと言っていたので、やはり誰が食べても塩がキツいのかもしれません。でも、食べられないほどじゃないのです。塩辛いけど、まぁイケるみたいな感じです ^^ 次回はアサートン氏が考案した別のピザを食べてみま〜す☆

デザートも絶品でしたよ。

デザートも絶品でしたよ。右の写真は2階のDrunken Oyster。かなり静かなスペースなので穴場かも。

デザートには「マスカルポーネ、エスプレッソ、チョコレート・セミフレド」というのを注文。ティラミス味のセミフレドだと思ったら・・・出てきたものはティラミスでしたw セミフレドってアイスクリーム的なものだと理解していたのですが、アイスクリーム的な要素はなくて、冷たくもなくて、あえて言えばマスカルポーネの部分を固めに作って冷やして成形してあることをセミフレドと言ったのかなという感じです(でも供された時点でケーキは冷たくはないんです)。そして、これがとても美味しかった!! デザートを注文する前は「もうお腹いっぱい、みんなが食べるんだったら一口だけ〜」と言っていた3名から、あれよあれよという間に何度もフォークがのびてw あっという間になくなってしまったとさ。

ジェイソン・アサートン氏のハイエンドなアメリカン・イタリアン、お味のほうはばっちり。ロケーションもビクトリア駅すぐそばで、南への列車に乗られる方には大変重宝すること間違いありません。なにはともあれ、このビクトリア駅周辺再開発プロジェクトは、要チェックです!

ちなみに住所をマップ検索機能で探しても、ちゃんと出てこないかも。でもあの一画の中にあるので根気よく歩きまわってみてくださいw

2 Sir Simon Milton Square, London SW1E 5DJ

店名Hai Cenato
最寄り駅Victoria
住所2 Sir Simon Milton Square, London SW1E 5DJ
電話番号020 3816 9320
営業時間月〜土 8:00 – 22:30 日 8:00 – 22:00
URLhttp://haicenato.co.uk
Share.

About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年にAbsolute Londonを立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。

コメントを残す