Cicchetti Piccadilly チケッティ・ピカデリー店
ピカデリー・サーカス交差点という超絶立地でエロス像からほんの50メートルの場所にある、シックなイタリアン小皿バーがこちら。2012年に登場して以来、そのロケーションと気軽さ、味のよさで旅行者だけでなくロンドナーたちにも大重宝されている店なので、ロンドン在住の方でも旅行者さんでも、きっと一度はこの店構えを認識したことがあるのではないでしょうか ^^
というわけでまったく驚きには値しないのですが・・・一日中たいてい混んでいます。が、広々とした長いカウンター席のおかげで2名ならぎゅっとお尻を割り込ませることができるはずなので、外から見た様子が混雑していても、諦めずにぜひトライしてみてください!
さて、この日はカウンターに滑り込んでの遅め軽めのイタリアン・サパー。座ると同時にふくよかなオリーブと小さなアランチーニが突き出され、思わず顔がほころびました。オリーブは上等、アランチーニも正統派のお味ですでに満足度指数が上り調子に ^^
謎だったのはカウンターの各所に置かれていたクロスティーニ。まるで「お好きにどうぞ」と言わんばかりのディスプレイだったのですが、誰からも「どうぞ」と言われなかったので、ただの飾りなのかどうかも分からず、スタッフの皆さんに尋ねるタイミングも逃し続け・・・謎のクロスティーニのままw 自家製っぽい見た目でなかなか美味しそうだったのでちょっと食べてみたかったんですけれども、再訪時に確認してみたいと思います。もしかするとネイティブのイタリアの人なら当然の突き出しとして認識したのかもしれなかったのですが・・・やはり外国人には謎w
ズッキーニのフリッターやタコ&ポテトといった小皿料理もスタンダードをクリアする出来映えで美味しくいただきました。ちなみに私のレビューで「普通に美味しい」「スタンダードをクリア」と書くことが多々あるのですが、「普通に美味しいってどゆこと?」と先日聞かれましたので(汗)ここにご説明しますと、行ってソンはないということでして、満足度指数が10だとすると、6から7くらいでしょうか。英語で言うと「Good」(なかなか良い)「Enjoyable」(十分楽しめる)といった感じで、「Outstanding! 」(突出した美味しさ!)「Exceptional!」(並外れてうまい!)「Superb!」(最高!)というレビューとは異なりますのでニュアンスにご注意くださいw
オーナーさんはシチリア島出身のカルロ・ディステファーノさん。60年代に床屋見習いとしてイギリスに移住してきた典型的なイタリア移民の一人でした。働き者だったカルロさんは食への情熱を形にすべく1992年にバーミンガムに記念すべき1号店をオープン。その後、北はリーズ、リバプール、中部はマンチェスター、バーミンガム、レスター、そして南はブリストル、ロンドンと、イギリス全国区にサン・カルロ・グループとして様々なブランドを展開、そして近年では中東やアジアにも目を向けています。すごいビジネスマンですね。今ではディステファーノ・ファミリーの次世代とともに切り盛りされているようです。
小皿料理を突きながらおしゃべりしていると、カウンターの左隣に座っていた若い女性2人のところに、巨大チョコレート・アイスクリーム・サンデーが到着!! この写真ではスケール感が分からないかもしれませんが、通常のカップの6倍はある大きさのガラスの器に、6〜8スクープくらいのアイスクリームが入っています。しかも、その中心部には何やらさらに甘そうなものが詰められ・・・名物デザートに違いありません。カウンター内の入り口に近いほうにはスイーツ・セクションがあってそこでケーキやらアイスサンデーやらをサーブしているのですが、なかなか食べ応えありそうでした。
場所柄、朝8時からオープンして旅行者の皆さんの朝食処としても定着しているようです。午後はアフタヌーン・ティーをサーブしていて、評判もよろしいようで。イタリアンのアフタヌーン・ティー、サンドイッチが美味しそうです♬