Sabor サボール
リージェント・ストリートの中間あたりから突き出たHeddon Streetは、飲食店がカラフルにひしめくコの字型の通り。お洒落なモロッコ料理レストランのMomoや、大重宝するベジ・ブッフェ・レストランTibits、新登場している美味しそうな和食のSakaguraなどなど、ますますグルメな通りに変貌中です。そこへ! 今年3月に新しくデビューしたのが、こちらのSabor。スペイン・タパスの優良店として大人気のBarrafinaで名を上げた女性シェフが始めた新しいお店なのです。
入り口に立ったとき「やるな」と思ったのは、注意深くスペインの田舎風を演出した素朴な店構え。ほっとする郷愁に一気に心が和んでいくのが分かります^^ タイルの看板やSaborの古い書体にキュンとしながら中に入ると、今度は本場の大衆タパス処を再現したようなカウンター席が1階の大部分を占めているのが目に飛び込んできます。このカウンター席は今でも争奪戦のようですが、やはりキッチンを見ながらの食事は気分も盛り上がります↑
この日は予約を入れてあった2階席へ! こちらも素朴路線を踏襲していて、わざと洗練を抑えた田舎風の明るいインテリアが好印象。2階にも素敵なカウンターがあるのですが・・・
このカウンター内では名物のガリシア風タコを作るためのタコを茹でるタイミングになると、お客さんに声をかけて「見てみて〜!」と声をかけてくださるのです^^ 巨大なタコが大釜に入れられ地獄の業火であっちっち・・というわけではないのですがw 面白いサービスだなぁと思いました^^ 本場スペインでもそういうことあるのかな??
タパス・メニューは基本的に正統派ですが、例えばこちらはイカ墨煮をパイ生地で包んだ一品で、ロンドンではあまり見かけたことがありません。イカは柔らかくパイ生地もサクサク、塩気が強くワインが進みます。
トルティーヤ、モンクフィッシュ(アンコウ)の唐揚げタルタル・ソースなど、シンプルな料理が確かな技術で上手に調理されているのが感じられます。上の写真、左下のエビとキノコの炒め物が塩加減も好みでお気に入りでした^^
スペイン人シェフによる自信を感じられるお料理は間違いなく美味しいのですが、塩加減がやや強め。ワインを美味しくたくさんいただきたい方、本格スパニッシュ・タパスのファンの方にはおすすめです。もっとも、料理を選ぶときに、もう少しメリハリのあるテイストで選択するのがベターなのかも^^; 次回は生のサラダなども組み合わせたいと思います! メイフェアでSOHOっぽいタパスをいただきたくなったときに、ぜひ♡