Donnelly’s ドネリーズ
ロンドンではお花見日和の素敵な天気が続いています♪ こんな日はふらっと気負わないアーバン散策に出かけたくなりますね^^
食市場バラ・マーケットなどがある散歩にぴったりのロンドン・ブリッジ・エリアに、気になるカフェ・レストランがありました。元倉庫を思わせるクールな建物に入ったそのお店は外から見るといつも賑わっていて、いつか入ってみたいなと思っていたのです。ちょうどセント・トーマス病院の裏手、トレンディなバーモンジー・ストリート沿いにあるそのお店に、ぶらりとランチに行って参りました♡
外からはカフェっぽく見えていたのですが、中に入ってみると、実はリラックス・ムードいっぱいの飲み屋さん♪ 枠組みとしてはBermondsey Bar & Kitchenという名前のバーです。そこへ今年1月、元気のいい若手シェフであるジェームズ・ドネリーさんがレジデント・シェフとなり、「Donnelly’s」という名前のカジュアル・レストランをバー内で運営し始めたということのようですね。ちょうどパブの中にタイ料理のキッチンが併設されている、あんなイメージでしょうか。もちろん飲み物も食べ物もお会計は一緒なので、お勘定は1枚ですみます。
ジェームズさんはセレブシェフのトム・エイキンスさんのキッチンなどで腕を鳴らした叩き上げで、何年か前から独立し、ポップアップ厨房を各所で運営していたのですが、この度、広々とした素敵なスペースにレジデントとして引っ越してきたというわけです。
「ドネリーズ」の身上は、まさに現代のロンドナーたちが求めるレストラン像にぴったりと当てはまります。曰く「エシカルでサステナブルな季節の食材を国内の小規模農家や漁師さんから仕入れ、どの部分も無駄にすることなく利用し、気取らない美味しい英国料理を作る」。ウンウン、間違いなさそう、ですよね^^
この日は日曜日だったので、大方の連れがサンデーローストを注文していたのですが、私は週末だけのブランチ的なものを試してみたくて残り物料理の定番「バブル&スクイーク」をメインとして、付け合わせに根菜のサラダを。ポテトが本体のバブル&スクイークには上手にピクルスされた紫キャベツが添えられ、ポーチド・エッグに自家製オランデール・ソースがトッピングされてあり、味のセンスとバランスが良くてあっという間に完食です。
ローストビーフを頼んだ面々は、食べながら「美味しい!」を連発していましたし、少し分けてもらった付け合わせの野菜たち(ロースト・ポテト、キャロット・マッシュ、カリフラワー・チーズ、ステム・ブロッコリー)も全て満足な仕上がり。ベジタリアン用のローストを頼んだ友人のパイ料理も、ブルー・チーズがアクセントになったボリューム満点の一皿でした。
デザートはルバーブが添えられたチーズケーキ1つを4人でシェアしたのですが、こちらはまぁ、さほど取り立てて言うべきことのないお味でしたが、こちらもあっという間になくなりました^^
ちなみに他のメニューには、ホタテとサーモンのタルタル+自家製チャバッタ、ジャーク・チキン+スパイシー・レッドハリコット・ビーンズ+スイートポテト、コーニッシュ・ヘイク+イングリッシュ・グリーン・レンティル+ハーブサルサ、ポークベリー+サワー・キャベツ+アップルなどそそられるメニューがずらりと並び、そのほとんどが大小のサイズから選べるのです。つまり、季節のブリティッシュ小皿をつつきながら、各種ビールやアルコールをバーから注文できるので、ちょっと飲み、ちょっと食べにぴったりの便利スポットというわけ。
バーモンジー・ストリート沿いには、美味しいものをカジュアルに楽しめるレストランやバーがひしめいていますが、気軽さ、ボリューム、味という意味ではかなりバランスの良い店の一つ。季節の英国小皿を試してみたい方にも、強くおすすめします。