白砂糖、グルテン、ラクトースetc・・・。Free from(xx不使用)ブームはすでにロンドンでは定着しつつあり、どんなレストランやカフェでもアレルギーや不耐性を持つ人々への対応が素晴らしく行き届いていると感じる今日この頃。そしてアレルギーを持っていなくても、健康や美容に良いことに注目するたくさんの女性の支持も得ています^^
そんなトレンドをしっかりと受け止めた目にも美しいレストランが、今年2月にマリルボーンでオープンしました。ベイカー・ストリート東側のこの辺りは街から街へと人々が移動していくとりとめのないエリアですが、このレストランがある一画だけ、活気が全然違うんです!
最近、造花のデコレーションが流行りに流行っているロンドンですが、このお店の場合はとってつけたようなものではなく、花々の香りがほんのりと漂ってきそうなナチュラルなしつらえ。まるで自然の花園でピクニックを楽しんでいるかのような気分にさせてくれるインテリアは、女性オーナーのセンスから生まれたのでしょう。オーナーさんは19世紀から続くメイフェアの有名メンバーズ・クラブ、The Arts Clubのチェアマンの娘さん。本物に囲まれて育った趣味の良さが、そこかしこに感じられます。
オープン当初はベーカリー部門を別に設けていたほど、ベーカリー類には力を入れています。現在はカウンターの上をたくさんの美しいペイストリーや焼き菓子が飾り、ベーキング・グッズ好きには目の毒〜 ^^ あれもこれもと試したくなります。
さて、朝から夜まで通しでオープンしている当店の料理は、ミシュランの星付きレストランでヘッドシェフも務めていたギリシャ出身のコンスタンティノスさんが、地中海諸国やカリフォルニアのヘルシー・フードをイメージして作り上げたもの。グルテン&乳製品フリーのオプションも多く、白砂糖も使っていないので身体への負担をミニマムに抑えられています♪
この日はランチをいただきながらお客さんや他の料理などを観察してみました。客層は小綺麗なミドルクラスといった印象で、メニューの値段も高級レストランほど高くはないにせよ、安いとも言えない強気の設定です。丁寧に調理される質の高いカジュアル・メニューを、おしゃれにスタイリッシュにいただきたいと思うご近所のお金持ちがメイン・ターゲットなのかなという印象を受けました。
ちなみに私がいただいたファラフェル&ピタは、大変美味しかったです。美しいグリーンが目を引くひよこ豆のコロッケ、ファラフェルはしっとり味良く、分厚くスライスされた甘みの強いトマトのスライス、人参のピクルスと自家製ケチャップ、ヨーグルト・ソースが素敵な薬味となり、素晴らしいファラフェル・バーガーを完成させていました。付け合わせのポテト・ソテーも美味しく、まさに地中海風のバーガー&チップスなのです^^
カジュアルなデートをスマートに楽しみたいカップルには、これ以上ないセッティングだと思います。友人同士なら3名以上でのシェアがおすすめ。デザートまでしっかりいただいてみてくださいね!