英国内に現存する最古の病院であり、ホームズとワトソンが出会った舞台としても描かれる聖バーソロミュー病院のすぐ裏手広場に、今年に入ってひっそりと登場しているスマートなバー・レストランがこちら。シティにありがちなイケイケの大味レストランかと思いきや、その実、クラッパムで大評判をとっている独立系レストラン、The Dairyの元ヘッドシェフが厨房を取り仕切る店とのこと。それだけでクラフト料理への期待が高まります♪
レストランが入る立派なビルは、もともとリノリウムやカーペットなどを保管する倉庫だったとのことで、店名の由来もそこに。ただしビルそのものは綺麗に化粧直しをほどこされ、なかなかハンサムな様子を漂わせています。リノベーションにあたっては再利用を心がけ、サステナビリティをとことん追求。自社で栽培する野菜やフルーツ、ハーブを使った料理は、作物を育てるのと同様、細やかな心くばりの賜物なのです。
そんなLinoの料理は、まさにThe Dairyスタイル。野菜たっぷり、彩りも味も素敵なハーモニーを奏でる現代の小皿料理。例えば新鮮なサバのグリルは丁寧に下ごしらえした美しい半身を調理してあり、キュウリのピクルス、オイスター・マヨとの考え抜かれたバランスを感じます。そしてプレゼンテーションからは、シェフ独自の矜持が伝わってきますね ^^
本日のサラダとパスタには、ワン・ドリンク付きのランチ・オプションもあるのです。その2皿をいただくと、季節の野菜たっぷりで大変美味しく、文句なし。きっと自社畑で採れる新鮮な作物を使っているのでしょう。
デザートにはホワイト・チョコレートのクレーム+イングリッシュ・ストロベリー&キャラメライズ・ヘーゼルナッツを。見た目通り、クレーム部分はあくまで滑らか、フレッシュなイチゴとナッツの歯ざわりは黄金トリオですね。
お料理が美味しいのは高得点ですが、やはりこのスペースは捨てがたい。セント・ポールにも近いので、シティにお勤めの皆さんにも楽しく利用していただけそうです。いろいろな意味でおすすめ!
11月末までTimeoutさんでスペシャル・オファーを出しているみたい♡
https://www.timeout.com/london/restaurants/lino