祝祭パーティーはここで! キラキラ・フレンチでパイを食べちゃう

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Bob Bob Cité  ボブ・ボブ・シテ

すっかりクリスマス・モードのイギリス、そしてロンドンですが、この季節だからこそ行ってみたい、とっておきレストランのご紹介です♪

かれこれ10年前、Sohoに登場したBob Bob Richard / ボブ・ボブ・リカーに行ったときの衝撃は忘れられません。「新しいレストランがソーホーにできたみたい。試してみたい! ウェブから察するに、ロシア&イギリスの合体メニューみたい!?」という情報のみで予約。名前の響きから勝手にポップなカジュアル・レストランだと勘違いして訪れてみましたら・・・レセプションを訪れた際、早くもそのインテリアにノックアウトされました。鏡を多用したデコレーションは、互いの面を照らしあい隅々までキラキラ。基調にはダークな照明使いがあるので、全体的に非常にシックなイメージです。なおかつそこには、ロンドンらしいエキセントリックなキャラクターを反映した工夫があり・・・そんな印象を一度に受けながら、目を丸くする間もなくテーブルに通され、その日、私たちは素敵に洗練された美味しいディナーをいただいたのです。

そして2019年夏。金融街シティに姉妹店、Bob Bob Citéが登場したと聞いて、行ってまいりました。もう無視することはできません^^  ロケーションはまさにこのレストラン・ブランドにふさわしい、近未来的という形容詞がぴったりくるガラス張りのLeadenhall Building。そう、チーズおろし器に似ていることから「チーズ・グレイター」との異名を持つ225メートルのビルは、現在のところロンドンで2 番目の高さを誇っています。

キラーん

ビルの地上階でエレベーター脇に立つバウンサーのお兄さんにボブ・ボブ・シテに来たことを告げると、にっこり笑顔でエレベーターの入り口に案内してくれます。ぎゅーんと上にあがると・・・ピカピカのレセプションが待っております! 今度はもう驚きませんw そう、たまにはこういうレストランでリフレッシュするのもいいですよね^^

キラーんw

店内は広いので、大人数でも対応してくれそうです。もちろんプライベート・ルームもあり!

完成までに5 年を要したというボブ・ボブ・シテ。オーナーはロシア人実業家のレオニード・シュトフさんで、なんとなんと約2,500万ポンド(約33 億円!?)が費やされたとか。わかります、もう言われなくても、巨額の投資がなされたことがその内装を見るだけで・・・内装だけじゃありません。ここはロンドン屈指のセレクションを誇るワインセラーがあり、その設備にも莫大な投資がなされているはず。

コンセプトは「21世紀風フレンチ・ブラッセリー」。だからキラキラなだけでなく、コンテンポラリーな洗練を感じることができますし、料理はフランス料理が基本ですが、イギリスの食文化にも敬意を払っていると感じました。

さぁ、スペシャルな夜の始まり・・・♡

フランス人シェフのエリック・シャヴォさんは、フランス本国で修業された後、イギリスでは偉大なる2つ星シェフ、レイモン・ブランさんの下でトレーニングを続けます。マルコ・ピエール・ホワイトさんの「ザ・レストラン」ではヘッド・シェフを務め、その比類なき才能を称えられました。

その実力派のエリックさんが監修したメニューには、フレンチ・オニオン・ スープやエスカルゴ、子牛のブランケット、プロバンス風牛肉の煮込みなどなど定番フレンチが並んでいますが、Soho店と同様、ヴァレニキ(ダンプリング)やポテトやピクルスを多用した調理法、そしてふんだんのキャビアなど、そこはかとなくロシア料理の影響も感じられます。それにチキン・パイやビーフ・ウェリントンなどもあり、イギリス料理もしっかりと存在感を見せつけてくれます^^

左がステーキ・タルタル・インペリアル、右がダック・エッグとトリュフ風味のグリュエール・エマルジョン♪

この日の前菜に選んだのは、ステーキ・タルタルと、ダック・エッグとトリュフの香りを楽しむ一品。どちらも繊細で、文句なしの美味しさです♪ ステーキ・タルタルやサーモンの前菜には、オプションでキャビアをつけることができるんですよね。この日はスペシャルだったので、ステーキ・タルタルはキャビア付きの「ステーキ・タルタル・インペリアル」にしていただきました!

こちらはレッド・ルーム!

各テーブルにはシャパン・ボタンもついているんです〜。食器はウェッジウッドの特製品。オーナーのレオニードさん自らがデザインされたそうですよ。さて、メイン・コースには、わたくし、チキン・マッシュルーム・シャンパン・パイをいただきました! これまでの人生でいただいたチキン・パイの中で、最も美味しいチキン・パイであったことを、ここに宣言します!^^  まずパイの蓋に焼き付けられている鶏ちゃんに惚れました。そして、その焼き色にも。

このチキン・パイには本当に惚れました♡ 可愛いでしょ?

パイ、具、ソースが完璧なバランスなのです! まぁ、いわばフランス人によるチキン・パイの再解釈みたいな感じ?笑 隠し味はシャンパン♪

チキンとマッシュルームの火加減、深みのあるホワイト・ソースの滑らかさ。決して重くなく、簡単に一人で食べられてしまう完璧な味と量。洗練されたパイ・・・確かにそう言えるけれど、ハートウォーミングなパイ本来の性質もちゃんと保っていましたよ。

連れは熟成スコッチ・ビーフのステーキ! 「非の打ちどころがないステーキ」と言っていましたっけ。付け合わせに頼んだキャベツのグリルやカリカリのチャンキー・チップスも文句なく美味しかったです♪

35日熟成の上質スコッチ・ビーフ♪ ミディアム・レアで完璧でした。

デザートはレッド・フルーツ・グラタン! フルーツの甘さもソースもバランスが完璧で、お腹いっぱいだったけれど、しっかりといただけました。連れはクレーム・ブリュレ。こちらは正統派! 見た目もご想像通りなので、あえて写真は載せてません〜。シルキーな舌触りと上品な甘さ、とだけ申しておきましょう♪

フルーツ・グラタンおいしい! プロによる仕上がり。

右はキラキラのバーです! 食器もスタイリッシュ。

1928年もののシャトー・ディケムのワイン・コレクションをはじめクオリティ重視のワイン・セレクションのうち、200 本はマグナムやメトセラーの大型ボトルなんです。また50種類のビンテージのアルマニャックをグラスでいただけるのはさすがですね〜。

右はレストランへ続くキラキラの道!

見せるタイプのセラーがレストラン・レベルにあり、じっと眺めていると中に入れてくれました!

有名な銘柄もマグナム以上の巨大ボトルを取り揃え、圧巻でした ^^

店内に座っていて思ったのですが、なんとなく、豪華客船やクルーザー内にいるような不思議な感覚がしました。店内の壁は、製本用の和紙を貼り付けたパネルを組み合わせたものなんだそうです。意外とオーガニックですよね。このデコレーションは合計4万8000個のボルトで固定されていて、全て手で磨かれているのだそうです! ボルトだけでも相当な重量なので、床がその負荷に耐えられることを証明するためだけに構造的評価を受けなければならなかったのだとか。内装のエピゾードには事欠きませんね・・・。

それともう一つ、特筆すべき点。それは、サービスがとてもフレンドリーだということです。一見すると気後れしてしまいそうなシティらしいゴージャス・レストランですけど、とても温かいサービスを受けることができます。町のイタリアンと同じクオリティで^^

料理は注文の仕方次第で、どんなお値段帯にもできるようになっています。ディナーならスターターは9.50ポンドから、メインは19ポンドからですが、ランチはもっとリーズナブル。気軽に利用できそうです。スペシャル感という意味では半端ないので、クリスマス・パーティーにはもちろん最適! ワインはそれなりのお値段設定ですが(グラス6ポンド〜、ボトル36ポンド〜)質の良いものを取り揃えていることは間違いありません。

クリスマス時期やちょっとした記念日に、こういう特別なレストランに行くとリフレッシュできますよね。キラキラのご利益もありそう〜^^  ボブ・ボブ、やりますね。

Leadenhall Building,
122 Leadenhall Street, London EC3V 4AB

店名Bob Bob Cité
最寄り駅Bank / Liverpool Street / Monument / Fenchurch Street
住所Leadenhall Building,
122 Leadenhall Street, London EC3V 4AB
電話番号020 3928 6600
営業時間月〜木 12:00 – 15:00 / 17:30 – 00:00 金・土 12:00 – 15:00 / 17:30 – 00:30(スマート・カジュアル)
URLhttps://www.bobbobcite.com
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About Author

江國 まゆ

岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系広告代理店にて各種媒体の翻訳ローカライズや日本語コピーライティングを担当。日本語翻訳リライトのスペシャリスト。2009年からフリーランス。趣味の食べ歩きブログが人気となり『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房)を出版。2014年に「あぶそる〜とロンドン / Absolute London」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。あぶそる〜とロンドンが選ぶ『ロンドンでしたい100のこと』(自由国民社)を2018年に上梓。

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