Flor フロア (閉業)
ショーディッチのカジュアルなミシュラン一つ星レストラン、Lyle’sのチームがベーカリー・バーに挑戦! ロンドン・ブリッジの一等地に今夏オープンし、グルメたちのあいだで話題沸騰! 私の周りでも、もうFlorの話しか聞かない時期もあって、行かなきゃ乗り遅れるぅという空気さえありましたが・・・^^; オープン当初はなかなか予約も取れないし、店が小さすぎてウォークインもままならない状態。さてさて、現在はどうなっているのでしょうか。今日は秋に訪れた際のレポートです^^
「エビが美味しい」と聞いていたので、迷わず「Scarlet prawns」(赤エビ)を注文。出てきたのがこちら。
甘エビのお刺身といった風情。しかもドレッシングは柚子胡椒です! 美味しくいただきましたが、頭と身体が別々にサーブされたことをのぞけば、日本人にはさほど目新しい印象はなかったのですけど、えびの頭を捨てずに食用で利用するのはこの国では珍しいのかもしれません。
ここは1階バーの横に巨大なオーブンが設置してあり、様々なものがベイクされています。この店が「ベーカリー」を標榜する所以でもあるのですが、共同オーナーの二人が、美味しいパンで有名なブリティッシュ・レストラン、セント・ジョンで出会ったビジネス・パートナーであることからも、ベーカリー重視の姿勢は理解できます。
ベイクものの一つだったムール貝のフラット・ブレッドは、ムール貝そのものもふっくら美味しかったのですが、“イギリスのパルメザン”とも言える、羊のミルクから作られたスペンウッド・チーズのナッティな香りがよくマッチし、すこぶる独特の風味を醸していました。それから、こちらもベイクして仕上げる一品ですが、塩ダラのブランダードの美味しかったこと^^ またラム肉のリブもピスタチオとハーブのソースが添えてあり、飽きずにいただける一品でした。
パリのオール・ダイニング・バーや、サン・セバスチャンのピンチョス・バーに触発されたというメニューは概してハイスタンダードで人気の理由もよくわかったのですが、トドメはやはりデザートできました〜^^ 下の写真のブラウン・バター・ケーキ。見た目はとっても素朴だけど、これは絶対に食べていただきたい一品。濃厚な風味と味のバランスは天下一品です。ブラックカラントを使ったナポリ風セミフレドも美味しかったです。
こんな感じで、とってもカジュアルに1日オープンしているFlor。ロンドン・ブリッジで軽く食べたいとき、席があいていればぜひお試しください♪ 土曜は11時からオープン! 日曜はお休みです。