Dishoom Covent Garden ディシューム コベント・ガーデン店
消えゆくボンベイ文化のノスタルジーをロンドンに移植したボンベイ・カフェ「Dishoom」がコベント・ガーデンに登場したのは2010年のこと。2012年にショーディッチに2店舗目をオープンし、行列覚悟の人気店としてすっかりロンドンに浸透しました。
店名は古いボリウッド映画で拳銃が火を吹いたりパンチが飛んできたりするときの擬音語で、壁はボリウッド・スタイルのポスターやスターのモノクロ写真でセンスよくデコレート。タパス風にアレンジされた料理の数々は、器や味へのコンテンポラリーな一工夫が21世紀のインディアンを体現しています。
店のスペシャリティでもあるレンティル豆のカレー、ブラック・ダールはあくまでマイルドでリッチだし、「ルビー」と名の付いた赤みがかったソースが病み付きになるチキン・ルビーやベジタリアン・ルビーはとってもおすすめ☆ ご飯好きは具材がゴロゴロ入ったフレーバー豊かなビリヤーニ・ピラフをぜひ。巧妙なスパイス遣いにシェフのスキルを見るタンドーリ料理の数々、また伝統的なインド料理店では見かけないモダンなサラダ・メニューなど、当店ならではの味を堪能してください♪
朝は8時から朝食をサーブ。インド風にスパイスをきかせたフル・ブレックファストで一日をスタートしたら、ランチにはインド風ラップ・サンドの「フランキー」(ナン)または「ルーマリ」(ロティ)ロールを。スパイシー・チキンとフレッシュ野菜、キーマ・ラムに野菜のピクルス、インド・チーズと野菜などを一緒に包むスタイルでテイクアウェイにも最適です。
そしてティータイムや食後には適度に甘くてコクのあるチャイをお忘れなく。疲れた身体に心地よく染み渡って、いつしか心は60年代のボンベイに……。ボンベイ(現在のムンバイ)でビジネスを始めたペルシャ系移民がコミュニティ・カフェのように利用したボンベイ・カフェは、全盛期の1960年代にはおよそ400軒がひしめいていたとか。そのソーシャルなコンセプトはロンドンで見事に花開いていますね。
朝食、ランチの予約は可、ディナーの予約は6人以上から。平日のランチならさほど並ばなくてもすぐに座れますが、週末や夜は行列覚悟で!