想像を絶する、うまうまローカル・カフェ!?

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Anima e Cuore


Anima e coure  アニマ・エ・クオーレ

どうです? お口の中でホロホロとくずれる牛頬肉の煮込み、ポレンタ添え。鮮やかなパリパリのビートルート・チップスが突き刺さったポレンタの口当たりは完璧。リッチな牛スープをベースにしたさっぱり繊細ソースも◎ 

いやはや、 田舎風を装いながら洗練テクニックを見せつけるというトレンディ料理からは、シェフの豊富な経験と腕前が伺えるようですな。一体どこの素敵レストランで食べられるのかって? それはですね……ココでーす↓

何の変哲もないカフェの風貌

何の変哲もないカフェの風貌

え? 写真間違えてるって? いえいえ、間違えちゃいません。上の洗練されたオックス・チークの煮込み料理は、このグリーシー・スプーンみたいなカフェで食べられるのです ^^ そう、ここはロンドンで今、最も意外性のあるレストラン、なのかもしれません。

「アニマ・エ・クオーレ」(魂と心)。シェフたちの意気込みが感じられるイタリア名が付けられた当店は、最近、ハイクオリティな飲食店が軒並みオープンしている北ロンドン、Kentish Town Road沿いに2014年6月にひっそりと登場しました。

スターター8〜10ポンド、メイン15ポンド前後なので、お値段はカジュアルなレストランと同じ

スターター8〜10ポンド、メイン15ポンド前後なので、お値段はカジュアルなレストランと同じ

3名の共同オーナー・シェフたちが嬉々として切り盛りしている当店で食べられるのは、カフェ飯というよりも、トラットリア仕様の本格イタリアン♪   今のところプリントされたメニューも黒板もなく、メニューは全て口頭説明。細やかに描写される内容を必至で聞き取って注文したのは、当店の定番でもあるらしいローズマリーを練り込んだおかず系「Baba」(本来はマフィンのような焼き菓子)に各種薬味やソースを添えていただくスターター、魚介出汁の旨味を堪能する貝類の蒸し煮、ムール貝とイイダコの手打ちタリアテッレ、そしてオックス・チークの煮込み。

料理のクオリティは間違いなくハイクラス。例えばローズマリー・ババの底が少し焼きムラ感があるとか、そういう些細な点をのぞけば、ショーディッチあたりのお洒落トラットリアでいただくのと全く遜色ない、というより、むしろかなり上手!とさえ言える個性的な料理を堪能できます♪

一体どんなシェフが腕をふるっているのかと思いきや・・・Ledbury、L’Anima、Sketch、Le Gavrocheといったロンドンを代表するミシュラン・スター・レストラン(しかも二つ星含む!)の厨房でしごかれた人達なんですね〜! どおりで、と、納得顔にもなってしまいます。

ほっぺた落ちる自家製パンは無料、タコ・サラダもマッシュルームのラザニアも上質レストランの味♪

ほっぺた落ちる自家製パンは無料、タコ・サラダもマッシュルームのラザニアも上質レストランの味♪

手打ちパスタ万歳!

手打ちパスタ万歳!

ティラミスは正統派の美味しさ♪ コーヒー・アイスクリームが添えられてきた

ティラミスは正統派の美味しさ♪ コーヒー・アイスクリームが添えられてきた

ここのスペシャリティはラビオリらしいのですが、私が訪れた日にはなかったような・・・次回はぜひ、ラビオリを食してみたいと思います。20席くらいしかないのでディナーの事前予約は必要ですが、ランチなら予約なしで座れるのでご近所にお住まいならぜひお試しを♪    現時点でアルコール・ライセンスはないのでBYOとなります。

アーモンド・パンはぜひ試してください☆

アーモンド・パンはぜひ試してください☆

忘れてならないのは、ジェラテリアとしても第一級店だということ。自家製ジェラートは日々フレーバーの開発が進んでいて、ブリオッシュに挟む伝統のジェラート・サンドも可能。そして興味津々で持ち帰りにしてみた上の写真の右上に写っている、まあるいアーモンド・パン・・・これが激うま……! 電子レンジで5秒くらいチンするように指導されるのですが、いや〜チンしなくても十分に美味しいでしょう。しっとりとした舌触りの上等のパンですが、これもデザートの一部に使われることもあるのかも。

色気のない外観w(と建物)

色気のない外観w(と建物)

 

129 Kentish Town Road, London NW1 8PB

店名Anima e Cuore
最寄り駅Camden Town / Kentish Town
住所129 Kentish Town Road, London NW1 8PB
電話番号020 7267 2410
営業時間毎日 9:00 – 22:00(日のディナーは休み)
URLhttps://www.facebook.com/pages/Anima-e-cuore-nw1/728859107177663
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About Author

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岡山県倉敷市出身。ロンドンを拠点に活動するライター、編集者。東京の文芸系出版社勤務、雑誌編集・ライターを経て、1998年渡英。英系制作会社にて数多くの日本語プロジェクトに関わった後、2009年からフリーランス、各種媒体に寄稿中。2014年にイギリス情報サイト「あぶそる~とロンドン」を立ち上げ、編集長として「美食都市ロンドン」の普及にいそしむかたわら、オルタナティブな生活、人間の可能性について模索中。著書に『歩いてまわる小さなロンドン』(大和書房) 『ロンドンでしたい100のこと』『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日』『コッツウォルズ』(自由国民社)。NHK文化センター名古屋教室「江國まゆのイギリス便り」講師。MUSIC BIRDのラジオ番組「ガウラジ」に月一でゲスト出演。チャネリングをベースとしたヒーラー「エウリーナ」としても活動中(保江邦夫氏との共著『シリウス宇宙連合アシュター司令官 vs.保江邦夫緊急指令対談』もある)。Instagram: @ekumayu

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2件のコメント

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    MASUさん☆あら〜! 素晴らしいコメありがとうです♪ いいなー、ラビオリ。ここのラビオリまだ食べてない〜。シェフはムスタファ君という名前なのね。さっき他記事で発見。モロッコ系の方なんだね。美味しいイタリアンを食べたくなったらまた行ってみよ ^^

  2. まゆさん、こないだ食いしん坊万歳なイタリアンベーラと食べてきました。ムスタファ君の情熱をひしひし感じるよいお店。ラビオリは絶品、ブラボ!でした。

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