500 Restaurant チンクエチェント・レストラン
外観からは全くそそられない当レストラン、中に入ってもなんてことないインテリアですが、サーブされる料理にはいい意味で大きく期待を裏切られるホロウェイ・ロード沿いの知る人ぞ知るとっておきトラットリア。
本場イタリアのごとく、シェフからウェイターまで見事にイタリア人男性で固められた正統派レストランでは、まずホームメイドのパンの盛り合わせがサーブされます。ただパン類はしっとり系というよりも歯ごたえあるしっかり系なので、オリーブ・オイルが必要な方はお店の人に頼みましょう。
スターターでぜひ試していただきたいのは、ボリューム満点でお得な前菜盛り合わせ。スモークしたカジキにフルーツを組み合わせたもの、フレッシュなカニ肉を使った一品、チーズやオリーブなどが盛り合わさってメニューには2人前となってますが、日本人なら3、4人でシェアするのにちょうどいい量です。(前菜盛り合わせはスペシャル・メニューの別紙に載っているはずです)
パスタの種類はさほど多くないのですが、スペシャルの中に魚介系があれば迷わず注文してください。個人的なおすすめは、ふんわりとした口当たりでいくらでも食べられそうなニョッキ類。固定メニューのほかに日替わりも登場するので、お好きなソースでぜひぜひ試してみてくださいね。リゾットはパスタ、ニョッキに比べると「Wow」感に欠けるので、米料理がどうしても食べたいというときに(といっても普通に美味しいですが)。
メイン・コースの肉や魚料理も15ポンドから17ポンドの良心的なお値段でボリューミーなお皿をいただけます♪ 魚介のフリットも美味しいけど、これは4人くらいでシェアできるときに!
デザートはメインに比べると若干平凡な印象ですが、ルバーブのコンポートと青リンゴのシャーベットを組み合わせた「Coppa 500」が人気、また多種類用意されたジェラートやシャーベットもお目当てにする人が多い定番です。
オーナーはシェフとマネージャーで分業する二人のイタリア人男性。シェフのマリオさんはマッシュルーム料理で一世を風靡したニール・ストリート・レストラン、ベスト・イタリアン・レストランにも輝いた、今はなきパッシオーネ、ジェイミー・オリバーのフィフティーンなどで働いた経験があると言えば、料理の質も納得。自分たちのレストランを愛するオーナー二人、ほぼ毎日自ら店に出て切り盛りしているだけに、味にもサービスにもムラがありません。
ちなみに店名の「500」は、車好きの二人がイタリアが誇る小型カー、「フィアット500」からとったもので、店内に目を凝らせばフィアットがそこにも、あそこにも!