Kurobuta, Marble Arch クロブタ(マーブル・アーチ店)
ロンドンの和食フュージョンの最高峰、NOBUに6年間勤め、最後はヘッドシェフをまかされていたオーストラリア人シェフ、スコット・ホールスワースさんが2014年春にオープンしたアジア的テイストが強いジャパニーズ・レストラン(あえて和食とは言いません ^^)。
木目をふんだんに使ったシンプル・モダンなスペースは天井の高い広々とした仕様で、当店が謳っている「居酒屋」というよりはレストランといった趣。バックグラウンド音楽はポップスやロック、壁には漫画風の絵が飾られ、ブランディングとしてはZuma出身のオーストラリア人シェフによって一足先に成功を見せているラーメン屋Bone Daddiesや、フュージョン・ジャパニーズ・チェーンのWagamamaなどに倣っている、という感じでしょうか。
料理ですが、この日は魚がダメな方と一緒だったので ^^、魚料理や寿司を試すことができなかったのですが、エビはOKということでエビの天ぷらを頼んだら、なんと中華風衣のエビのフリッター、スパイシー・マヨがけみたいなのが出てきてびっくりしました (しかも揚げ春雨の巣の上にのっかっていますw)。 皮なしナス田楽は甘めの味噌で丁寧にグリルされ、トッピングされたクルミがクランチーでよい感じ。
そして当店のシグニチャーだという(これまた中華風の)黒豚ポーク・ベリーを中華バンズでサンドした一品は・・・豚バラの脂肪分がしっかりと残っていて、私には少ししつこい味でした。脂身を美味しくいただける方にはいいかもしれませんが、ここまで脂を残すなら、一緒に挟むピクルス的な薬味の量を増やしたほうがバランスがよいと思われます。同じポーク・ベリーの中華バンズ・サンドなら、断然Flesh&Bunsのものがおすすめです。
寿司類やサラダ類を食べなかったので判断しかねる部分はありますが、全体的にあっさり和食というよりは非日本人向けのこってり系アジアご飯です。3名以上でいろいろな味を試してみるのが、コスパもバランスもよく楽しめるのではと感じました。
ちょっと不便だなと思ったのは、ランチもディナーも同じメニューなので、軽めにランチを食べようしても若干割高になってしまうこと。スタッフ教育がある意味しっかりとされていて、ランチでも「一人3品程度の注文がおすすめ」とか言ってくると思うのですが、無視して食べたいものだけを食べるようにしましょう ^^ なぜか朝9時からオープンしていて、自家製の和風ペイストリーとかを出しているらしいので、機会あれば朝に訪れてみたい気がします。
このマーブル・アーチ店オープンの前年、チェルシーのKings Roadに出したポップアップ店もクローズすることなく、今も健在。ロケーション的に都合のよい方はそちらへどうぞ☆