The Anchor & Hope アンカー・アンド・ホープ
かつて「モダン・ブリティッシュ」というカテゴリーがまだ新鮮だった20年以上前、革新的なイギリス人シェフ、ファーガス・ヘンダーソンが生み出したクラーケンウェルの「St John」はグルメたちの数少ない救世主でした。そしてロンドンにまだ「ガストロパブ」という概念さえない時代に、レストラン・クオリティの食事をサーブするパブとしてカルトな人気を誇っていた「The Eagle」。この二つの人気店を経験したシェフとマネージャーが新たな息を吹き込み、ガストロパブとしての名声を打ち立てたのが、Waterlooの庶民的なエリアにあるアンカー&ホープです。
アンカー&ホープというパブの歴史はよく分からなかったのですが、今のチームになってからは10年以上経っていると思います。なにせその頃はガストロパブの数も限られていて、当店は現チームになってから何度も賞を受賞している筋金入りの店。予約を取らないのでなかなか来る機会がなかったところ、今回初めて試すことができました ^^
お味のほうは・・・ウワサに違わない上質ガストロパブといった印象。とくにラタトゥイユにヒヨコ豆のフリッターを添えたベジタリアンの一品が美味しく、同じく評判の姉妹店Great Queen Streetの味を彷彿とさせます。個人的にはGreat Queen Streetのほうが好みですが ^^ ちなみにハウスの白ワインはたぶん125mlくらいですが2ポンド代と良心的、しかもとても美味しかったのです。
このグループ店は、デザートはハズレないと思います。このタルトもストロベリーのポーチ具合からケーキの甘さまでパーフェクト。この倍はペロリといけそうな勢いで食べてしまいました。
週後半のディナー時間はさすがに混みますが、平日前半のオープン直後くらいなら問題なく座れると思いますので、Young Vicあたりに観劇に来られた前後にぜひぜひ足を運んでみてくださいね。