Mr Fogg’s Residence ミスター・フォッグス・レジデンス
誰にも教えたくない隠れ家バーというのはあると思うのですが、このMr Fogg’sはまさにそんな気持ちにさせるバーの一つです。 そこはメイフェアの裏通り。入り口に店名は掲げられておらず、バウンサーが一人立っているだけ。まるで会員制バーのような敷居の高さはあるものの、入り口に行けば(混雑していなければ)普通に入れてくれるのでご心配なく。
中に入ると・・・天井の高い広々とした空間に圧倒され、元パブとは思えない個性あふれるゴージャスさ! ここはヴィクトリア朝時代の冒険家、ミスター・フォッグが世界中から集めてきた奇妙奇天烈なオブジェが並ぶ彼の自宅・・・という設定で、まぁとにかくそのインテリアは一見の価値あり。シロクマの皮、ワニの剥製からゾウの足、古い地球儀や万国旗、ミスター・フォッグ・ファミリーの古びた写真などなど、ちょっぴりエキゾチックな雰囲気もまた魅力なのです。
一度訪れるとまたやって来たくなるというのはこのバーを訪れた人の常らしく、メイン・スペースはリピーターたちでたいていいつも混雑しているのですが、ご安心を。右手奥にテラスへと続くドアがあり、案内されたらこちらに座ってみましょう。
ほんのいくつかテーブルが並んでいるだけのテラス席は、冬でも十分に暖かくてコージー。この時期はクリスマス仕様になっていて、余計に居心地よさが増しています。
さて、カクテル・メニューも古めかしいヴィクトリアンな作りで見応えあります。ページをめくっているだけで、まるで100年前のバーにタイムスリップしたかのような錯覚に。カクテルには一家言あるという好事家さんなら年代もののスピリットを使ったヴィンテージ・カクテルはいかが? お好みの飲み物を選んだら、さぁ、作法のゆきとどいたウェイターさんの気持ちのよい給仕を受けましょう♪
ここはおそらく2013年頃のオープンなんですが、今年から土日の午後は「Tipsy Tea」をサーブ! ミスター・フォッグの素敵な自宅でシャンパンやジンをミックスしたお茶と一緒にサンドイッチやお菓子をいただくことができます ^^
オーナーはイートン校出身の若きパーティー・スペシャリスト。他にもコベント・ガーデンにミスター・フォッグ系の店があるのと、別系列のバーも経営している敏腕事業家なのですね。
バーの利用でも予約はできるので、必ず座りたいという方はぜひ予約してから訪れてくださいね。予約してないと入り口でバウンサー氏に「30分後に戻ってこい」と言われたりしますが、 30分後に来ないと永遠に中に入れなくなってしまう人気店であることをお忘れなく。