Pig & Goose at the George ピッグ・アンド・グース
ちょうどストランドの王立裁判所前に1851年から佇む伝統のパブ「The George」が、2年半ほど前の改修とともにガストロパブに変身! このパブ、これまでリサーチにひっかかってこなくて見落としていました。中心部にはガストロパブが極端に少ないというのが私の持論なのですが・・・こういうパブはとても貴重。おそらく他メディアがPig & Gooseを「レストラン」として扱っているからなのかもしれませんが・・・でも、こういう形のパブを通常は「ガストロパブ」と呼ぶのですよね。私はパブでカテゴライズしちゃいました。プレシアターでも利用したい劇場街ロケーションでもあります ^^(2コース20ポンド以下と、とてもリーズナブルです)
1階は伝統のパブ。客層もとくに裁判帰りの判事さんや弁護士さんの御用達といった様子でもなく、ごくごく普通のローカルや旅行者の皆さんで賑わっています。そしてこちらの2階に、「Pig & Goose 1st Floor Restaurant」があります。
1階はガヤガヤ賑やかですけれども、2階に上がると落ちついたダイニング・スペースが広がっています。ゆっくり話をするには、こういった場所がいちばん^^ そしてそして料理のクオリティが、素敵にハイレベルでした♪
シェフはどういった経歴の方かよく分からなかったのですが、間違いなく腕に覚えのある料理人に違いありません。「カリフラワー・チーズ」というスターターを選ぶと、カリフラワーのムースにスモークしたアップルウッド・チーズを組み合わせ、ウズラの卵のフライと一緒にいただく一品でした。カリフラワーをホワイト・ソースとチーズでベイクしたものではありませんでしたw
「クリスピー・ピッグ・ヘッド」はスキンと一緒にいただく豚コロッケ。メインの中にあるトマト・ペストのニョッキはニョッキの歯ごたえが柔らかすぎの微妙な感じではありましたが、ソースはなかなか美味しい出来映え。細部への気配りが感じられる一品。
最も感動したのは、アサリとハムホックの出汁を吸い込んだクランベリー・ビーンズを敷いた肉厚のタラ。これは最近食べた料理の中でも出色の一皿でした♡ 真珠のごとく輝く美しいタラ、これ以上、上手には炊けないのではと思わせる豆の歯ごたえ、味付け、すべてにおいて最高でした。次回もこれがあったら頼みたい♪
さらにはここのサイド料理は特筆に値します。チップス、ほくほくサクサクで美味しいです。ガストロパブで「トリプルクック」したチップスが流行りですけれども、ここのチップスのほうが美味しく感じました。ぜひお試しあれ。ビートルートとクルミの手の込んだサラダも、バターでソテーした少し塩気の足りないブロッコリー&アーモンドも、丁寧にこしらえているなと思わせる素晴らしさ。サイドだけでお腹いっぱいにしたい気持ちになるほどw 個人的にすごく気に入りました。
そしてデザート・・・ピーナッツ・バター・パルフェというのがあったので試してみたのですが・・・これはピーナッツ・バター味のパルフェに、ピーナッツのクランブルを散らした一品なのですが、クランブルがまるでキナコ味w それはそれで美味しいのですが、パルフェそのものはピーナッツ・バターを使わなくてもいいのでは? と思ってしまうぼんやりとしたお味。むしろキナコ風味のクランブルに合う、別の素材のパルフェのほうがよかったのかもしれません。
とはいえ!総じて得点高いです ^^ 機会あればぜひ試してみてくださいね。