ラグビーW杯「エディ J」、敗退でも鼻が高いゾ!

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英国で世界を「アッ」と言わせた「Brave Blossoms」。桜に由来するこのチーム名、じつは日本では馴染んでおらず、「エディ J」と呼ばれることが多いのですが、エディ・ジョーンズ監督率いる日本代表のラグビーW杯は、10月11日(日本時間12日朝)に米国を下して3勝したもののスコットランドがポイントで勝り、惜しくもジ・エンドとなりました。3勝したチームが決勝トーナメントに進めなかったのは、初めてなんだそうです。

いやあ、それにしても凄い! 正直、男臭すぎるラグビーには、これまでまったく興味がもてなかったわたしです。9月20日の朝、いつものようにオンライン新聞にアクセスすると、どの英メディアも日本チームの快挙を書立てていて、いったい何が起こったの?と慌てて記事を読み、歴史的逆転勝利を知ったのでした。というわけで、日本の金星勝利に J・K・ローリングまでがツイートした南アフリカ戦は、残念ながら観てません(涙)。

ラグビーW杯史上最大のアプセット勝ちをしでかしていたのです。で、スコットランド戦から、にわかラグビーファンになったのはお察しのとおり。ところが惨敗(涙)。でも、スコットランド戦まで4日というスケジューリングは、どう考えても不利で不公平(NYT だってそう書いてます)。米国にしても、南アフリカ戦から4日後となる日本戦に賭けて、ボロ負けを承知で強豪との試合では主力を温存したわけです(日本にも負けましたけど)。

それにしても、現地へ遠征したサポーターばかりか在英邦人までもが(よっぽどのヘソ曲がりでないかぎり)、今回の「エディ J」の活躍に鼻の高い思いをしたのは間違いなさそうです。それどころか、試合が行われる地元住民に多くのファンが生まれたほど、彼らはものすごいインパクトでした。ジョーンズ監督が米国戦のあとの記者会見で「明らかに日本人じゃない人たちが、われわれを応援してくれるのを見て驚いた」と話してます。

けど、なぜこれほどまでに感動を呼んだのか? それは、日本はラグビーがさほど盛んじゃないし、そもそも強くないから。なぜ強くないか? だって体格を見てくださいよ。外国出身の選手がいるとはいえ、どこのチームよりも小さくて、田中選手なんて166 cm です。そこで彼らは、ジョーンズ監督言うところの「Japan Way」で厳しい訓練に耐え(5時起き!)、頭も体も精神も鍛えあげて、強豪を打ち負かすほどのチームになったのでした。

ほんと、テニスの錦織選手を見てもわかりますが(ちなみに、楽天オープンは10日の準決勝で敗退し、結局ペール選手への苦手意識を払拭できず!)、最近は 2m 近い身長の選手がゴロゴロいるテニスやフットボールしかり、体格で最初から負けているスポーツで日本人が勝つのは大変なこと。だからこそ世界に感動を与えるのですね~。それにルールを覚えてゆくにつれて、ゲーム自体の面白さに開眼した人(わたし?)も多かったのでは?

ゴロマル~(英語の実況ではこんな感じ)選手は、名前もルックスもアニメの主人公みたくてカッコよすぎる(妻帯者ですぞ!奥さんは元モデルだとか…)ものの、わたしはこの秋初めて、ムキムキマン(というよりズングリムックリ?)への拒否反応がなくなりました。ラグビーから見ると、フットボールなんておこちゃまのボールゲーム(と、偉そうに)。ただし、TV中継でさえ観戦では体に力が入りすぎ、ドッと疲れるのが難点ですが。

なんか「感動をありがとう」とかって陳腐なセリフはなるべく言いたくないけど、今回だけは素直に言えてしまう…勇気と感動をありがとう、エディ J !――舞台となった英国に想いを馳せ、興奮冷めやらぬうちの投稿でした(笑)。これでようやく、ハートをこめて歌える? ♪ 何をゴールに決めて~何を犠牲にし~た~の~ ♪(ユーミンのこの名曲を、ご存知ないかしらん?)

 

追記:

本文中、「中4日」とした箇所は「中3日」の誤りでした。訂正いたします(算数がまったくダメなわたし…お許しを)。また、わかりにくいので「ジョーンズ監督」としておりますが、ラグビーの場合、監督に相当する役職名は「ヘッドコーチ」なので、本来は「ジョーンズ・ヘッドコーチ」。フットボールでは「マネージャー」という役職名を使うし、スポーツ界はなかなかややこしい…。あ、南アフリカ戦を見逃された方のためのサイトがありました。こちらでご覧になれるみたいですよ(わたしは、時間と心にじゅうぶん余裕のあるときまで、ちょっとお預け…)。

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About Author

つつみけいこ

京都東山の生まれ。19歳から雑誌の仕事(編集者/スタイリスト/コーディネーター/ライター)に携わる。英国では、憧れのフローリストの下での花修行や、尊敬するアーティストが学んだカレッジで現代アートを勉強し、通算11年間のロンドンライフをエンジョイした。オーサカン(大阪人)となった今も、“心”はロンドナー。変わらぬ日課として読むUK のオンライン新聞から、旬なニュースをあぶそる~とロンドンのためにピックアップ。帰国後は本の翻訳を手がけ、この5月に『ヴェネツィアのチャイナローズ』(原書房)、2014年7月に『使用人が見た英国の二〇世紀』(原書房)、ほかを上梓。ロンドンで目覚めた世界の家庭料理チャレンジ&花を愛でる趣味ブログserendipity blogは、開設して6年目に。

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