その先、バラ色の世界

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cafevisit


Ovalの駅を出ると、目の前に教会があった
今日は日曜日、教会の中からゴスペルが聴こえてきて
そして、礼拝が丁度終わったのか
中から沢山の信者たちが出てきた

ほぼ全員が、黒人
ワンピースとヒールで、ドレスアップしている人の中に混じって
アフリカのカラフルな民族衣装を
カッコよく着ている人も多く目につき、思わず見とれてしまった

これは、Canary Wharfや、前に暮らしていたHolland Parkでは
見たことのない光景
これも、またロンドンの一つの顔

ロンドンを散歩するたびに
新しいロンドンを発見する、これは、散歩の醍醐味で、本当に楽しい
ロンドンは人種のるつぼだから
エリアによって全然雰囲気が変わる

先日私はCanary Wharfと
オリンピックパークのあるStratfordの間に位置する駅で降りて
その近辺を散歩した

生憎終わってしまった後だったけれど
どうやら、ここにはアジアンマーケットがあったもよう!

中国語の看板も出ていたし、周りを歩く人を見てもその感じ濃厚
そこに残っている独特の臭いと、その日の暑さで
なんだかタイにでもいるような気分になってしまった

こんなロンドンも、又楽しい!

 

さて、今回目指すカフェ
お店の前を通った時、コーヒーの良い香りがして気がついたけれど
思わず通り過ぎてしまうようなたたずまいでした

店内は暗くて、なんとなくレゲエでもかかっていそうな…
カフェというよりも、バーのような、雰囲気のお店

だけど雨上がりの日曜日の午後
小さなお店は、美味しいコーヒーを求めて来るお客さんで一杯でした

席がないかな?と、思ったら
丁度運よく窓際の小さなテーブルの2席が空いていた
それはまるで、私と友人を待っていたかのようでした

まるで、私を待っていたかのように…
まるで、私の願いが通じたかのように…
まるで、私の気持ちが通じたかのように…
まるで、まるで…

 

こんな風に、偶然に!予期していたように!何かが起こることがある
でも、この世の中には、偶然起こることなんてない!らしい…

「全てが必然なのだ…」って、聞くと
「そうなんだろうなー」と思う、でも…

でも、いつもそんな事は忘れてしまい
そんな事がある度に

「まるで…〜〜だった〜!!!」と、思ってビックリしてしまう私

今日のこのカフェでも、私達には、ゆっくりと話す時間が必要で
なるべく気持ちの良い席が必要だったから…

「ちゃんとお膳立てされていて、この2席が空いていた」
という事なのだろう

と、そんな事を、思いながら窓側の席に座って
友人を待つ間、私はカフェスケッチを始めた

ふっと気がつくと、反対側の席に座っていた
若くて可愛らしい女性と、若くてかっこいい感じの女性2人が
お互いの顔をじっと見つめ合って
1人が相手の髪を優しく撫で、そして2人は優しくキスをした

th_2015-08-27_cable_cafeロンドンにいると、ゲイカップルを見るのは普通の事
男同士、女同士で手をつないで街を歩いているカップル
惚れぼれと、見つめ合っている2人を、よく見かける

私の義理の弟イアン君もゲイで
長年のパートナー、カールとは数年前、ついに結婚し
犬2匹と一緒に大きな家をどんどん改装しながら
楽しそうに、仲良く暮らしている

でも実は、今は亡き彼の両親、つまり私の義理の母と父は
イアン君がゲイである事を
どうしても受け入れる事が出来なかった

そして、その事で晩年悲しい思いに落ち込み
そして他の諸々の心労も重なって、ついに体を壊してしまった

同じように私の母も、イアン君のことを話す度に
「ママには、わからないわ…あの可愛いイアン君が…
男の人同士の結婚、というのが…どうしてもわからないわ…」と、言う

固定概念を、崩すのは歳をとると余計に難しくなりそうだ

そういえば、私の息子たちが小さな時
「従兄弟は誰?」ということが話題にのぼった

東京の従兄弟は?
「マー君とケン君!」
これは、出来たので

「じゃあ、イギリスの従兄弟は誰?」
と、訊くと
誰かな???という顔をしたので

「フローレンスよ!」
と、当時イアン君達が子供代わりに飼っていた犬の名前を言うと…

2人は、顔を見合わせてゲラゲラ笑いながら
「えー、フロが僕達のイギリスの従兄弟なの〜?犬なのに〜???」と言って
笑いながら、でも、そう信じたようでした

子供の時から、イアン君とカールの話をし
彼らの家にも時々訪ね、そして数年前の
結婚式にも出ている2人にとって
ゲイであることは、特別なことではない
という、この考えが、自然に植えつけられたと思う

男女の恋愛も、男同士、女同士の恋愛も
考えてみれば違う点など全然ない
どうして、ゲイカップルの結婚を認めないのか
そっちの方がおかしい、と私は思う

実は、次男のことを、小さな頃から
この子は、もしかしたらゲイ?…と、思っていた私は、事あるごとに

「ゲイである事は、全く問題なくて、男の子を好きになったってイイのだ」

という事を話しながら
「で、君はどう?男の子の方が好き?」
と、聞いていた

彼が高校生になったある日、話題がまたその話になると
「もう〜、ママ、いくら言ったらわかるの?僕は本当にゲイじゃないよー」
と、言われてしまった

ま、確かに彼は、女の子が大好きみたいだけれど…
でも、あのソフトな雰囲気、感じ…
やっぱりもしかして、ゲイ???
と、時々まだ思う

もしそうなら
私はその事を受け入れて、サポートしていくつもりだからね!

「奴のことは、理解できない、自分と違う、普通じゃない、おかしい…」
こんなことが、だいたいイジメの原因でもあるし
大きくなると、それが戦争の原因にもなってしまう

「自分にはない」ということ
「違う」ということ、を受け入れて認め合う
こんな固定概念が、人間に植えつけられたら、世界は変わるのかしら?

*間違っている固定概念…
子供の時、私が描く絵の人間の肌の色は、いわゆる肌色
でも、日本を出るようになってそれは自然と変わった

人間の皮膚の色を選ぶ時それは、
白っぽい色から、ピンクっぽい色、黄色系
オリーブ色、褐色、オーク系、コーヒー色…

本当に色々な色を使うようになった
それだけ、肌の色が違う人たちの世界にいるのだから
当たり前のことなのだ

今思えば、バカみたいな、たった一色でしかなかった
肌色一色固定概念が崩れて、肌色多種多色概念に生まれ変わったのだ

*固定概念を外すと、新しい世界に行かれる
「これには、これじゃなければダメだ」
と、思い込んでいることを崩すと、驚きの世界が現れたりすることがある

例えば…

料理を例にとれば、簡単で判りやすい
XXが無かったから、その代わりにXXで、代用!

これをすると、時々驚くべき大発見がある

私の大好きなビーツをイギリスにはないゴボウの代わりに使って
人参とビーツのキンピラを作ってみたら
「うわ〜美味しい!」驚きの発見でした

これは、ゴボウがなくてよかった!
大好きなビーツの新しい食べ方を発見できた!
という、判りやすい例でした

さて、その固定概念を崩したり、思い込みを崩したりするのに
貴方の一番簡単な方法は?

私の方法は、失敗すること、これだと思う

【絵を描いている時によく失敗して、そして
落ち込んだ後に、もう一度気分を変えてやり直すと…
バラ色の世界が待っている!】

こんな経験をよくするから、失敗することは
だんだん怖くなくなってきた、というか

失敗した時に、次のステップへ行く方法を
自然に考えるようになってきた

そうは言っても…

綺麗に仕上がって、もうちょっとで完成する時に
インクをこぼしてしまうので

これは、やっぱり凄く嫌な事!
だから、悔しくて悔しくて、まず泣きます!
そして、泣いて泣いてちょっと落ち着いたら考えます

時間がないから、描き直すわけにはいかないし…
じゃあ、この失敗をどうやって乗り越えるか?
どうやって、絵を完成させるか?と、考えます

水彩の場合は、上から塗りつぶすこともできないし、描き直しは無理
この時、コラージュをするチャンス到来!

美しく、描いた絵を壊して新しく、描き直すなんて
失敗が起こらない限り、そんなことする勇気は、沸きません!

うまくいっているときに
全く新しい他のやり方なんて、考えつきません!

でも、この大失敗で思いつくのだ!
だから、失敗は、正しく《ピンチにチャンス!》

そういう時に大好きなコラージュ法で描き直すと…

さっきの、ただの綺麗だけれど、面白くない絵とは違って
想像を絶する素晴らしい作品が出来るのでございます!

こんなふうに、危機一髪の時に、カチカチ頭の固定概念が、ぽっかり外れる
ということがよくある
失敗しないと、見えないことって、本当にたくさんあると思う

だから、失敗の無い人生、完璧主義的な生き方は、ダメなんだな…

失敗こそ、前に進む原動力!

固定概念を外すチカラとなるのです!

 

何か突出していて凄いことをやっている人達って
こう言う、マイナスイメージの要素を原動力に変えていると思う

【皆んなと違う、普通じゃない、落ちこぼれ、変、失敗ばかり】

皆んなと同じに普通のことをやっていたら
何も面白いことは出来そうもない

落ちこぼれて、普通の人達から、ハズれたところに何かがある
失敗して、そこから素晴らしい改良版が出来る

皆んな同じのぬるま湯世界にいたら、やっぱりダメなのだと思う
とにかくまず、そこから飛び出すんだ!
そして、ちょと変わった世界を創ってみよ〜!

こういうことって、とてもとても大事な事で
世界平和のためにも絶対に必要なんだ
と私は思っているんだ!

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【きょうのヒント】
色々考えてしまった今回のカフェ
ヒントはこれだ!
Ovalの駅を出て教会をみたら後側へ行ってBrixtonへ向かへ!
これって、ヒント出しすぎかも…

ラテン音楽のライブがあるから、踊りに行こう〜

【前回のこたえ】
Café 53
53 Long Street, Tetbury GL8 8AA
opening hours: 8:30 – 16:30

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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