宇宙でたった一つの輝く星に

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cafevisit


今日のcaféハント、どこら辺で探そうか…
と、思いながら、初めに来たバスに飛び乗った

行き先をあまり決めないで、カフェを探しに行くには
絶対にバスがイイ
それもダブルデッカー、2階バス

バスの2階の一番前に座って、バス観光の始まりです

これ、本当に楽しい〜

とりあえず初めに来たバスに
乗って行く今回のその行き先は、Mile End

終点まで乗って、その辺りを歩いてみたけれど
どうも、なさそうだ…と、思っていたら

クラプトン(Clapton)行きのバスがその道を走っていたので
バス停を見つけて、再び乗車

クラプトンなんて、行ったことも聞いたこともなかった所だけれど
なんとなくその名前に引かれて乗ってしまった

で、そのバスルート、思いがけずけっこう面白かったのです
まだ一度も来たことのない
でも知りたいと思っていたエリアを走ってくれたのです

ゆっくりと走るバスは、東のハイドパークとも言われる
楽しげなお店の並んでいる
美しいヴィクトリアパークを突き抜ける

そしてその後、貧困層地区に入っていく
ガラスの割れた窓も幾つかあった市営住宅
ロンドンには、まだこんなところもあるんだ
と、驚くような荒んだ地区を抜け、バスはクラプトンに到着

ここはロンドンの北東部
観光では、まず行かない場所

さあ、カフェ勘を頼りに、歩こう

こっちか?あっちか?
どっちだ???
あっちだ!

こんな風に、歩いていると大体当たる
でも、ハズレもあるけれど…
そんな時には違った意味で面白い場所を発見することもあるから

とにかく、歩くのだ!

で、今回見つけたcaféは、坂道を下ったところの角にあった!!!
外から見て、イイ感じ!ここにしましょう

と思って中に入ったら残念でした、満席
カウンター席もあったけれど、角で端っこすぎてcaféが見渡せない

諦めて、その坂道をもう少し上がることにした
なんとなく、この道は面白いかも…
カフェ勘がピピッと動く

すると、若くておしゃれなお兄さんたちが、一軒のお店の前で
おしゃべりをしていました

そのお店は、ちょっとクセのあるインテリアショップで
名前を見ると、【Everything but a dog】犬以外は全て
と、変な名前です

お店の中を覗いたら
大きなかっこいいグレーの犬が店番をしていました
なる程…と、納得です

こんな雰囲気のお店があったり
イイ感じのデリやオーガニック専門店も幾つかあるから

ここは、当たりの場所
そう思って、もう少し行くと…
やっぱり!

ありました!
それは、クレープ屋さんcaféです
外からは、良い感じ!

th_2015-10-18 13.43.47_Clapton
中に入って、何時ものようにcaféが見渡せる場所を決めて座りました

ウェイターの男の子は、アジア人
とても、優しい話し方で、ホッとさせてくれました

お腹は空いていなかったので
頂いたのはいつもと同じカプチーノ

美味しい!私の好きなタイプです

さて、スケッチを始める前に
いつも私はカフェ全体を、まず観渡して
そして、気になった部分を、1つずつよ〜く見て描きます

そうすると大概、それは第一印象とは違って見えてくる事が多いのです

よくあるパターンは
一見素敵だけれど…なんだかチグハグ、とか
ちょっと見はイイのだけれど…
ただ買ってきた家具/小物を並べただけで
味がなくてツマラナイ、とか

でも、このcaféは、そんなんじゃなくて
第一印象も、じっと観た後の印象も変わらず、そこには
《ゆっくりと、自分たちの好みを創り上げてきた雰囲気》
と言うのが、ちゃんとがありました

こういうcaféがやっぱりイイな〜、なんたって落ち着く

お店でも、自宅のインテリアでも、好きなものを集めて
だんだんに創り上げていくと
そこに個性が現れてきて、面白くイイ感じの独特な雰囲気が出来上がる

これって、部屋のインテリアだけじゃなくて
人間でも同じかもね…

自分の好みがしっかりあったり
生き方、生きる道がしっかりとあると
何があっても揺るぎなく進む、その結果その人の
個性がキラリと輝き出す

こんな事なんじゃないかな

息子達が保育園に行っている時
そこには個性的な子供達がたくさんいた
という記憶があるけれど

人間は皆、本来とても自由で個性的に生まれてくるのだと思う
それが、大人になるにつれて、その個性を隠すようになってしまう

敷かれたレールの上に上手く乗って生きていくには、それも必要だから

でも、レールがなくなってしまったら???

そうなってしまったら
個性を活かして生きないとサバイバルも出来ないんじゃないのかな?

これからの時代は、大変だと思う

つまりインターネットで世界が1つにつながってしまった時代には
世界の企業、世界の個人個人が、競争相手になっていくのだから
今まで日本の社会に根付いていたそんなレールは
意味を無くしてしまう

グローバル化した世界でサバイバルしていくには…?

同じように、まず自分にだけしかないものをみつけて
育てることが、大事なんじゃないのかな?

そして、その個性を世界にダイレクトに出していくこと
これが、とても大切なことになるのだと思う

それをしていかなかったら
きっと取り残されてしまう…

難しそうに感じるかもしれないけれど

とりあえず、ブログでもFacebookでもTwitterでも
何か自分から発信することをはじめてみると
きっと見えなかったものも見えてくる

たとえば、よく聞くものは
お料理好きがレシピブログ
お母さんがお弁当ブログ
得意の片付けを活かして整理整頓ブログ

これら、皆んなが毎日やるようなことを

《1つの家事として、やったらはい、終わり》にするのではなく

それらの記録を毎日とって、発表していき、極めていき
自分の世界を確立して、広げていく!

誰もがやるような日常からの出発!
こういうのって出来そうだし、上手くいったら素敵じゃない

小料理屋でバイト中の
料理の上手な友人にもそれを勧めているんだけれど

「星の数ほどいる中でやったって難しいし…」
なんて言ってる

だけど、まずキラリと輝く1つの星を
ちっちゃくてもイイ、誕生させてしまおう!

そして、少しづつそれを続けていくうちに
自分の個性が徐々に出てきて、きっとその星は独特な光を放ち出し
多くの人の目に留まるようになる

もっと続けると、いつの日かそれは
とても個性的な《宇宙で1つだけ》の輝く星になる!

諦めないで、少しづつやってみると、絶対に世界は変わってくる
自分の世界と、それを取り巻く世界が変わる!

そして、自分だけのたった1つの
その個性的な星はもっともっと輝きだして

何億光年離れたところからも、識別できるようになる

そうなれば、もう古臭いレールなんて、蹴っ飛ばして
好きなところへ羽を伸ばして、飛びまわるのだ!

私の好きな イイ感じののcaféも
私の周りにいるイイ感じの友人達も

皆それぞれ個性的で、独特な雰囲気があって、力が抜けていて
淡々と自分のやるべき道を歩んでいる、というイメージだ

ロンドンの北のはずれの、観光客が誰もいないカフェに来て
caféスケッチをしながら、私はまた色々思いを巡らせてしまった…

2階バスで巡るロンドンcaféハント
これは、楽しくて止められない

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【きょうのヒント】
Homerton High StとSouth Mill Fieldsの間
を通る一本道
素敵なcaféやデリ、オーガニックフーズ屋さん
のある場所は、大体にしてオシャレな人が集うところ
ちょっと不便だけれど、この辺り、きっともっと変わっていくに違いない!

不便かもしれないけれど、是非行ってみて!

【前回のこたえ】
Tradewinds  Beach Cafe
Dunroamin Beach, Lake, Isle of Wight

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東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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