天使のカフェは実在していた!

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cafevisit


やっぱり!あった!!!!!!
天使のカフェは、実在していたのです!

ねえ、貴方は、天使という名前の駅があったら行ってみたい?

【Angel】

ロンドンにはこういう駅の名前があるのです

ロンドン地下鉄マップで見ると
中心を少し外れた右寄りのちょっと上あたり

もうずいぶん前のことだけど、初めてこの駅に降りる時には
ちょっとドキドキしたのを覚えている

一体、どんな町だろう???

長いエスカレーターで上がって、駅を出たら…

「あら、普通」

「ま、そうよね…」

って思ったことも、また覚えている

 

でもね、よーく見ると
やっぱり天使があっちにもこっちにも、歩いているのが
私には、見えたの

言葉からインスパイアーされて、絵を描くことが多い私は
この駅の名前にとてもひかれ、そしてこの町に興味を持ちました

以前暮らしていたホランドパークからは
離れていたし、ちょっと行きにくかったけれど

それでも、何かある度に、私はこの天使の町を散歩して
天使の様子を見ていました

 

ちょっと、横道にそれるけれど…
言葉からインスパイアーされる、と言うことで
思い出すのは、私が以前に描いたこの絵

th_IMG_2063

タイトルは、「砂漠でお茶会」

これは、私のとても好きな絵の一枚

呑気感がさらりと描けたと、自分でも思う

砂漠で、お茶会って想像しただけで、イイでしょ?

「スフィンクスの”砂漠でお茶会”に招待された、ダイルクロコダイル氏」
これが、正式なタイトルなんだけれど

この言葉のイメージが好きで

想像の世界がグワーンと広がる

 

そういえば、もうひとつ

私には、Dr.チャウという
あまり知られていないキャラクターがいる

ロンドン大学で、哲学の教授をしている彼の紹介文を見ると
こんなことが書いてある

Dr.チャウ
彼のお祖母様は、それはそれは美しい黒猫でした…

どう???

この言葉で、創造の世界
広がらない?

Dr.チャウに会いたくならない?

 

言葉って本当に魔法の力が秘められている

 

呪文のように
それを聞くと想像の世界に入ってしまう!

ね、言葉って楽しいと思わない?

言葉集めは、私の趣味の一つ

どこかで見つけた言葉や、フット思いついた言葉や
気になった言葉を集めている

絵を描くときには、そんな言葉を口に出したり、眺めている
インスピレーションが湧くことが多いからね

私にとって、言葉は絵の世界に入るドア
想像の王国への入り口

だから、話を元に戻すと
この駅名から、とても想像の世界が広がっていたのです

そしてね、私のこの想像の世界が実は
想像ではなくて本当に、実在していた、ということを発見したのが

先日のこのカフェ

そこには天使、とは言っても
可愛らしい身長3cmの天使じゃなくて
『おじさん天使』達が集っていたのです

おじさん天使達は、神様のご命令に従って
この人間世界に降りてきて、人類のために
いろいろと、尽くしてくれているのでしょうね

でもね、時々、本当にすごく疲れてしまって
そんな時、このカフェに集まってくるのだそう

ちょっと疲れた羽を休めるためにね

そんな噂も、聞きました

th_Candid Cafe

私がこのカフェに座った時には、後ろの方に一人の天使

前の席に2人の天使達がいらっしゃいました

一人の天使は、お茶とケーキを頂きながら
ちょっと、ぼーっと、していて

2人連れ天使の方は、ヒソヒソと途切れることなくお喋りを…

私は、あまりじろじろ見てもいけないから
チラチラと、時々チェックしていたけれど

気がついたら、3人ともいつの間にか
いなくなっていた…

カフェの店主なのか、スタッフなのかわからないけれど
魔女みたいな、もしかしたら、300歳ぐらいの女性と
バレリーナのような、とても美しい女性二人が、給仕していたけれど

どうも、この2人も怪しいと、私は見た

絶対に、彼女たちも
神様から派遣され、この場所にカフェを作ったのだと思う

疲れてしまった、おじさん天使たちのために
ホッとする場所を作ってあげているのだと思う

そうとしか、思えないこの雰囲気
蝋燭の光の中に静かに、存在しているカフェ

天使の集うカフェ
これは、本当に、Angelに実在していたのでございます!

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【きょうのヒント】
Angelを降りたら、左に、道に沿って少し歩いて
大通りでまた左、あとは探してみて!

だけど…

実在していると、思っているのは
もしかしたら、私だけなのかもしれない

もしかしたら、これは私の想像の世界にしか
存在しないカフェなのかもしれない

だから、見つからなかったら、ゴメンなさい

でも、その時は、是非
貴方の想像の世界に実在する、素敵なカフェを見つけてね!

【前回のこたえ】
Bow Creek Cafe
Trinity Buoy Wharf, 64 Orchard  Place, London E14 0JW
opening hours: 9:00 – 17:00 Mon-Fri, 10:00 – 16:00 Sat/Sun
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About Author

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東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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