バミューダ島からハッピーニューイヤー

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cafevisit


夜遅くに目的地に到着する旅が、私は好きだ

どんな景色が明朝待っているのか、想像しながら
寝るのがとても楽しいから

旅の間は、疲れていても、大概朝早く目が覚める
そして、子供のように、ベッドから飛び起きて
カーテンをパーっと開ける!

窓から外の景色を覗く時のあのワクワクする気持ち!
ワンダーランドを発見した時のあの気持ち!

週末旅行でスコットランドの山の中へ行く時は
金曜日の夕方に出発するので夜に到着することが多い

そして、毎回朝起きてカーテンを開けた途端に、目に飛び込んでくる
雄大で、荒涼としたおどろおどろしい景色と
呑気そうに、草を食べている羊に感動する

さて、我が家のクリスマスと言えば
毎年自宅でディナーを作って、クリスマスプレゼントを交換して
飲んで、食べて、散歩に出たり、TVを観たりという
一般的なクリスマスを過ごしていたのだけれど
今年は久しぶりに、クリスマス家族旅行をした

クリスマスイブの午後、大雨の寒いロンドンから
私達は南の島バミューダー島に飛んだ

ホテルに到着したのが夜の7時を過ぎていたので
今回も、真っ暗で、何も見えなかった
私は、近眼なので、本当に暗いと何も見えないのだ

ただ、モワッとする生ぬるい空気と
南国のカエルの声と、私の大好きな白い花の香り
そして、レセプションでいただいた、ウェルカムドリンクを飲みながら
うっとりと、明日の朝、一体どんな景色が待っているのかを
想像しながら、ワクワクしていたのです

今回のホテルは大きな2階建てのロッジだったので
朝目が覚めた私は、いつものようにカーテンを開けずに
階下に裸足で駆け降りて、東向きの玄関のドアを開けて外に出た

キラキラとした強い朝日で
一瞬目の前が白くなってしまった後

青空と太陽、美しいビーチとヤシの木
そして南国の小鳥の声と、花の香りと、暖かい空気…

あの雨で寒かったロンドンから飛んで、一晩寝て起きたら
この世界が、目の前に広がっていた…

 

島には、どうしてこう言う、のんびりとした空気が流れているのだろう
スコットランドの北の小さな島へ行っても、それを感じる
そして、いつもそれを不思議に感じていた

けれど南国のこの細長い島に居れば、その理由はわかる

どこへ行っても、みんな挨拶をしながらニコニコするし
ジョークを言いながら、ゲラゲラ大きな声で笑っている

ここに暮らしている人々の
感覚が、全然違うのだ

タクシーに乗っても、バスに乗っても
運転手さん達は、皆んなの事を知っているようで
道を歩いている人、玄関の前で仕事をしている人
それにサッカーをしている人までにも
知り合いを見つけるとプップー!と合図を鳴らす

すると彼らは顔を上げて手を振り
挨拶を返す

船着場では、のんびりと
竿も持たず、ただ餌を先に付けた糸をたらして
魚をいとも簡単に釣っていた3人の男達がいた

これらの場面は、大都会から来た私には
とても愉快に見える

これが島の生活であり、こんな情景が
島にのんびりした空気を生み出しているのだと思った

そんなことを考えながら、私たちものんびり感を失わない程度に
それでも、短い滞在期間を満喫するために

さらっと観光をして、ゴルフをして
ボートを借りて島巡りをして、海で泳いで
ビーチの白い砂を掘ってお城を作って
プールサイドに寝そべってランチを食べたり、カクテルを飲んだり…

と、やっぱり都会人?
あっちこっちへと、動き回っていた

そしてなんと挙げ句の果てには
「この島で絶対にいいカフェを見つける!」

こんなに素敵な島へホリデーに来たのに
やっぱりそう思ってしまった私は
町へ繰り出した時に、カフェを探した

しかし生憎、クリスマスの休暇中
どこもかしこも、お店は閉まっていたのでございます

 

さて、バミューダー諸島は、まだイギリス領
だけどニューヨークからは2時間弱で来られる場所にあるせいか

この島には思っていた程イギリスの影は残っていなかった

しかし、ホテルにはアフタヌーンサービスがある、と聞いた私は
レセプションの隣にあるラウンジカフェに行くことに

そして、今回のカフェビジットは
ホテルラウンジのアフタヌーンティーに決定

th_Bermudaここのアフタヌーンティーサンドイッチは
パンを薄く細く切った、チーズとハムサンドで、イギリス風
だけど、私の好きなキュウリのサンドイッチはありません

スコーンもイギリスのものとは、ちょっと違って
上に、薄くアイシングがかかっている
だからからか、定番のクリームとジャムは付いていなかった

少しだけイギリスの習慣がアメリカ風に、変わっている
そんなアフタヌーンティーでありました

お金もドルだし、英語もアメリカ英語、ブレックファーストには
アメリカのカリカリベーコンやドーナッツがあった!

久しぶりに、アメリカに来たようで
私はちょっとわくわくしてしまった

 

私は、旅をするといつも思うことがある
それは、とても基本的なことなのだけれど

「こんなところに、こんな生活があったんだ」とか
「どこにでも、人々は暮らしていて、そこで一生懸命に生きているのね」とか
「こういうところにも家があるし、あんなところでも暮らしているんだ」とか…

素晴らしい住宅地の、ゴージャスな邸宅に住んでいる人もいるし
山の奥地にも家があって
驚くような僻地にも人は暮らしている

 

パラダイスから戻ってきた私は、又日常に戻ってしまった

そして朝、カーテンを開けると目の前に広がるのは
ダイナミックな美しいロンドンの景色

この景色は、南国の島とは違うけれど
私はロンドンのかっこいい街並みをみると、元気が出る

世界のどこかに、自分にピタッと合う場所が
あるのだと思う

自分の居場所を見つけて
その土地からエネルギーをもらえたらラッキーだ

今日も地球の反対側で、あの空気の中で
小鳥の声とカエルの声と、ヤシの木と香り良い花
美しいサンゴ礁の海と太陽の中で、ニコニコしながら
ハッピーに暮らす人達がいる

「僕は、絶対にこの島を出たくないよ…」

これは、空港からホテルまで送ってくれた
タクシーの運転手さんの言葉

私?

今の私の居場所は、やっぱりロンドンだ

この街から今年も
元気を一杯もらって私は楽しく働きたい

そして、時々…

呑気な南の島へ行って
ニコニコハッピーな空気の中に浸って
のんびりとした時間を過ごしたい

2016年が始まった!
今年も楽しくがんばろう~!

A very very Happy New Year to you all!!!

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【きょうのヒント】
今回のヒントは?

バーミューダー諸島
飛行場の反対側で細長い島を横断する
タクシーで、50分ぐらいかかるかな

ロンドンからは7時間弱、日本からだと、NY経由になると思う
ハワイも、私は大好きだけど
バミューダー諸島は、もう少し色々なカルチャーがミックスされていて
興味深いアイランド

日本から、イギリスからは
あまり旅行先には、選ばない行き先だけど
ぜひ、いつか訪れてみて!

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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