ロンドン 東の冒険

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cafevisit

久しぶりにイーストロンドンの冒険に行こう!
ということになり、ジュエリーデザイナーの友人アッキャン!と

先週の金曜日午前11:00
リバプールステーションで待ち合わせをした
この日は、前日の快晴とは打って変わって
風が強くて、小雨も降っていて
だから、私たちはすぐに冒険魂を失ってしまって
屋根のあるスピタフィールドのアンティークマーケットに行くことにした!
けれど、行ってみたら、アンティークマーケットは木曜日だった!
ということに気がつきちょっとがっくり
それでも私達は、服や靴や、帽子や、アクセサリー屋さんをのぞき回って
帽子をかぶったり、アクセサリーを手にしたり、コートを着てみたり
カッコ良く、ただビリっと裂いた毛皮のスカーフを、首に巻いてみたり
イタリア人なのに、ユダヤのキリスト様のように見えた
穏やかなバッグデザイナーと彼の作るバッグについておしゃべりしたり
とにかく、目に付いた素敵なものを
いじっていじって、触り回った末
「じゃあ、また後で来るわ~」
とそれぞれの店主に言いながら
結局、何も買わないで
外に出ると、雨も止んでいたので
「やっぱり、ロンドンイースト大冒険を始めよう!」
と、ショーディッチを目指して改めて出発
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【ショーディッチ界隈】
ここは、スタイリッシュなおもちゃ箱がひっくり返ったような
若くて、楽しくて、カッコイイ町だ!
あっちにも、こっちにも
非常に惹かれる様々なものが、歩けば歩くほど
とどんどん目に入ってくる
「ねえ!ナニこの小路~、なんか、凄いねー、行ってみよー」
「どこまで続くのだ?この小路???」
と、ちょっと臭い
ションベン小路のようなところも歩く
「ねえ、あれ見て!あの木、煉瓦の壁から、飛び出して伸びてる!」
「本当!何か壁にかかっている鹿の首のように、カッコイイねー」
道路の真ん中に立って、二人で見上げて煉瓦の壁から生えている木に
惚れ惚れと、見とれたり、写真を撮ったり
道路をあっち側へ渡ったり、こっち側に渡ったりして
お店を見学しているうちに
すっごく美味しそうな、とても新鮮な八百屋さんを見つけた
パンも美味しそうだし、チーズもいいねー
「こんなお店が家のそばにあったらいいね」
と野菜好きの私達は目を輝かせながら
小さなお店の中をのぞき回った
イタリア人のお兄さんが
ちょっと珍しい
パリパリに新鮮な葉っぱ野菜をたくさん買い込んでいた
「それ、どうやって食べるの?」
「炒めると、美味しいよ、結構味の強い野菜で、本当に美味しいよ
イタリアでは、よく食べるんだ、今の時期だけしか出ないし
他ではあまりないので、ここに来て買うんだ」
八百屋さんを出ると、今度は
お店の目の前のもっこりと小山になっている公園に登った
そして、周りにある建物群に圧倒される
この小山中心に建つ、ちょっとした団地は
19世紀の終わり、に建設が始まった
世界で初?とも言われている市営住宅
現在は、個人所有のアパートメント棟になっている
この元市営団地は、かなりカッコいい
他では、あまり見たことがないビクトリア時代のスタイルで
5、6階建の煉瓦造り
そしてその団地の中心にある公園には
19世紀の中頃から終わりにかけて
イギリス中の公園に広がった、と言われる
バンドスタンド、野外演奏場がある
ビクトリア時代に流行したバンドスタンドは
1979ー2001年にかけて、438個が壊されたけれど
19962010年の間に約800億円かけて再建され
今ではまた、英国中の多くの公園で見かけられるようになり
そして、大事に使われている
私は特に、グリーンパークにあるバンドスタンドが好きだ
夏になると、時々バンド演奏をしていて、時間がある時は
少しの間でも、椅子に座って、聴いていたくなる
これは私のロンドン、夏の楽しみの一つ
だったことを、思い出した
と、話がちょっとずれてしまったけれど
とにかく、活気溢れるショーディッジ界隈で
この場所は、ビクトリア時代の空気を守りながら
ほんわかと浮き上がっている感じがする
そんな浮き上がっている場所の近くにカフェがあって
私達は早速入ることに
すると
そこでも出会いあり!
私達が日本語で話していたら
前に並んでいた女性が
「日本人ね!」と話しかけてきた
彼女はファッションデザイナー、アヤさん
カフェのすぐ裏の古い古い、これもビクトリア時代の
倉庫のような、馬小屋のような場所を借りて
お店をやっている!
というではありませんか!
私たちは、カフェのオーナーに
また後で来る、と言い残して
誘われるがまま、アヤさんのそのお店に行ってみることにした
おおー、アヤさんは何て幸せなのでしょう
それが、第一印象
とても小さなお店だけど、居心地よくて
ここに座っていたら
きっと時間を忘れて仕事に没頭できるだろうな
そしてアヤさんの作る洋服のチャーミングなこと!
まだ少ししか話していないのに
その服を見て、アヤさんの人柄が見えてしまいました!
おー、作品っていうのは
作者の気持ちや、人柄がやっぱり現れるのよね
まあ、考えてみるともっともなことなのかもしれないけれど
でも、あえて、それを外す人も、また中にはいるのかもしれない
そんなことを、思いながら
これから出来上がってくる、という
春のコレクションも、写真で見せてもらった
イギリスの春の風の中
昔、土手を歩いて、足元に発見した
『つくしんぼ』
アヤさんの服を見た時に、なぜかこんな言葉とイメージが浮き上がってきた
「これから縫製工場へ行かなければならないの」と言いながら
大きなバックを背負って、出かけるアヤさんを見送り
私たちは、カフェに戻った
実は、アヤさんに聞いたのだけれど
このカフェは、ドラッグ中毒患者、ホームレス救済のために
出来た、チャリティーカフェなんですって!
イギリスの街を歩くと、どこにでもあるのがチャリティーショップ
知らなかったけれど、チャリティーカフェというのもあったのです
そういえば、スーパーマーケットで、賞味期限が切れた
でも、まだまだ美味しく食べることのできる野菜を集めて
チャリティーレストランをやっている団体もある、と聞いた
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今回のロンドンイーストの冒険は
結局この後カフェでのおしゃべりで、時間が過ぎてしまった
この日、私達はびっくりするような発見や素敵な出会いの連続で夢中になった
そして、すべての出会いから、とてつもないエネルギーをもらったような気がした
あっという間に、暗くなって
「じゃあ、駅に向かおうか
と、歩いている時に、目に入ったパブ
吸い込まれるようにして、私達はそこに入った
やっぱり、つめたく冷えた白ワインを一杯飲んで帰ることした
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【きょうのヒント】
Liverpool station からShoreditch High Stを北上して Hackney Rd
の手前をちょっと入ったところ、目指すは、XXX Circus  簡単に見つかるよー!
* http://www.colenimo.com アヤさんのお店!ぜひ覗いてみて!!!

【前回のこたえ】
たんぽぽカフェキネシ

 

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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