知らない人と笑顔で話す法

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cafevisit


東京にいる間に済ませておかなければならない用事が幾つかあって
あっちこっちへと毎日歩いている

その中の1つは、銀行で住所変更をすること
ロンドンの方に変えなければ、ちょっと不都合が生じてしまい
やっとやっと行ってきました、広尾支店

南麻布、白金台に子供達が生まれる少し前から約14年間暮らし
毎日歩き、自転車で走り回っていたので、目を瞑っても歩ける!
なんて思っていたけれど、ダメだった

懐かしい町をブラブラ歩いて見て驚きました
広尾近辺は思っていた以上に変化していて、ほんと、ビックリ仰天

だけどヤッパリ、この町は好きだな〜と、思いながら
以前はちょくちょく行ってた大好きなABC(青山ブックセンター)に立ち寄ると…

あれ? なんだかちょっと普通な感じ…雰囲気違っちゃったなーと、思ったら
やっぱり! 私の好きだったABCは他社書店になっていました

この町にずいぶん長い間来ていなかった
とつくづく思ったのでございます

で、とにかく歩き回ってちょっと疲れたので
caféに入りました

コーヒーを注文して、スケッチブックを出して
お絵描きの開始です

と、隣にいるいかにも広尾奥様という感じの2人の会話が耳に入ってきました

だれがしかの叔父とうまくいっていない…と言う
なにやら、その叔父様、家族の大問題みたいで、ちょっと深刻そうです

って、そう言うことをこういうところで話すかな〜???と
思いながら、私は描き描きしながら、お話に耳を傾けてしまいました

マダム達は、うまくいっていない叔父問題で、かなり盛り上がった後
次に移った会話は、健康について
薬のこと、サプリメントのこと、病院のこと、介護のこと
介護用の靴に話が進むと、3.11の地震の日には埃をかぶっているような
運動靴もどんどん売れてたのよ、という話になって

そこから保存食、すごく美味しい保存食があるとか!
あ、それ私もちょっと興味あるな…って思っていたら
友人から聞いたその名前は忘れてしまった、と

それから話は熊本地震になり、その後会話は
九州から温泉の話に花が咲き
何処そこの旅館のお湯について、お食事について
そして、旅話は海外旅行に移り…

あ〜〜、お喋りは止まりませんでした

彼女達のたわいのない会話を
流れる音楽のように聴いてしまったので

今日は [会話] ということをキーワードに書いてみようかと思います

th_HirooCafe共通点が無い人や
よく知らない人と喋らなければいけない時の会話について

貴方はそんな時はどうする?

私は相手に話させるように、質問する側になることにしている
仕事の話や、趣味の話をして、その中から興味のある言葉が出てきたら
質問をして、会話を広げていくような感じ

共通点のあまり無さそうな高齢の方との会話だったら
昔話に話を持っていけば、いくらでも話してくれる

2年前まで暮らしていたホランドパークのフラットの下階にいた
70代の元バレリーナだったとても元気の良いベロニカと
私はたまに食事をしていた
彼女とは、特に気が合うと言うわけではないのだけれど
会話が途絶えることはなかった

というのは、50年代60年代のロンドンの話、バレーの話を
彼女にずっとしてもらっていたから!
生の声で、当時のロンドンの様子やバレリーナ時代のことを聴くのは
とても楽しかったし、彼女も話すのが楽しかったみたい

そうそう全然知らない赤の他人に話しかける事、貴方にはある?

私は時々、知らない人にも声をかけてしまう癖がある
とても目を引くことがあると、つい声に出てしまうのです

化粧室であった女性がとても素敵なネックレスをしていた時
「素敵なネックレス!」と、思わず言ってしまったり

プールで私の欲しいと思っていた水着を着ている人に出会うと
「わぁ〜、やっぱりカッコいい〜素敵な水着!」って言っちゃうし

エレベーターの中で乗り合わせた髪のとても美しい女性には
「キレイな髪!」

私の好きな香水をつけている人には
「あーイイ香り…」

と、こんな風に話しかけるというよりも
思わず声が出てしまうのです

これは、イギリスに暮らしているから、そういう風に他人にも
何気なく声をかけてしまう癖が付いているのかもしれないけれど

誰でも褒められるって嬉しいじゃない?
だから、知らない人にでも、本当に素敵!って思ったら
私は言ってしまいます

男の人にも
「かっこいい靴!」「ジャケット似合ってる!」という具合に

一度、お店の中で話し方のとても素敵な女性がいて
思わずその人に話しかけたことがあって
その後彼女とは友達になり、今でも連絡を取り合っている

思えば、道で出会って友達になったというパターンは意外とある

知らない人との言葉のやりとりって
ホント、外国にいるとよくあるけれど、日本じゃあまりない

だけど私がそうやって話しかけて、嫌な顔されたりすることはなく
その場の空気は和む
そして、エレベーターが目的階に着くまで
その人との短い素敵な会話が続いて、私も嬉しくなる

一瞬でも同じ空間のその場を楽しく共有するには
この手は、一番!

そう言えば、前出の広尾マダムの1人が言っていた

「3.11のあの日、私は銀座にいてそこから歩いて帰って来たのだけれど
あの日は、皆んな声を掛け合ってね、とてもそれが良かったの」

日本人は、本来とても優しい、人を思いやる気持ちを持っているけれど
知らない人に対しては、結構冷たかったりする
だけど一言でも話し始めると壁はすぐに溶けて
笑顔で話すようになる

それが顕著に現れるのは、外国を旅行している日本人
イギリスで日本人旅行者が道ですれ違ったりする時
お互い無視を決め込む

しかし、何かのきっかけで一言声を交わすと
たちまち外国にいると、という同じ境遇下で
今度は話が盛り上がる…

地下鉄の中でも
お店や郵便局で順番を待っている時も
横断歩道で信号が変わるホンノちょっとの時間でも

イギリスにいると、声をかけてくる人がいる
それは、長い間待たされて文句を共有する事だったりするのだけれど
でも、そういう他人とのちょっとした会話が日常的にあるのは楽しい

私は思わず声が出てしまうほど気持ちを動かされた時だけに言う
お世辞を言うのではなく、あくまでも自然な流れ
そういう言葉は、相手に対して失礼な事にはならないと思うし
きっと喜んでもらえると思うから
私は、これからも素敵な人を見つけたら

「わっ!それとっても素敵!」って、声出ちゃうだろうな〜

会話をキーワードにしたら、こんなお話になりました!

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【きょうのヒント】
広尾の青山ブックセンターがあったところにあるカフェ
コーヒーを飲みながら、買ったばかりの本をすぐに読むカフェ
カウンターに座ると、正面に見える大きな窓から見える緑で癒されます

【前回のこたえ】
Cafe Royal
50 Regent Street, London W1B 5AS

 

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

2件のコメント

  1. 島田カオル

    ユキちゃん、コメントどうもありがとう
    通り過ぎる人と挨拶を交わしたり、ちょっとした会話を持つっていうのは
    生活の中での小さな出来事ではあるのだけれど
    それは、けっこう大きなアクセント
    素敵な一言の交換で、その日1日が温かくなるでしょ!
    日本では、あまりないから初めて海外に行って体験すると
    びっくりして、嬉しくなるね!温かい気持ちの輪を広げていこう〜 *^_^*

  2. わたしが高校卒業と同時に、初めて行った海外旅行がイギリス、ロンドンでした。
    そこで、道行くひとが、全く見ず知らずのわたしに「グッドモーニング」「ハロー」と声を掛けてくれたこと。思い出しました。それに、わたしもすっごく感動したんだった!

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