そのチャンスをつかむ!

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cafevisit


カフェに座って
壁中に掛けられている写真を見ながら、コーヒーを飲みながらスケッチをしながら
私は色々なことを考えていた

人生について、死について、家族、仕事、次の旅行について
遠くにいる友人のこと、楽しい想い出
未来のこと、昨日のこと、明日のこと…
美しい過去に囲まれたエアーポケットのようなこのカフェで
私はなんとなく、そんなことを考えながら物思いに耽っていた

だけど、本当は、そんなセンチメンタルな感情よりも
実は、何より私が感じていたことは

このオーナーの目の付け所
ケンジントンガーデンを出てすぐの場所に
このカフェをオープンしたなんて!

スゴイな~、ということでした

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色々なビジネスがあるけれど
時々「おぬし、いいところに目をつけたな」
と感動してしまうことがある

私が興味を持って、フォローしている会社が一つある
この会社は
「プレゼントでお花を贈るように、クッキーを送る!」
と言うコンセプトで始まった会社

固めに焼いたジンジャーブレッドマンのようなシンプルな形のクッキーに
アイシングでデコレーションしてある
アイシングのデザインがとても可愛らしく
ただのクッキーではなく、魅了されてしまう

お花を贈るように、プレゼントのテーマに合わせて
カスタムメイドしたクッキーを焼き、一つずつアイシングを手描きして
チャーミングな缶箱に詰めて贈る

クッキーよりも何よりも
私は、創業者のこのユニークなアイディアから始まったビジネスに
魅了されてしまった

このキュートな缶を受け取ったら
それだけでも、お花をいただいたと同じぐらい嬉しくなるのに
蓋を開けたら、中にこのメッセージ性のあるかわいいクッキーが入っている…
「まあ!なんて素敵なプレゼント!」と
私だったら、絶対に感激してしまうこと間違いなし!だと思う

この会社がこれからどうなっていくのでしょう?
私はとても楽しみです

6年ぐらい前だったかな?
偶然にインターネット上で見つけた
これも、またまたすごいなーと、驚いたビジネス形態がある

90年代からアメリカで大人気になったホビーがある
それは【スクラップブッキング】というもの
単に写真を飾るペーパークラフトなのだけれど
スクラップブッキング用に販売されている
様々な材料を購入してコラージュすれば
誰にでも簡単に飾り付けが出来て、オリジナルのアルバムを
作ることが出来る楽しいホビークラフト

*コラージュ用の材料が販売されている
*誰にでも簡単に世界で一つの物を作ることができる

この2点が、簡単に、お手軽に、ちょっとオリジナルっぽい物を作ってみたい
という、クラフト好きな人達の間でヒットしたのでしょう

そして、実は当時アメリカ在住だった一人の日本人女性が
これを日本に持ってきてホビービジネスへと発展させたのです
彼女は日本スクラップブッキング協会を設立し、講師資格習得の学校までも作り
今では、日本全国にそのグループは広がっている…らしい

このウェブサイトを見つけた時
彼女のインスピレーションと、アイディアとその行動力に
私は「凄い!」と、思わず唸ってしまったのです

色々なアイディアがふっと思いつくことは多分誰にでもある
でもそれをきちんと構築させてビジネスにし、成功させてしまう人に
私はとても敬服してしまう

そういえば、もう一つ思い出した
面白いな、と思ったことがある

2年前までホランドパークに暮らしている時
私は毎朝、室外用エクササイズマシーンが設置されていたホランドパークで
運動をしていた
その時、よく見かけたのが、数人のパーソナルトレイナーとその生徒達
トレイナーそれぞれが、独自のメニューを持って、生徒たちを鍛えていた
【公園パーソナルトレイナー】を誰が始めたのかわからないけれど
(多分、カリフォルニア?)
公園を舞台にして、パーソナルトレイナーとして、働く
というのは、とてもシンプルなことで、誰にでも考えられそうだけれど
10年前のロンドンでは、まだ誰もやっていなかったと思う
外だと、マシーンもちゃんとしたものがないから、出来ることは限られるかもしれないけれど
持ち運びの出来る簡単な道具を色々使って
朝の気持ちよい空気の中で、パーソナルトレイナーと一緒にエクササイズをする
というのは、とても贅沢なことだと感じる人は多いはず
だから、受けたのでしょう
ホランドパークには毎朝5、6人のパーソナルトレイナーがそれぞれの生徒と
待ち合わせしたり、一緒にどこからか走ってきたりして
その場所に集まっていた
生徒達は優しく、厳しく指導されて
かなりきつそうなメニューをフーフー言いながらこなしていた

「公園パーソナルトレイナーとは、なんていいアイディアなんでしょう!」
と、またもや私は感心しながら彼らをみていたのでした

なんでもふっとした思いつきから物事は始まる
多く人の場合は、その思いつきをそのままにしてしまうのだけれど
チャンスを掴む人は、その思いつきを行動に移して
ちゃんと実現させてしまう

ビジネスだけに限ったことでなく
なんでもチャンスは
見える人には、はっきり見え、掴むことができる

では、どうやったらチャンスをものにすることが出来るのか?

それは、いつもいつも求めているものを探していること
そしてチャンスが来たら迷わずに掴むこと

時に、自分が何を求めているのかが、わからないこともある
でも、そんな時は動いていると、それがだんだん見えてくるはず
止まってしまったらダメだ

だけど、休息は必要
疲れすぎて、頭の心も体もパンパンになってしまったら
休んで、リラックスしないと先に続かない
そして、そんな時に、ふっと思いつくことがある
これが、最大のチャンスだったりする

人生において、チャンスは同じ回数誰にでもやってくるそうだ
ただ、それを掴める人と掴めない人がいる

ということらしい

私も、停滞しないで、頭と手を動かしながらキョロキョロ見て探して
これこそがチャンス!と思ったら

エイッ!と捕まえてしまいましょう

そうです、来年こそは…
チャンスを捕まえよう!

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【きょうのヒント】
ダイアナ元妃が暮らしていた、パレスに近い
大通りに面しているから誰でもすぐにわかる場所
生前は、彼女も時々コーヒーを飲みにいらしていたそう
ありそうでない、特別なカフェでございます

【前回のこたえ】
Salvation Army Hadleigh Farm
Castle Lane, Benfleet, Essex, SS7 2AP

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住所:2 Granary Square, London N1C 4BH
最寄駅:King’s Cross
チケット:大人 7.50ポンド 子供 4ポンド

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東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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