What can I do for you?

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「What can I do for you?」

イギリスの受付や窓口では
大概にっこり笑顔とこの言葉で迎えられる

困っている時に、この言葉で迎えられると
おきまりの文句だとしても、なんだか嬉しくなる

日本語では、こういう場合

「ご用件を伺います」
「どういったご用件でしょうか?」

まあ、同じ事なんだけれど、でもやっぱり

「あなたの為に、私ができる事は何でしょう?」

日本語としてちょっと変だけれど
でも、もしこんな風に直球で訊かれ
たら私はやっぱり嬉しく思う

以前もここで紹介した事があるけれど
この言葉を、挨拶代わりにしているチームがある

あなたの為に、私は何が出来るかを
考え、行動する会 BNIがそれ

《アメリカで誕生した団体のその意思を貫くため
日本語にしたら直訳っぽくなるけれど分かりやすい》
この言い方を日本でも使っている、のだと思う

それは、BNIのルールなのだというけれど、BNIメンバーを見ていると
ルールが、彼らの精神になっている様に
皆んな、まず自分が相手に何ができるのだろう?という
考え方をわざとらしくではなく、とても自然にしている様に感じるから
その場には気持ちの良い空気が流れている

思えば日本のサービスはまさにこの精神
ずっと、日本に暮らしていると、多分その素晴らしさが
当たり前に思えてしまうけれど
日本を外から見ると、これはかなり感動的なサービスなのだ!

先日、日本のホテルに滞在した外国人の感動的体験談を
ある人から聞いた

ホテルで朝食を食べていた外国人ビジネスマンが
ボーイにベーコンをもう少しカリカリに焼いてほしいと頼んだ
ベーコンを彼の好みに調理してテーブルに運んで来た時
そのボーイは彼にルームナンバーを訊ねた
外国人ビジネスマンは、その時
『ただベーコンをもう少し焼いてもらっただけで
チャージされるのか?!』と思って、ビックリしてその理由を聞いてみると
ボーイはこう答えたそうだ
「 明日、同じようにお客様の好みに調理してお出しするためです」
その外国人は、「これが日本のサービスだ!」と
いたく感動したらしい

お客様の為にどうやったら喜んでいただけるか?
それがベースになってサービスをしているので
そのボーイさんにとっては
当たり前のことだったのかもしれない…

だけど、こんな気遣いが
日本人の得意な部分、だと私は思うな

気遣いで思い出したけれど、私は車を運転しないので
何かを運んだり、大荷物で空港に行く時には
キャロットというドライビングサービスにお願いしている
ここは、ロンドンの自宅の近くでたまたま知って
一度試してみたら、とても良い印象を受けたので
それからは、タクシーではなく、キャロットに頼む様になった

何が良いかというと
*頼んだ時間前に絶対に到着している
*ドライバーが何人いるかわからないけれど
皆、とても礼儀正しく、荷物の扱い方も丁寧で
とても 気を使って運転をしてくれる
*車はゆったりと座れる高級車、車内はとても清潔でほんのり良い香り

こんな日本では当たり前かもしれない【上級サービス】を提供してくれる
イギリスの会社に出会ったことが、今まで幾つかあった

そして、そんな時には日本のサービスとは違う点が見える
それは、【放っておいてくれるサービスの加減】が上手だということ
つまり、サービスをやりすぎない、へんに丁寧過ぎない
ところがいいのだ

そこが、唯一日本はちょっと下手な部分かもしれない
なんでもどんなことがあっても、サービス!サービス!サービス!
たまに、やり過ぎが鼻につく

例えば都バス、乗っている間じゅう、ほぼ休みなく
ずっとテープが回っている
次にどこそこへ停まる、のアナウンス意外
注意事項について、ずっとしゃべり続けている
駅のエスカレーターも然り…
英国航空と比べると、日系飛行機は
サービスが上級で本当に気持ちよくさせてくれるのが上手
だけど、やっぱりアナウンスは多すぎる
サービスのやり過ぎは、うるさ過ぎていやになる

サービス競争になると、あえて放っておくサービス
しずかに見守るサービス、というのが一番難しいのかもしれない

MaryleBonecafe

さて、「あなたが心地よくなるために、私が出来ることはなんでしょう?」
これをみんなで合言葉にしたら
とても気持ちの良い世界が出来そうな気がする…

自分のことばかり考えて呑気に生きてきた私は
両親から始まって、実に様々な人達から
ずっと助けられ、ずっと応援されてきた

だから、これからは
私がこの世界にお返しをしなければ…
と、思っている

その時に、そんなことも思いながら
心と手を動かしたら
何か素敵なことが出来るような気がする

「貴方が心地よくなるために、私が出来ることは何かしら???」

この気持ちを忘れないように
直ぐ出せるように
私もこの言葉を、ポケットに入れておこうと思っている

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【きょうのヒント】
今日のヒントは、Marylebone High Street
地下鉄Bond Stからずーっと歩き始めたら左側のどこか…

ここは、私のダイルクロコダイルペンダントを作ってくれる
ビーズデザイナーのお気に入りカフェで先日はここで打ち合わせをした
サービスは、うるさすぎなくて、親切で、美味しくて…
ワインもいろいろあって、わたし好みだ~

【前回のこたえ】
Pimlico Village Cafe
5 Lupus Street,  London SW1V 3AS

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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