イーストロンドンのカッコ良さを見た!【物置穴蔵バー】

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cafevisit


” ここはなんだ!?”

と、叫んでしまいたくなるお店を見つけた時は嬉しい!

そういえば、以前暮らしていたエジンバラにも
通称穴グラバーというのがあって、そこでもかなり驚いた

ジョージアン様式の美しい建物の地下にあるそのバーは
エジンバラでワインの飲み歩きをしている友人のイチオシ

入り口ドアを開けて中に入った所までは、至って普通
だけど、そこからもう少しもぐった感じに
いくつか小さなコーナーというか、部屋がある
それが穴蔵バーと呼ばれるところ

かつて、地下の物置だった部分なのでしょうか?

石壁の半円形の小さな部屋は
ひんやりとしたイメージ

天井の低い小さなコーナーは薄暗い
灯は石壁に掛かっているキャンドルライトだけ

「 なにこれ!何百年か前のお城にでもあったような牢獄を
バーに変えたみたい……」

石壁にそってベンチシートのような感じの椅子があり
そこに大小様々なクッションが置いてある

「ほんと、来て良かった!
想像していたよりも、ずっとイイ!
なんだかここに座っているとやけに落ち着く
ここは、古都エジンバラのカッコ良さそのものだわ…」

私は、ワクワクしてしまいました

 

【明るい昼間から美味しいワインを薄暗いバーで飲む会】

のメンバーの2人に、絶対に好きだから
と誘われて一緒にその穴グラバーへ行ったのは、
まだ外は明るい午後3時頃だったでしょうか?

小さな穴蔵の
ろうそくの優しい光の中にもぐり込んでしまった私達は
お喋りしながら、つまみながら、飲みました

気がついたら時計は夜の時間になっていて、空のボトルが3本ありました

ここは昼間からでも、
とても落ち着いてしまって、ボトルがどんどん
空になってしまう……

エジンバラ的センスで
超クラシックな魅惑の穴グラバーだったのです!

太陽と青い空の下、椰子の木陰で海を観ながらビールを飲む
これは、私の好きな状況です

でもやはりワインを昼間に飲む時は
ろうそくの光りの中で飲むことになる、こういった暗~い
【穴蔵バー】がパーフェクト!

さて、先日見つけたロンドンの穴蔵バー
エジンバラのそれに比べると……

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【電気のついていない、暗い物置小屋】というイメージ

高架下のその部屋の壁はやはりレンガと石がむき出しのまま
床は暗くてよく見えなかったけれど、コンクリートだったのか?
石だったような気もする

床が斜めになっているので、テーブルも斜めで、ガタガタしていた。
天気が悪かったせいか?表から入って来る少しの光と
ガタガタのテーブルの上にある小さなろうそくの光だけだから
部屋の中は本当に,暗い

これだけ暗ければ、汚さは隠れるか……
多分100年位掃除していないのはないでしょうか???

ここは週末しか開いていない
オリジナルブレンドのロンドンジンを出すバー
(カフェじゃなくて、ごめんなさい!)

とにかく暗くて、よく見えなかったけれど
目が慣れてきたら、天井からなにやら色々なモノが
ぶら下がっているのに気がついた

大きなフライパンや鍋、逆さまになって吊るされた自転車に混じって
棒が沢山ぶら下がっている
よくみると、それは椅子の足

ここはかつて椅子工場だったの?

何に使ったのか、大きな鉄の鎖もそのままあるし
かなりの量のタイルが簡易に作ってある棚に積み上げられている

それとも、ここはタイル工場だったのかしら?

奥の方にもいくつかテーブルがあって
ギューギュー詰めで座っている皆が、ジンを飲んでいる

ずっと奥の壁の方は、本当に暗くて、何が置いてあるのか判らなかった

多分、思うには
色々な当時の道具がそのまま奥に押し込まれて
100年の埃の中で眠っている のではないでしょうか……?

ここをバーに変えるとき、きっと
少し片付けて、少し掃除をして
テーブルをいくつか並べて椅子を置いて…
それ意外は、あまり変えていないのかもしれない

水場を作るために、パイプを壁に走らせて
小さなシンクを後で作ったのかもしれないけれど……
これ程までに【改装していないお店】は見たことが無い!

もうほんの少しだけ、居心地よく改装した部屋にして
あとはここに置いてあるガラクタを壁に飾ったり
天井からぶら下げたら……

ラスティックでヒップな、かなりカッコイイ バーになりそう!

でも
そうしていない所がここの魅力

これがイーストロンドンのカッコ良さなのだ!

こういう
ビックリ仰天のお店を見つけることが出来た時の興奮は、半端じゃない!
いったいこういう気持、何にたとえられるだろう????

……そうだ!

それはサハラ砂漠に行って
バラの花を見つけた時ときっと同じ位なんだわ!

ウッフッフ
……ほんと、そのぐらい、驚いたの!

*     *     *     *     *     *     *

【きょうのヒント】
ロンドンのカフェやバーだとスタッフが
冬でもTシャツを着ているけれど
ここのスタッフは、ニットの帽子を被っていた。
確か入り口にはドアもなかったと思う…

そしてもちろんここには、暖房なんてないのですから!
週末ふっと思い立って
イーストなロンドンを感じながら
ジンが飲みたくなったら

探しに行こうー!

暖かくして行くことを忘れないで…

【前回のこたえ】
café Pistou
8-10 Exmouth Market, London EC1R 4QA
020 7278 5333
opening hours: 8:30 – 22:30 Mon-Fri / 10:00 – 22:00 Sat&Sun

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

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