黒猫が「中々イイよ…」と教えてくれた

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cafevisit


 

「あらまあ!こんな所にこんな場所が… 」

ロンドンを散歩していると、思わずそんな歓声をあげてしまう事が時々ある

ここは、友人がたまたま見つけたロンドンの中のヴィレッジ

「凄く良いカフェもあるから!」

と、彼女に連れられて訪れたところ。

そう、ここは本当に友人の言葉通り!期待通り!の
秘密の一角だったのです!

周辺は、あまり楽しいエリアではないのだけれど
突然、この秘密の園が出現する!

そこが大きなポイント
イーストロンドンを散歩中にも、時々そういう経験をする。
美しくない町の中に「どうしたのここ?」とびっくりするように 突然出現する

【ふっと浮き上がったような楽しくステキな通りや美しい公園】

以前暮らしていた ホランドパークやチェルシー、メイフェアー等の
美しく出来上がっている地域  ではない 地区での散歩は
時としてそういう驚きがあるから面白い!

さて、このヴィレッジ の中心的存在であり
住人が大事にしている秘密の園は
第2次大戦時に、爆弾を落とされた場所で

『空き地のまま長い間放置され、忘れられて、ゴミ貯め同然なっていて
その後政府に買われ、学校建設の計画が持ち上がり……』

と、長い間にあった様々な出来事を乗越え
1994年、ついに、プレジャーガーデンとして造られる事になったそう
そして今、近所の住民の愛情をたっぷり受けて
ここは、素晴らしい秘密の園に生まれ変わった
と、いうこと
それにしても、なんだろう?

この緑の園とその周辺と、ここに集まる人達 は
どこか別の小さな世界に存在しているような感じ
この一角だけいつからか、時間が止まってしまったような感じ

そんなことを思いながら
緑の園のベンチに座っていたら、黒猫が寄ってきた

そして、

「あそこのカフェは、中々イイよ…」

と、教えてくれた

そこで、早速 緑の園の向かい側にある カフェに行くことにした

薄暗い小さな店内に入った時、私達はまた「ワ〜ォ...」の一言

th_Italo07May2015

奇麗で美しい!のではなく
とにかく、なにやらアーティスティックなデリなのだー!

店主が作ったのだろうか?
シャンデリアやランプは、オイル缶で出来ている
そこに、ベジタブル模様の小旗が掛かっていて
所狭しと、色々な食材が積み上げられている

そして、その隙間には
店主の?ポートレートやメニューボードや
フレーム入りの絵やお知らせやらが掛けてある

天気の良い日には、外のテーブルが最高だけど
店内にも、小さなテーブルが2、3あって食事も出来る
そういえば、さっきの猫も常連さんなのかな?
私が座ったテーブルの下には
ミルクの入っているボールがあった

そうそう、それから、小さなドアを開けると
隠されたような狭い階段があって
そこを降りた所に トイレがあるのだけれど
トイレの鍵は壊れていて、ロックが出来なかった!
この村では、あまりそういうことには気にしないのかも...

カフェに集まるのは多分近所の人達がほとんどなのだと思う。
皆親しそうに店主と話していた。

買い物に来た一人の大男は店主と長話をした後
大きなサイズの玉葱を4つ買い、それらをそのまま2つずつ
ジャケットの右左のポケットにぎゅうぎゅうと押し込んで出て行った

ここにある全てが、どうもインスタレーションアートの様に見えてしまう

カウンターのテーブルの上にある木製のボールには
美味しそうなアスパラガスの束や
りんごやオレンジが数個だけ置いてある、
それも、なんだか売り物というよりも、油絵の静物画のように

お腹が空いていなかった私達は、ワインを一杯飲んだだけで
何も食べなかったので、わからないけれど
外のテーブルで、サンドイッチを美味しそうに食べている人がいた

多分、ここは期待を裏切らない
家庭的なおいしい料理をだしてくれるんだろうな……
メニューにある ラザーニャが、なんだか 気になってしまった
次にきた時に、食べてみようかな?

ヴィクトリア時代、
列車工事に従事していた労働者が暮らすように
建てられたらしいこの周辺の住宅地は
美しいヴィクトリアンの建物ではないのだけれど
ここに暮らすアーティスティックな住民のセンスと緑の力で
今ここは、とても不思議なボヘミアンな雰囲気漂う世界に
造り変えられ、とてもとてもチャーミングな村になっている

先日見つけたBermondsey近辺のマーケットとその町周辺を
見つけた時も、その町の持つ独特な魅力の
虜になってしまった私

この2つの世界は、全然違うのだけれど
でも発見した時の、ワクワクしたレベルは同じ!

ロンドンにはまだまだこういう
秘密の場所が沢山隠れているに違いない

ちょっと路を渡って一歩入ると、驚く緑の園に飛び込んでしまう…
汚いトンネルを抜けると、あっと驚く楽しいマーケットプレイスがある…
怖そうな住宅地を通過すると、奇麗な運河沿いの散歩路に出る…
そして、そう言う場所には、必ず Cool なカフェがある

思いがけずにそういう場所で、そういうカフェを見つけた時

「やったっ!」

と、ジャンプしたくなる。

この広大なロンドンでのカフェハンティングは、まだまだ続きそう

あー、書いていたら、また出かけたくなった。
明日天気が良ければ、またブラリと歩いてみよう
今度は、どんどん西に向かってみようかしら???

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【きょうのヒント】
今日のヒントはVauxhall駅の裏を歩け!
Lambeth RdとHarleyford Rdの間、ちょっと難しいかもしれないけれど……

Have a happy hippy time!

【先週のこたえ】
Maison Blanc
303 Fulham Road, London SW10 9QH
opening hours: 8:30 – 19:00 Mon-Sat, 9:00 – 19:00 Sun

じゃ、又ね!

カオル

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About Author

島田カオル

東京生まれ、ロンドン在住の絵本作家。高校卒業してすぐに渡米。その後、パリ、南仏に暮らし、ロンドンへ。ロンドンでセシルコリン氏に師事、絵や陶芸などを学ぶ。1984年からイギリス人の夫と2人の子供と暮らしながら東京で20年以上イラストレーターとして活躍、その間、「レイジーメイドの不思議な世界」(中経出版)の他、「ある日」「ダダ」「パパのたんじょうび」(架空社)といった絵本を出版。再渡英後はエジンバラに在住後、ロンドンへ。本の表紙、ジャムのラベル、広告、お店の看板絵なども手がけている。現在はロンドンのアトリエに籠って静かに絵を描いたりお話を創る毎日。生み出した代表的なキャラに、レイジーメード、ダイルクロコダイル氏などがいる。あぶそる〜とロンドンにはロンドンのカフェ・イラスト・シリーズを連載。好きなものはお茶、散歩、空想、友達とのお喋り、読書、ワイン、料理、インテリア、自転車、スコーン、海・樹を見ること、旅行、石(特にハート型)、飛行場etc etc...

2件のコメント

  1. 島田カオル

    コメントどうもありがとう!
    読んでくれていて、嬉しいなー、本当にすごく嬉しい!
    私も、これから先、どんなカフェが見つかるのか
    そこにどんな話が飛び出してくるのか…
    楽しみにしているの!
    続けて読んでくれて、本当にどうもありがとう!!!! カオル x

  2. 回が進むうちにどんどん面白くなってきましたね〜。カフェを当てるのも楽しみです。あまり当たらないのですが…。

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